ミヨー - ダリウス・ミヨー (Dalius Milhaud)Ⅲ | mitosyaのブログ

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個人誌「未踏」の紹介

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ミヨー - ダリウス・ミヨー (Dalius Milhaud)Ⅲ

1920年代後半から1930年代にはリウマチの進行に苦しみながらも創作が続けられた。この時期には劇音楽に加えて映画音楽も担当[13]、また、イダ・ジャンケレヴィッチとマルセル・メイエールのために作曲した『スカラムーシュ』(1937年)は人気作品となり、その楽譜は異例の売れ行きを示した[14]。

1940年、ユダヤ人であったミヨーは、前年に始まった第二次世界大戦を避けるためにアメリカ合衆国に逃れる。合衆国では、カリフォルニア州のミルス・カレッジで作曲を教えつつ[15]、サンフランシスコ交響楽団、シカゴ交響楽団、ニューヨーク・フィルハーモニック、ボストン交響楽団などで客演指揮を行った。この中には、シカゴ交響楽団創立50周年のための委嘱作品『交響曲第1番』(1940年)や、クーセヴィツキー夫人ナタリーを追悼するためクーセヴィツキー財団による委嘱作品『交響曲第2番』(1944年)の初演が含まれる。また、楽譜出版社からの依頼により、吹奏楽のための『フランス組曲』(1945年)が作曲された。1945年には歌劇『ボリヴァール』(シュペルヴィエル台本)を作曲。これまでに作曲していた歌劇『クリストフ・コロンブ』(1928年、クローデル台本)、歌劇『マクシミリアン』(1930年、ヴェルフェル他)と合わせ、「中南米三部作」と呼ばれる。

戦後、フランスに戻り、アンリ・ビュッセルの後任としてパリ音楽院の作曲家教授に任命されるが、ミルス・カレッジには1971年まで在職し、1年おきにフランスとアメリカを頻繁に行き来する生活を送った。

戦後の作品には、同時に演奏すると弦楽8重奏になる「弦楽四重奏曲第14番」と「第15番」(1948年-49年、ブダペスト弦楽四重奏団は同時録音を使って8重奏を初演した)、ミュージック・コンクレートによる『詩的練習曲』(1954年)、合唱、管弦楽に雑音を用いたカンタータ『紙とステロ板との結婚』(1956年)、奏者の自由な演奏による偶然性を狙った朗読と7つの楽器のための『4行詩の組曲』(1962年)などの新たな試みが見られる。

1956年、長年の友人であったオネゲルの死にショックを受け、追悼のために「弦楽五重奏曲第4番」(1.「死を悼む」2.「若き日の思い出」3.「長い友情の甘さ」4.「称賛の歌」)を作曲。また、オネゲルが務めていたフランス・ディスク・アカデミーの会長の後任となる[16]。

1971年にミルス・カレッジを辞し(後任はルチアーノ・ベリオ)、あらたな創作の場としてジュネーブに暮らす。80歳を超えても創作意欲は衰えなかったが、1974年6月22日、ジュネーヴで没する。81歳。前年に作曲された木管五重奏曲が最後の作品となり、その作品番号は443であった。
作品


弦楽四重奏曲18曲[17]、交響曲13曲、室内交響曲6曲、ピアノ協奏曲5曲、ヴァイオリン協奏曲3曲、その他膨大な作品がある。

吹奏楽の分野では「フランス組曲」が有名である。学生吹奏楽団での演奏を想定して書かれており、親しみやすく技術的な難易度も高くはない。

ダリウス・ミヨー Darius Milhaud (1892-1974)
ミルス・カレッジのミヨー・コレクション
ダリユス・ミヨー簡易作品表
ダリウス・ミヨー - インターネット・ムービー・データベース(英語)

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レナーテ・エッゲブレヒト - 無伴奏ヴァイオリンのための作品集 2 - シュールホフ/バツェヴィチ/ミヨー/ニコラウ

EGGEBRECHT, Renate: Violin Solo, Vol. 2

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ミヨー/カゼッラ/サン=サーンス:ピアノ・デュオ作品集(レイチェル、バネッサ・フージ)

Piano Duo Recital: R. Fuidge / V. Fuidge - MILHAUD, D. / CASELLA, A. / SAINT-SAENS, C. (A Touch of Class)

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ミヨー:子供と母のカンタータ/家庭のミューズ(ミヨー)(1945, 1950)

MILHAUD, D.: Cantate de l'enfant et de la mere / La muse menagere (Milhaud) (1945, 1950)

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ミヨー:小組曲/9つの前奏曲/パストラーレ/オルガン・ソナタ(ベイカー)

MILHAUD, D.: Petite suite / 9 Preludes / Pastorale / Organ Sonata (Baker)

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ミヨー:ブラジルの郷愁/家庭のミューズ/ボヴァリー夫人のアルバム(ミヨー/タロー)

MILHAUD: Saudades do Brazil / La muse menagere / L'album de Madame Bovary

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ミヨー:アリサ/愛は歌う/ユダヤの詩(ファーリー/コンステイブル)

MILHAUD, D.: Alissa / L'Amour Chante / Poemes Juifs (Farley, Constable)

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ミヨー:歌曲集(ドンブラディ/ブミラー)

MILHAUD, D.: Melodies (Dombradi, Bumiller)

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ミヨー:劇場のための6つの歌/2つの愛の詩/6つのヘブライ民謡/3つの詩(ガンツ/スタインバーグ)

MILHAUD: Songs (A Celebration in Song)

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ミヨー:声楽作品集(ガルデイル/クデーラ)

MILHAUD, D.: Vocal Music (Gardeil, Kudela)

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ミヨー:声楽作品集(カッツ/シフェルシュタイン)

MILHAUD, D.: Vocal Music (Katz, Cyferstein)

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ミヨー:神聖祭儀 Op. 279 (チェコ・フィル/シュワルツ)

MILHAUD: Service Sacre

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ミヨー:パーチェム・イン・テリス/男とその欲望(ユタ響/アブラヴァネル)

MILHAUD: Pacem in Terris / L'Homme et Son Desir

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ミヨー:世界の創造/J. ウィリアムズ:キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン(ドゥラングル/スウェーデン・ウィンド・アンサンブル/リンドベルイ)

MILHAUD, D.: Creation du monde (La) / WILLIAMS, J.: Catch Me If You Can (Delangle, Swedish Wind Ensemble, Lindberg)

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ミヨー:歌劇「クリストファー・コロンブス」(ブーレーズ)(1954)

MILHAUD, D.: Christophe Colomb (Boulez) (1954)

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ミヨー:屋根の上の牡牛/サティ:パレード/タイユフェール:バラード(フロマン)

MILHAUD, D.: Boeuf sur le toit (Le) / Les biches / SATIE, E.: Parade / TAILLEFERRE, G.: Ballade (Music in Paris in the 1920s) (Froment)

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フランスの管楽アンサンブル集

FRENCH WIND BAND CLASSICS

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ノヴェレッテ ~木管五重奏曲集~トウキョウ・ウインズ

MILHAUD, D.: Cheminee du roi Rene (La) / HINDEMITH, P.: Kleine Kammermusik / IBERT, J.: 3 Pieces breves (Tokyo Winds)

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フランス・ヴァイオリン小品集(エーネス)

FRENCH VIOLIN SHOWPIECES (Ehnes)