コルネリウス・グルリット81歳の死亡 | 「天理教」は宗教か、真実の教えか

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NHKの番組

 

アナザーストーリーズ「発見!ナチス略奪絵画 執念のスクープの舞台裏」

7/1(金) 午後10:00-午後10:44

 

 を見て、その中で、ある画商の息子、コルネリウス・グルリットが2014年5月6日にドイツのミュンヘンにあるマンションの一室で81歳で一人静かに息を引き取ったことが紹介されていた。

 

 誰とも交渉をもたず、独身のまま、ドイツ国内に暮らしていながら、住民登録もせず、健康保険などにも入っておらず、幽霊のような存在であった。国籍はオーストリアにあったのだという。  

 

 税務当局が家宅捜索して撮影した写真によれば、30年前に賞味期限の切れた加工品の瓶や封の切れていないパジャマなどが大量にあったという。 記者によれば、普通の人の暮らし方とは明らかに違うものが印象的だったという。

 

 そのスクープされた謎の老人は、孤独な風貌で、何も語らずに、唯一の遺言は、残された大量の絵画をスイスに寄贈したいとういことであった。

 

 彼は、スイスの銀行に莫大な預金があり、その預金をおろして生計を立てていたという。しかし、2012年に税務当局から巨額の現金を移送していることが発覚してしまい、家宅捜索を受けることとなった。そこで当局から彼のマンションに数千点の絵画が収蔵されていることが発見された。

 

 彼の父、ヒンデンブルト・グルリットはナチス御抱えての4大画商の一人であった。ユダヤ人や美術館からナチスが略奪した絵画であることが、その後の美術史家の研究で判明する。コルネリウスの父はナチスから絵画を守るために、取引をしたと証言していたが、実は、戦後に略奪品を返却しなかったことが分かった。 ドレスデンの空襲で焼けて残っていなかったと嘘をつく。

 

 その父は、1956年に交通事故で亡くなる。  その父から譲り受けたのが、マンションで発見された大量の絵画であった。

 

略奪品を公開することなく、コルネリウスは当局に発覚するまで隠匿しつづけた。記者によるスクープの事件から半年後に彼は亡くなった。

 

 モノに囚われ、心晴れることなく、一人ぐらしを通した彼の人生観に暗たんたるものを感じる。

 

 モノを捨て、何もない状態がもっとも心が整理整頓され、開運も開かれる。

 

参照 「一倉定が説く「環境整備」の驚くべき効能とは」