水戸済生会総合病院 臨床研修ブログ

水戸済生会総合病院 臨床研修ブログ

水戸済生会総合病院は、救急医療から緩和医療まで多彩な症例が経験できる総合力の高い地域の基幹病院です。
医師の生涯のうち最も実りある初期臨床研修期間を私たちは強力にサポートします。

高齢の患者さんが転倒して動け

なくなったとの主訴で救急搬送

されてきました。

 

患者さんは転んで腰を打ったら

しく、腰痛を訴えています。明ら

かな麻痺はありません。

 

バイタルを確認すると血圧等は

大丈夫ですが、発熱を認めました。

高齢者に良くあることですが、

発熱でふらついて転倒し、それを

契機に立てなくなったようです。

 

脳梗塞の既往があって、ADLは

一応自立していたけど、外に出る

ことはなく、食事などでむせこむ

こともあった様子。胸部レント

ゲンも右下肺野で透過性が低下

しているように見えます。

 

誤嚥性肺炎からの発熱で合致し

そうな経過と判断し、入院して

抗菌薬の点滴を開始しました。

 

幸い徐々に解熱が得られ、全身

状態も改善傾向です。ところが、

2日後に判明した入院時の血液

培養では、4本中4本から黄色ブ

ドウ球菌(MSSA)が検出されま

した。

 

これって、何かおかしくない

ですか?

 

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あなたが研修医外来に出ている

と、整形外科からのコンサルト

が回ってきました。

 

70歳台後半の男性で約半年前に

股関節の手術した患者さんが、

本日は整形外科の定期外来の

ための受診しました。ルーチン

の血液検査でCRPが8.6㎎/dlと

上昇していましたが、発熱も

本人の症状も特にありません。

 

ただ、整形外科の先生から

「CRPが上がっているから感染

だと思うけど、原因がはっきり

しなくて、どの診療科にお願い

したらいいのか分からない」

ということで、あなたが担当する

研修医外来に回って来たようです。

 

こんな時は整形外科の先生より

も、各科をローテーションして

いる研修医の方が活躍できるもの

ですが、あなたならどうしますか? 

ちょっと考えてみてください。

先日開催された松永先生の感染

症レクチャーのテーマが「感染症

診療の基本」でしたが、この中で

松永先生は「感染症診療を学ぶ時

は、抗菌薬の使い方よりも感染症

診療の流れを把握することが重要」

と繰り返していました。

 

松永先生の言う「感染症診療の流れ」

とは、以下の6つのポイントです。

 

①感染症? 感染症以外?

②診断の2つの軸

③治療の2つの軸

④抗菌薬

⑤経過観察の2つの軸

⑥投与期間の決定 

 

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レクチャー後に質問攻め

 

 

4月27日に感染症の松永先生に

よる今年度1回目のレクチャー

が開催されました。

 

感染症レクチャーのことは、

このブログでは何度も紹介して

いますが、今年で18年目(!)

となる当院のコアなレクチャー

の一つです。

 

J1にとっては感染症の何から

手を付けて良いのが分かる

感染症の道しるべ」的なレク

チャーですし、J2にとっては

1年間に経験した症例を思い

だしながら、悩んだことや苦労

したこと、疑問に感じていた

ことを改めて整理できる「噛む

ほど味わい深い」レクチャーです。

 

松永先生のことを紹介すると、

東大医学部を卒業後に在沖縄

米国海軍病院インターン、東大

医学部附属病院内科研修医、

そして茨城県立中央病院内科

研修医を経て、2002年から米国

コロンビア大学関連病院St.Luke’s

-Roosevelt Hospital Center内科

レジデント、2005年からUCLA

関連フェローシッププログラム

感染症科臨床フェローを修了

されています。

 

帰国後は東京医科大学病院感染

制御部を経て、2010年から帝京

大学医学部付属病院の感染制御

部の病院教授としてご活躍の

先生です。

 

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4月28日に”レジナビFairオンライン

2026 6年生Week”に水戸済生会も

参加しました。

 

この時期に関わらず、50名近くの

医学生に参加いただき有難うござい

ました!

 

ご承知の通り、研修病院探しでは

レジナビは完全に定番となってい

ます。20分という短い時間ですが、

毎回司会の方が上手に進行してくれ

るので、沈黙の時間がなくて我々と

しても非常にやりやすいですね。

 

いつも通り前半は編集長が病院説明、

後半はJ2の樋口先生が加わっての

質疑応答でした。

 

ただし今回は17時30分からの早目の

枠だったこともあり、前半の病院

説明の時に院内放送がもろに被って

しまいました・・・。

 

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今回はこの二人!

 

 

朝の回診で患者さんの

ベッドサイドに行ったとき

「おはようございます」の後に、

あなたは何と声をかけて

いますか?

 

例えば今日は手術がある、

検査があるというなら、その

話題を振ればいいですよね。

 

でも、手術から時間も経過して

退院が近くなってきたときには

その話題は使えません。

 

朝と夕の回診のたびに、「調子

どうですか?」だけだと、その後の

会話がイマイチ弾まないことを

あなたも感じているかもしれません。

 

そんな時はどうしていますか?

 

こんな時に役立つのが

クウネルカイベンです。

 

漢字で書くと・・・・・

続きはこちら

 

 

50歳台の女性が発熱で受診

しました。4日前からの発熱

の他に、咽頭痛と全身の関節

痛がありますが、食事もある

程度食べれており、発熱以外

のバイタルは大丈夫で、全身

状態としては悪くありません。

 

採血検査でも、CRPも軽度上

昇のみ。胸部レントゲンも特

に目立ったものはありません

でした。家族に同様の症状の

人はおらず、あなたは感冒に

よる発熱と考えて帰宅でOKと

判断しました。

 

指導医に患者のプレゼンをし

たところ、「職業歴は聞いた?」

と言われてしまいました。

 

患者さんに聞きなおすと

「スナック経営をしていて、

自分もお店に立っています」

とのこと。

 

さて、あなたはこの後どう

しますか?

 

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朝カンファの一コマ

 

 

 

 

 

水戸済生会の院外講師の先生を

紹介してきましたが、今回で

最後になります。

 

山中克郎先生(総合内科)

総合内科で多くの著書のある先生

で、ご存知の方も多いと思います。

福島県立医大会津医療センターの

総合内科の教授としてご活躍して

いましたが、現在は長野県の諏訪

中央病院に戻られています。

 

当院とは2018年からのお付き合い

で、コロナになってからは年2回

ほどのZoomでのレクチャーを

お願いしていましたが、昨年度

からふたたび水戸にお越しいただ

くようになりました。

 

優しい語り口で鑑別診断を進めて

いくのは見事ですし、クイズ形式

のレクチャーは記憶に残りやすい

ので好評です。

 

今年度も2回ほどお越しいただく

予定です。

 

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山中克郎先生

 

 

 

前回に引き続き、水戸済生会の

院外講師の先生を紹介します。

 

舩越拓先生(救急集中治療)

昨年秋に名古屋市立大学救急

科の主任教授、救命救急セン

ター長に就任された先生です。

 

数多くの著書があり、救急集中

治療や医療コミュニケーション、

医学教育など持ちネタが非常に

豊富な先生です。それに加えて

東京ベイではIVRもやっており、

編集長とはIVRの兄弟子と弟弟子

という関係からいろいろお願い

しています。

 

すごく分かりやすい内容で、

あなたのERでの悩みを解消して

くれること間違いありません。

 

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4月になって大学の授業も始まり、

病院見学に来ていただく医学生

も減りましたが、6年生のあなた

にとっては、あっという間にマッ

チングの面接が始まりますので、

レジナビなどを利用して、気に

なっている病院の情報収集を続け

てください。

 

今回から水戸済生会での研修に

関する情報収集に役立つように、

当院でお願いしている院外講師に

ついての紹介します。

 

水戸済生会総合病院は3次救急が

あり、脳外科も心臓血管外科も、

そして産科の3次救急ともいえる

総合周産期母子医療センターも

あるので、多彩な症例をたくさん

経験できます。

 

しかし、大学病院とは違って市中

病院ですので、すべての診療科が

そろっている訳ではありません。

 

また、忙しい臨床の中で初期研修

医や専攻医の指導をしていますが、

必ずしも充分な時間が取れている

わけでもありません。実際のとこ

ろ、指導医によって症例の偏りが

でることもあります。

 

そこで、当院の手薄なところをカ

バーするために、院外講師を招聘

して初期研修医に勉強する機会を

確保しています。

 

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徳田先生のカンファ

 

入院していた患者さんの状態が

ある程度落ち着くと、他の医療

機関に転院することがあります。

 

特に病院への転院搬送の時には、

指導医から「転院搬送の時に、

救急車に同乗して」と頼まれる

ことがあります。

 

実際のところ、水戸済生会でも

研修医のほぼ全員が転院搬送の

同乗を経験しています。

 

一般的に、患者さんの状態も落ち

着いているし、搬送中に何か起こ

る可能性は低いものですが、あな

たが同乗を頼まれたとしたら、ど

んな準備をしておきますか?

 

例えば、脳梗塞後の寝たきり患者

さんで、胃ろうとPICCが入った

状態で、慢性期病院への転院搬送

というケースを考えてみて下さい。

 

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CV挿入・・まずは介助から