東北線 白坂駅 ~幹線時代の面影を色濃く残す~ ver.3 旧配線略図追加 | やわやわとまれ♪の鉄道雑記帳(時刻表やら車両運用やら構内配線やら)

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 常磐線や水戸線、磐越東線、磐越西線、東北本線など現在のJR水戸支社、東北本部(仙台)管内の路線を中心に鉄道信号や標識、配線、運転、車両運用について書きとめていこうと思います。

東北線 白坂駅の巻です。

福島県白河市にあります。

駅探訪のブログ、サイトでよく紹介されています。福島・栃木県境であること、勾配の頂点近くにあること、ここから黒磯方面にむけては旧線があったこと、特急急行全盛の時代に待避線側にホームがあったこと、撮影地が近いなどから訪れる方が多いのかなと思います。

駅舎は建て替えられています。無人駅です。

 

青森方に架かる県道184号線の青馬橋(跨線橋)から白坂駅を見ました。

架橋の以前、この橋のたもとには、原中踏切があったようです。青馬橋は1998年2月の架橋です。

配線略図を描くと、このような感じです。黒磯~新白河の間の駅はすべて停留所で、上り閉そく信号機の番号が大きくなっています。

1992年当時の白坂駅配線図。今とほぼ変わりはないのですが、前述の原中踏切があります。また、黒田原が停車場だったので、上り閉そく信号機が少し小さな番号になっています。

ほかのサイトやブログでも見られるように、この駅のおもしろいのは、東北新幹線開業前、東北本線にたくさんの特急・急行列車が走っていた頃の遺構がホームに見られることです。

上りホーム(1番のりば)からみた旧上りホーム。

 

こちらは、下りホーム(2番のりば)の内側に残る旧下りホーム。

 

振り返って東京方を見ました。左に柵があるのが上りホーム。中央点線が、下りホームで、さらにホームを伸ばして現在の下りホームが設けられています。

跨線橋口から、青森方を見ました。

はっきり見て取れます。かつては、このような配線だったようです。各駅停車は、ホーム側に別れて入り、特急、急行、貨物列車は直線側を走っていたと思います。

白坂踏切(山側)と(海側)の間から下りホームを見ました。ホームが付け足されています。現在の下り線の外側に下停線がありました。

白坂踏切(海側)から上りホームを見ました。

現在の上りホームは後付け。

 

手前が白坂踏切(山側)、奥が白坂踏切(海側)です。1992年の配線略図では、ひとつの踏切として絵が描かれていますが、以前からべつだったのでしょうか。踏切間で別れる公道がありますから、別々だったのではないかと思っています。

 

最後に信号機。

上りホームから見た、下り第2閉そく。新白河駅の場内がRの時、つまり普段はYG現示。

上り第18閉そく。こちらも4灯。信号機のリレーを変更するのも大変なので、以前からこの形態なのでしょう。少しでも列車間隔を詰めて走らせていた、新幹線開業以前の様子がこのようなところにも残っています。

 

撮影/調査は2018年5月20日。

コメントをお寄せ下さい。楽しみにしております。

また、配線略図、列車運行図表、列車運転時刻表など資料をお持ちで、コピーさせて下さる方がいらっしゃいましたら、ぜひお声かけ下さい。どうぞよろしくお願いします。

バックナンバーはこちら

 

KASAさんにお教えいただいた1980年3月現在の信号機名称、キロ程を反映した配線略図を作りました(2018.7.9追加)。下り線青森方の入標の位置を修正(2018.8.9)。KASAさん、ご教示深謝。

白坂踏切のキロ程と上り出3L、4Lのキロ程が逆転しています。線路の付け替え、下り線、上り線が離れていることなどが影響していると思われます。

 

1980年3月現在の東京北鉄道管理局作成の配線略図がこちら。

KASAさんに提供いただきました。ありがとうございます!

下り通過線入標 5R と下り本線青森方の入標(おそらく5Rと対をなす入標)はなんのためにあったのでしょうか・・・

 

より詳しいことをご存知の方がいらっしゃいましたら、ぜひコメント等でご教示下さい。よろしくお願いします。メッセージはこちらから