いつまでも若く美しくをあなたへー -45ページ目

くま・たるみの術後の修正の話

本来は、本日は、裏ハムラの結果(満足度、合併症等)
書くつもりでしたが、
これは非常に労力のいることなので、
もう少し先にさせてください。。。(^^;)
ごめんなさい。

ですが、お盆が終わり、
我々の手術シーズン一波去るころまでには、がんばります。


さて、最近、私も百澤も、
眼の下のくま・たるみの修正の修正が結構増えています。
もちろん、
まったく手術が初めてという患者様が多いですが。。。


主なケースとしては、

① 脱脂をしたけど、効果がほとんど見られなかった。

② 脱脂をしすぎてへこみすぎた。

③ 脂肪やヒアルロン酸を次々と入れられ、
  いわゆる扇●機おばさんのようになってしまった。

④ ③までいかなくとも、
  脂肪やヒアルロン酸等が変なところに入っているので、
  不自然なしこりが触れるし、
  表情も不自然になってしまった。

⑤ 他院でいわゆる「裏ハムラ」をやったけど、
  ほぼ症状は改善されなかった。

⑥ 表ハムラまたはたるみとりをやったけど、
  まだ、クマ・たるみの凹凸がきになる。

等々。。。


①については、修正は簡単です。
要するに脂肪がまだきちんと存在しているので、
何もしていない方と同様、裏ハムラを行えば改善します。

②が一番難しく、
ミッドフェイスリフトや脂肪注入を組み合わせて、
2-3回の手術を要することがほとんどです。

③、④については、
ヒアルロン酸分解注射や、脂肪融解注射、
注入時の瘢痕にも考慮して多少のステロイド等を使って、
なるべく不自然なボリュームを取っていきます。
その上でハムラに持ちこみますが、
その際に注射でもとり損ねた余分な脂肪などを
とってきたりする処置も追加していくことがあります。
ただ、こういう注入系のケースでは、
下の眼窩脂肪のボリュームが残っているので、
比較的結果はよくなります。

⑤に関しては、
もう一度当院で裏ハムラをさせていただきます。
通常、くまの下の溝の剥離があまく、
特に一番大事な内側部への脂肪移行が足りない場合がほとんどです。
ぜひ、これからトライされる先生方、
内側を是非一番大切にしてください。
鼻の際まで剥離が必要ですし、脂肪移行が必要です。

⑥に関しても、もう一度裏ハムラをやり直します。
ハムラを伴わないたるみとりでは、凹凸の改善の仕様がないので、
その凹凸を強制してやれば、目的は達します。
表ハムラをした場合でも、
やはり外反をおそれて脂肪移行の処置が
どうしても甘くなることが多いので、
これを再度剥離しなおし、
もう少しきっちり脂肪と隔膜を広めにしきなおしていきます。
⑥に関しては、表を切られている以上、
また表からアプローチをかけると外反のリスクが増えますし、
皮膚のたるみとりはいずれにせよ終わっているのですから、
裏からのアプローチがベストと考えています。


以上、修正のお話でした。

まあ、でもみなさん、
どのケースもそこそこ良くなっておられます(^^)。
もちろん、修正ですから、一度の処置で終わらず、
2-3回施術をさせていただくこともしばしばあります。


患者さんも大変ですし、
修正は同じパターンはほとんどないので、
我々も1件ずつ、今までされた処置をお聞きした上で、
何が問題なのかをなるべく汲み取り、
最終的には傷をあけて中の様子を確認してから、
頭をひねるのですが。。。

修正は根気がいります。
ただ、眼の下に関しては、
本当にいろいろなケースを見ているので、
もし、困った方がいらしたら、ご相談に来てください。

ハムラ+ミッドフェイスリフト---数年治療を経験してきた感想とともに

比較的お若い方の
ハムラ+ミッドフェイスリフト施術後です。

20代前半ですが、
くまの下の部分、
つまり頬の真ん中くらいのボリュームがない方でしたので、
ミッドフェイスリフトも加えさえていただきました。

通常当院では、
先天的に頬のボリュームの足りない方は年齢に関係なく、
また、加齢とともに気になってきた方であれば、
30代の中盤以降を目安に
ミッドフェイスリフトを同時に行うことをお勧めしております。


一枚目が術前、二枚目が術後約半年です。
いつまでも若く美しくをあなたへ

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ほぼ、完成ですし、
ご本人さんは違和感等もご不満もほぼないようですが、
この施術にかなりの症例数を積んできた私が診察する限りでは、
まだ、やや表情や触った感じは硬いかな、、、という感じです。
ですが、まあ、
腫れや落ち着きも平均的な範囲といえるでしょう。
まあ、何よりご本人さんがご満足頂いているので、
それが一番術者としてはうれしいことです(^^)。

ただ、残念ながら、まだ少々硬さがあるので、
もう数ヶ月すると、今はほぼまっ平らですが、
本来の少々の凹凸は出てくるかもしれません。
もちろん、術前よりは
ぐっと良くなったことにはかわりませんが。。。


傷は治るのに、二段階があります。
とりあえず治る、というレベルと、
本当に落ち着く、というレベルです。

大きな腫れが引いたり、
首までつかる入浴ができるレベルと考えていただければよくて、
これはこの裏ハムラの場合、一週間前後です。
ただ、それに加え、傷が本当に落ちつくレベル、
固さや違和感が本当になくなってくるレベルは、
お顔ですと最低3ヶ月から平均半年前後がかかります。
ちなみに首から下の傷はもっとかかります。

擦り傷が治るときに、
とりあえずかさぶたができて、
それがはがれてとりあえず治るレベルと、
それが赤く盛り上がり、痛がゆさも出ていたりして、
本当に真っ白に平らになっていくレベル、
と考えていただくとわかりやすいです。
だから、お顔の擦り傷のほうが、膝小僧の擦り傷より、
治りも落ち着きも早いんですね。


お顔のように比較的落ち着くのが早い場所でも、
やはり平均が半年、というのが通常の見解です。
もちろん、中には1-2ヶ月で、
我々の眼から見ても、また、患者さんの自覚レベルから見ても、
へ?と思うくらいあっという間に
落ち着いてしまう方もいらっしゃれば、
極端に長い方ですと1年2-3ヶ月がかかることもあります。


美容外科紹介所の女性にこの施術をさせていただいたとき、
この方も自分のお顔に非常に細かいレベルを要求される方なので、
先生、正直な話、、、と白状していただいたことは、
「脱脂での合併症(しわしわがふえた、効果がいまひとつ等)を
常日頃から見ているので、
この施術をしていただいて本当によかったですが、
実は、硬さがとれて、本当に自然な笑顔ができるようになったのは、
1年ちょっとしてからでした。」と。


なるほどねー、
眼の下に少しでもむくみや硬さが残っていれば、
笑顔をはじめ表情がつくりにくいですものね。。。
半年後のお写真を拝見しても、わからないレベルの、
ご本人さん、施術者しかわからない「固さ」ですが、
もともと落ち着くのに時間がかかったり、
非常に細かいことが気になる方では、
1年ちょっと位のときにこの固さが取れる段階が、
ふっと訪れるようです。
確かに私自身も、8ヶ月前後まで、
眼のちょうど内側の部分に微妙なしこりがあったしなあ、、、
などと考えると納得です。


ちなみに、これは、
手術という傷をつける処置をした以上、
裏ハムラだけではなく、どの施術も同様です。
傷が落ち着くまでの時間はかなりの確率で、
その人の皮膚質や体質に一番影響をうけるので、
どの手術をしても基本的に同じで、
脱脂でも、半年後、一年後にどっと小じわが増えた、
というのも、
それが本当に傷が落ち着いて、
固さがなくなったときに出た本物の結果だ、
ということがいえると思います。




われわれが、この施術を本格的に取り入れてから
約3年半が経過しますが、
私と百澤で、おそらく合計300人前後の方に
施術をさせていただいたのではないかと思います。
私やうちのスタッフ、
手術以外にも長く通っていただいている方や知人の方など、
年という単位でフォローができつつある中、
私のこの施術に対する感想を簡単に書いてみたいと思います。


まず、脱脂と比べて、この方法の唯一欠点なのが、
やはり「時間」です。
脱脂でしたら通常数日で、あるいはうまくいけば翌日から
お化粧して社会復帰をすることが可能です。
それに比べ、この方法は、脂肪の構造を組み替える、
つまり、脱脂と比べて表には出ないまでも、
脱脂とは格段に範囲の大きい傷を内部につけるものですから、
お化粧をして社会復帰をしていただくのに、
やはり通常5-7日前後をいただき、
さらに、ちょっとした「言い訳」を
考えておいていただくようにしております。

それは、万が一、
術後急性期の腫れが思った以上に長引いたり、
内出血が思いのほか
(この施術は、一番出血する皮膚や筋肉をいじらないので、
内出血は比較的少なくてすむことがほとんどですが、
やはりご50代より上の方、
お若い方でも確率的に少々太い血管をつついてしまった方など、)
長引いてしまったりした場合の「言い訳」です(^^;)。
鼻やおでこ近辺を打った、とか、
アレルギーで、むくんでしまった等。

ちなみに、若い方のほうが
内出血が少なくてすむことが多いのは、
表の皮膚がしっかりしているので、
内部の出血が透けにくいことと、
やはり若いと血管が元気なので、
少々つついても、血管がやぶれなかったり、
万が一やぶれてもその修復が早いためです。

またまたちなみに、
脱脂と脂肪注入を組み合わせる方法、
本格的に表からいわゆるハムラ法を行う場合には、
腫れや内出血のダウンタイムはほぼ同じ程度
(表からのハムラは、内出血は少々ひどくなります。
これは皮膚や筋肉をいじるため)
なので、ビハインドにはならないと考えています。

また、表ハムラは、
下瞼の外反にことのほか気を使う施術なので、
眼輪筋の一部を目尻にしっかりと
とめてくる必要があるために、
他の人から見ても明らかにおかしい、釣り眼みたいな、変な顔、
というレベルが1-2ヶ月続きます。
そのぶん、ちょっとだけちりめんジワが減ったり、
眼の下直下5ミリくらいまでのボリュームは
裏ハムラでは変化がないものの、
表ハムラではボリュームがでます。

ただ、これもお若い方ですと、
注意しないと、いわゆる涙袋
(眼の下5-7ミリくらいにある、
特に笑ったときに大きくなる膨らみ)が
なくなってしまったりすることもあるので、
施術時は工夫が必要です。

この場合には、
筋肉は温存して、皮膚だけ適宜切り取り、
余った筋肉を涙袋になるように
細工をしたりしていきます。
ちなみに、日本で行われている表からのハムラ法では、
ミッドフェイスリフトは怖くて、
施術は同時にはできません。
トータルフェイスリフト等と組み合わせて、
表ハムラ・ミッドフェイスリフトの
同時施術の可能性がでてきます。

裏ハムラは、下瞼の瞼縁から、5-7ミリは
基本的にどの組織もいじりませんし、
皮膚・筋肉の処置がないので、
ミッドフェイスリフトの同時施術が可能です。
また、これが一番の
裏ハムラのメリットかもしれません。

脂肪注入による膨らませでは、
完全に凹凸なく入れられるかどうか、
一回ではすまず複数回にわたる可能性、
また、本当に年をとってきたときに
微妙な脂肪の凹凸が出てくる可能性も
ゼロではないので。

我々は、ダウンタイムは変わらないので、
ミッドフェイスリフトをまず同時に施術して、
それでも足りないところにだけ、
最小限の脂肪注入を行うことにしています。
ただ、いまのところ、
初回の手術(要するに脱脂後など、他院の修正ではない)で
この施術を行った方に対して、
くまの、完全には矯正できなかった凹凸に対して
脂肪注入やヒアルロン酸注入を行ったケースはないのですけれども。



次回は、裏ハムラの合併症・患者様の満足度について、
お話していきたいと思います(^^)。

ご期待ください。


いろいろな先生方が、見学等にこられてます。
この施術が広まってくれるといいな。

夕刊フジに記事が載りました。

とりあえず、ご報告でした(^^)。
いつまでも若く美しくをあなたへ