第2話 「消えた78万円~偽りの領収書」 | 「なんで仕事してるの?」と聞かれた時「楽しいからに決まってるでしょ!」と即答できる自分になるためのブログ

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SNSに「生活のためでなく、楽しいからやる仕事をやろう」と投稿したら非難が殺到。「それって綺麗事」「資本主義は戦いだぞ」「現実みろよな」私も子どもの頃からそう言われて育ってたが疑問を持っていた。そこで楽しを追求し年商3億円を達成。その方法とは?

そもそもなぜ私がここまでの境地に至ったのか?


それは中村が会社のお金を着服したのがきっかけだ。

 

中村は私が経営するリフォーム会社の社員で3ヶ月前に営業マンとして入社してきた。

 

初契約になったお客さんの工事が終わり、私が集金に伺ったらお客さんが驚いた顔をしてこう言った。


「え?工事代金なら昨日中村さんが集金に来て、78万円全額もう払いましたけど?」


お客さんは、領収書を持ってきて私に見せてくれた。

 

領収書は会社の使っているものではないが、会社のゴム印が押されていた。

 

会社の印鑑は押されてなく、中村の印鑑が押されていた。


一瞬、頭の中が真っ白になった。


「あっすみません、私の勘違いでした。ちゃんと確認しないですみません」


そう言うのが精一杯だった。

 

急いでお客さん宅を出て車に乗った。


頭の中がぐるぐる回った。

 

少し時間が経ったとき、これは中村が入社してからずっと計画していたことだとわかった。