清水雅人著「松緑神道大和山ー辺境開拓の宗教共同体」(p.103-146)を読む。
出口栄二・梅原正紀・清水雅人『新宗教の世界Ⅳ』(昭和53年、大蔵出版)に所載の文章。
神道系で教祖がいる新宗教というカテゴリーで、戦前に創唱されたが、天皇制には反発しなかった運動として展開したそうだ。
教組(大和松風様)は蒔炭商人であったが、36歳に不思議なことがあり、厳し修行に入る。彼を支えた妻も偉かった。娘は神の言葉を伝える神伝者であった。
教祖の息子は東大で宗教学科出身。この方は教主となり、大和小松風(田沢康三郎)さんだった。
青森の辺境の地に、自営的な理想の宗教共同体を形成している。
他宗教を批判せず、あらゆる宗教は同根で同じ方向でいつかは収れんするという思想もある。松風塾高等学校も作る。
伊勢神宮に参拝し、比叡山の永遠の法灯も受け継ぐ、祖先崇拝も受け入れる。
ロバート・キサラさんがその学位論文で平和運動の事例として、松緑神道大和山を扱っていたことも分かった。
最近では、科研でも研究されている教団である。
その昔、大学院生のころ、松緑神道大和山の信徒の研究者の報告を聞いたことがあり、前々から気になっていた教団であった。
HPも立派にあり、現在でも活動が続く。青森に行ったときは、訪問してみたい教団である。
