80歳台の男性が外来にやって
来ました。主訴は両下肢の浮腫と
労作時息切れです。診察室には
ご家族と一緒に、杖を使いながらも、
自分の足で歩いて入って来ました。
聞けば、1か月前から浮腫に気づい
ていたけど徐々に増悪。それに
合わせて息切れも出現。最近は
就寝中に咳も出るようになってきた
と。食欲はあって、屋内ADLは自立
していますが、家族の話では、診断は
されていないものの、認知症の症状
もありそうす。
高血圧のため長年かかりつけ医で
降圧剤を処方されていて、腎臓が
悪くなってきたとかかりつけ医に
言われているようでした。
心電図は心房細動、胸部レント
ゲンでは両側に胸水と軽度の
肺うっ血を認めました。寒いこの
時期によく遭遇する高齢者の
心不全症例です。
では、あなたが外来で診察して
いたとしたら、この患者さんを
入院して治療しますか?