先週開催した山中克郎先生の
レクチャーからのシェアです。
「危険な皮疹」がテーマでしたが、
こんな症例が提示されました。
86歳の男性。全身のかゆみで
受診。約2か月前から全身の
かゆみが出現。抗アレルギー
薬やPSL内服で一時的に軽快
するものの、減量すると再び
悪化しました。皮疹は大腿、
背部、前腕を中心に融合性の
ある紅斑を認めました。
先週開催した山中克郎先生の
レクチャーからのシェアです。
「危険な皮疹」がテーマでしたが、
こんな症例が提示されました。
86歳の男性。全身のかゆみで
受診。約2か月前から全身の
かゆみが出現。抗アレルギー
薬やPSL内服で一時的に軽快
するものの、減量すると再び
悪化しました。皮疹は大腿、
背部、前腕を中心に融合性の
ある紅斑を認めました。
10月3日に山中克郎先生にお越し
いただき、レクチャーを開催しました。
山中先生は、藤田医科大学の教授を
務めた後、諏訪中央病院の総合診療
科、福島県立医大会津医療センター
総合内科の教授として活躍され、
退官後の現在は諏訪中央病院に
戻られて診療を続けている総合内科
の大御所の一人です。著書もたくさん
あります。
当院とは2018年からのお付き合いで
コロナ期間中もZoomでのレクチャー
をお願いしていました。今年は5年
ぶりに水戸にお越しいただいての
レクチャー開催となりました。
春から研修が始まって半年が
経過しました。
初めは何が何だか分からな
かったと思いますが、あなたも
今では指導医に言われたことに
要領が良く対応できるように
なってきたはずです。
一方で、患者さんがなかなか
退院しないので、いつの間にか
担当患者さんが増えている
なんてことも経験しているはず
です。
そこで今回は、段取りよくスム
ーズに退院に結び付けるための
コツを紹介します。
そのコツとは、「2つの治療計画
を考えておく」ことです。
どういうことかというと、1つ目は
「その日1日の計画」。
例えば・・・・、
精度のあがったPICC挿入
先日Zoomで開催された、
山形大学の井上純人先生
による「呼吸器専門医と
読む胸部X線写真」からの
シェアです。
井上先生が繰り返し強調
していたことの一つが前回
紹介した「見落としやすい
場所を覚えておくこと」でし
たが、もう一つ何度も強調
していたことがあります。
それが「一つの所見にとら
われずに必ず全て読影
すること」です。
でも、全て読影って、どう
すればいいのか?そんな
時に役立つ読影の順番を
紹介します。
井上先生は「小三J」と「人
のハイ」の2つの読影法を
教えてくれましたが、編集長
は研修医らに「人のハイ」
読影法を勧めています。
大事なことは読影の順番を
決めて全て読影すること
ですから、どんな読影方法
でもいいのですが、今回は
この「人のハイ」読影法を
紹介します。
「人」で気管→気管支→肺門部
水戸済生会には呼吸器内科の
非常勤医がいて外来をしてくれて
いますが、残念ながら常勤医は
いません。
ですが、市中肺炎や高齢者の
誤嚥性肺炎など、コモンな呼吸
器感染症やCOPDの患者さんを
総合内科で担当しています。
総合内科には膠原病内科医も
加わっているので、ある程度の
間質性肺炎などは対応する機会
が増えてきたものの、そうは言って
も不安なく呼吸器疾患を診療でき
ている訳ではありません。
そこで、2021年度から呼吸器専門
医の井上純人(いのうえすみと)
先生を講師に迎えてZoomレクチャー
を開催するようになりました。
井上純人先生は山形大学の第一
内科講師、附属病院教授で、実は
編集長と大学の同級生です。
山形大学では、ベストティーチャー
賞を何度も受賞しており、今では
殿堂入りを果たしています。医学
部学生はもちろんですが、学内
では知らない人はいないほど教え
上手で面倒見のいい先生です。
レクチャー中の井上先生
こんにちは。
研修医1年目のえむです。
先日当院にて熊本大学病院
小児外科・移植外科 “雑草
外科医”こと後藤徹先生より
「海外からみた日本の医療」と
題してご講演いただきました。
研修医・大学院時代のこと、
トロント総合病院での臨床と
研究経験など大変興味深く
お話しを伺わせていただきました。
その中の一部となりますがご
紹介させていただきます。
先生は、研修医時代や今後の
キャリアを考える上で大事な
こととして以下のことを挙げて
おられました。
(1)義務教育的気分から抜け出すこと
(2)カリキュラムに従順な羊をやめること
(3)自分の個性を開花させること
(4)最高水準で勝負すること
(5)挑戦しない理由を勝手に造らないこと
終了後の記念撮影
近隣の病院からもご参加いただきました
こんにちは。
研修医1年目のえむです。
先日帯状疱疹性髄膜炎の
症例を担当しました。患者さんは
左前額部の皮疹と頭痛、倦怠感
があり髄液検査を施行したところ
帯状疱疹ウイルスが検出され、
帯状疱疹性髄膜炎と診断されま
した。
2週間のアシクロビル投与後、
症状改善し自宅退院となったの
ですが、退院時も顔面の皮疹に
伴う疼痛を訴えておられました。
鎮痛薬は何を出すのだろうと
疑問に思っていたところ、上級
医の先生曰くミロガバリンベシル
酸塩(タリージェ®︎)2.5mgから
様子を見ようとのこと。
ミロガバリンか!と今回の症例で
学びました。なので今回は研修医
の立場からよく見る鎮痛薬を簡単
にまとめてみました。
まず今回使用したミロガバリンです。
ミロガバリンは電位依存性Caチャ
ネル抑制し痛みを感じる神経伝達
物質の放出を抑制します。今回の
ような神経障害性疼痛に使用します。
神経障害性疼痛に用いられるもの
には他にプレガバリン(リリカ®︎など)
があります。ミロガバリンやプレガ
バリンの重要な副作用にめまい・
傾眠があるので注意が必要です。
ERでCV挿入中
あなたは手術の説明をして同意
書にサインをもらったことはあり
ますか?
まだやったことがない人が多い
かもしれませんが、いずれ似た
ようなことをする必要がでてき
ます。そんな時に手術のリスクを
どう伝えるのか? あなたは考え
たことはあるでしょうか?
例えば、高齢で腎機能も悪い患者
さんで周術期死亡率が5%と予想
される手術の説明をするとしましょう。
一通り説明したのですが、患者さんは
「先生にお任せします」としか言って
くれません。
通常の冠動脈バイパス手術(CABG)
の周術期死亡率が1~2%ですから、
これと比べると死亡率5%の手術は
かなりリスクの高い手術ということ
になります。なので、あなたはもっと
深刻に捉えて欲しいと思っています。
こんな時、あなたは
①この手術は死亡率は5%の手術です。
②この手術では20人に1人が死亡する
可能性のある手術です。
どちらで説明しますか?
ちょっと考えてみてください。
今日はCVポート造設
9月18日に東京ベイ浦安市川医療
センター救命救急センター長の
舩越拓先生に今年度2回目の
Zoomレクチャーを行っていただ
きました。
舩越先生のことは、このブログで
何度も紹介していますが、救急
領域では名が知られた存在の先生
で、多くの監訳や著書があり、レジ
デントノートなどの雑誌の企画も
行っています。
編集長とはIVRつながりで、兄弟子、
弟弟子という関係で、コロナ前から
レクチャーをお願いしていました。
今回は「治療方針の決め方」という
テーマでお話いただきましたので、
その中から一部をシェアします。
前回に続いて松永先生の感染症
レクチャーからのシェアです。
今回のテーマは「糖尿病と感染症」
でしたが、前回は「糖尿病で発症
率が上昇する感染症はある」けれ
ども、あらゆる感染症が増える訳
ではなく、特に皮膚軟部組織感染
症が増えることがポイントでした。
前回はその一例としてDM foot
infectionを紹介しました。皮膚潰瘍
ができても痛みを自覚せず、血流
障害も合併しやすいので、皮膚潰瘍
を侵入経路として皮膚軟部組織の
重症感染を起こしてしまうものです。
糖尿病患者の感染症でもう一つの
重要なポイントは、症状が無いから
とか、はっきりしないから見ないの
ではなく、頭から足先まで身体診察
(Head to Toe Exam)をすること、
つまり「自分から所見を探しに行く」
ことが重要です。