録画した番組を見ながらアイロンがけしようと選んだのが
先週のNHK EテレのクラシックTV。
公式サイトです⬇️
クラシック沼
番組を振り返り
いくつかのテーマでピックアップ。
クラシック沼、ブログの内容からすると私もハマっていますね(笑)
オーケストラの様々な楽器が作り出す重厚な音色や
ソリストの超絶技巧に魅了されます。
そして
クラシックを身近に感じることも。
クラシック以外の有名な曲に
聞き覚えのある旋律が意外に多くて、
これ取ってきた参考にしている?みたいな。
未公開映像
今回の特別企画は
どれも面白かったのですが
やはり最後のブラームス話、
愛理ちゃんの推しでもあり充実した内容でした。
嬉しかったのは
前回のブラームス特集・未公開映像。
「ピアノのための6つの小品」作品118
第5番『ロマンス』Romance
清塚さんの解説にカット部分があったようで
新たに公開されました。
内声にメロディや感情を隠している、、、
いいですねぇ。。。
愛理ちゃん、
ブラームス作品好きの気持ちを代弁してくれてます。
Op.118−5 ロマンス
ここからは
『ロマンス』の私の解釈を書きます。
(個人の見解です)
年老いてひとり、過去を振り返るような穏やかな旋律で始まります。
クララの音型も含まれ、彼女への想いを感じます。
(追加2025年10月20日)
クララの音型に
ロベルト・シューマンの2人格を表す
フロレスタンFlorestanとオイゼビウスEusebiusの頭文字、
FとEの音
そしてブラームスのモットー
Frei aber froh(自由に、しかし楽しく)
を音型にしたFAFも絡み合う旋律は
ブラームスがシューマン夫妻との出会いを振り返っているように思えます。
17小節からの中間部は
昔の美しい回想がきらめいて浮かび上がります。
ブラームスが
クララ・シューマンのポートレイトを描いたと
クララ宛の手紙に書いた
ピアノ協奏曲第1番第2楽章と似た旋律もあり、
若かりし頃のクララの姿や想いを込めているかのようです。
その中間部は短調で閉じ、
成就しなかった恋、
或いは
ロベルトの悲劇的な最後によるクララの悲しみにもみえます。
再び最初の旋律が始まると、
そんなこともあり
今の私はこうして1人ピアノに向かっているけれど
これでよかったのだ
と肯定。
我が人生に悔いなし
と宣言するようにブラームスのモットー
F. A. F.
Frei aber froh(自由に、しかし楽しく)
のコード
ファ・ラ・ファで終わります。
比較的シンプルな作品に
ブラームスの人生の回想と想い+クララへの敬愛がこもっているようで大好きです。
クララが亡くなる前に
ブラームスに弾いた最後の曲の1つであることも深い想いを抱かせます。
(クララの絶筆はブラームスへの誕生日メッセージカードだそうです)
ブラームスを感動させた最後となったクララの演奏。
この曲の弾きやすさは
当時病気を患ってピアノを弾きづらいクララへの配慮もあったのだろうかと想像、、、。
サー・スティーヴン・ハフ演奏 『ロマンス』⬇️
『ロマンス』についてさらに書きました⬇️
ブラームスとクララの関係
恋愛か友情か
答えは見えない2人の関係。
出会った1853、4年ごろの2人の手紙や
ブラームスと友人たちとの手紙を読むと
ロベルト・シューマンがキーパーソンだと感じます。
クララにとってロベルトは
夫としても音楽家としても愛し尊敬する
人生になくてはならない人。
ブラームスにとってロベルトは
尊敬する音楽家であり
才能を賞賛して
音楽家への道を一気に開いた大恩人。
ビフォーアフターというほど
人生は変化
一気に知名度が上がります。
お蔭で作品を出版できましたが、
シューマン夫妻のサポートを受けて
作曲家のスタート地点に立ったばかり。
知識は不十分で学ぶことはたくさんあります。
そこにロベルトがライン川へ身投げと突然の知らせ。
さらに精神科の病院へ入院。
クララとブラームスは
ロベルトなしでこれからどうしたらいいのか。
絶望的な状況に2人して取り残されました。
残された2人は
互いに支え合って生きていくことになったのです。
慰め合い、助け合い、
音楽を支えに2人の絆は強まります。
若いブラームスが敬愛と恋愛の入り混じる複雑な感情を
クララに持つ様子は
当時の手紙から痛いほど伝わってきます。
一方
自分の気持ちを理解して支えてくれるブラームスなしでは
今にも崩れ落ちそうなほどのクララ。
音楽家としてさぁこれからという時期に
この悲劇に遭い
クララ・シューマン一家を支えることを優先したブラームスは
作曲活動は続けながらも
出版は6年ほどの空白。
(以前に作曲した作品を出版したのを省きます)
ブラームスの両親は
音楽活動をせずシューマン一家の面倒を見る息子を心配して
発破をかける手紙を書いています。
音楽家らしい働きもせず何をしているんだ、と。
結局
ドイツ・レクイエムの成功で名声を確立するまで
ロベルトとの出会いから10数年費やすこととなります。
この空白期間はブラームスにとって
衝動的行動で
クララへの“献身“ともいえます。
(後年ブラームスもクララも当時の彼の行いをそう表現しています。)
しかしながら
その期間、
シューマンの書庫にある資料を読み尽くし
クララと一緒に音楽を語り学ぶことを含め、
読書家で研究熱心な彼が
インプットにほぼ集中したことで
古典主義のロマン派として
ブラームス作品の魅力のベースを築けた、とも思えます。
音楽への深い愛と真摯な姿勢
そして
ロベルトの存在と影響が
2人の絆を終生のものにしたのだと思います。
で、結局、クララに恋愛感情はあったのか?
永遠の謎ですね(笑)
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お読みくださりありがとうございました


