クララ・シューマンとヨハネス・ブラームスの伝記(手紙や日記など)を読んでの雑感、

続きです。

 

前回はこちら⬇️

 

クララの愛息が亡くなり、

ブラームスはヴァイオリン協奏曲などを作った頃までは

クララとブラームスの関係は友愛に溢れていました。

 

その後、少しずつ、なんとなく

クララの手紙の書き方などに変化を感じました。

 

ブラームスが作品を批評してもらうため

いつもクララに送るのですが、

その批評の表現が強くなっています。

 

今までも

気に入らないところは隠さず伝えてましたが、

オブラートに包んだ表現や優しさを感じました。

それが

はっきりと書くように。

 

フォローアップはあるものの、

単語のチョイスが、

隠し立て一切なしという感じ。

 

クララの日記にも、

ブラームスの作品の気に入らないところを

書くことが増えている。

 

あれあれ、何か変だぞ

 

そう思いながら理由を考えてみたり

気のせいかと思い直しながら読み進んで

1883年までたどり着くと

 

ブラームスのピアノの弾き方がより乱暴で

嫌悪感をぶつけるように弾くようになってきた

 

と日記にあり

 

クワバラクワバラと思うものの

 

今週はブラームスが訪ねてきて

彼は私たちと楽しく過ごした

 

との記述が。

 

ほっとしたのもつかの間、

 

主語が「私たちは」でなく「彼」というのが引っかかると思ったら、

 

お互いそれはうわべだけの交流だとわかっていた

 

という文が。

 

一体何があったの!?

 

その後も

 

ブラームスが立ち寄ってくれて楽しく過ごした

 

と書いたすぐ後に

 

一番の友であり一番古い友達であるブラームスと

もはや心が通じ合わないと感じるのは

なんと孤独を感じることか

 

などと書いているのです。

 

クララの伝記には特に大きな出来事は書かれておらず、

はっきりした理由が不明なので

 

ブラームスの伝記、書簡集を読むと、

これかと思える出来事がありました。

 

続きます。

 

 

ブラームス ヴァイオリンソナタ第1番『雨の歌』

レオニダス・カヴァコス&ユジャ・ワン

 

カヴァコスさんのヴァイオリンが美しい。

 

お読みくださりありがとうございました。

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