去年の12月に、娘と主人と、娘のお友達親子と一緒に行ったバレエNussknacker(くるみ割り人形)。

今年はシーズン始めのチケット予約時期に、クリスマスシーズンまでウィーンにいるかわからなかったため、チケットを買うのが出遅れてしまいました・・・人気の演目、あっという間に良い公演日(金曜日や週末)の良い席は売り切れてしまいます。





今年は行けないかな、と半ば諦めつつ迎えたクリスマスシーズン。

2年前にテレビで放映された分をビデオで見ていると、娘が「今年もまた観に行く?」と。今年はチケットないのよ、と言うととても残念そうで、何とか行かせてあげられないかな、と考えていました。

公演日と我が家の予定が上手く合わず、クリスマス最後の1月6日の祝日ならば行けそう、ということがわかり、この日の夜の公演分を2枚チケットを手に入れ、主人と娘へのクリスマスプレゼントとしていました。



ところが、当日が近づき、自分は行けないと言うことがわかった息子が、自分も行きたいと言うようになり・・・昨年のヘンゼルとグレーテルのリベンジをするならこの演目かな?と私も漠然と思っていたこともあり、当日のボックスオフィスでの戻りチケットを狙ってとりあえずダメ元で行ってみることに。

「Ausverkauft(Sold out)」の看板通り、正規のルートでは、全席売り切れでやはりもはや手に入らず。入口付近にいる人(おそらくダフ屋)から買うしかなさそうということがわかりました。そこへ「2枚チケットあるよ」と寄って来たオジさんの持つチケットの座席を確認し、Loge席の2列目、元の値段は2枚併せて24ユーロのところ、60ユーロとふっかけられました。倍以上の値段はどうなの??と思いつつも、息子にとっては二度とないチャンス。バカ高くて悔しいとは思いましたが、「priceless」ということにしようと、主人にお願いして、買うことに。こうして、今年は晴れて家族4人全員で「くるみ割り人形」の公演を観ることができました。





1月6日は、「三聖王の日」で、東方の三博士がキリストの誕生を祝って来たことにちなみ、子供達がその姿に扮して各家を訪問するのですが、Staatsoperにも可愛らしい姿の子供達が登場、来場したお客様の前で歌声を披露していました。




息子は、9月に行った「Tag der offnen Tuer(Open day)」ぶりのStaatsoper Loge席。

主人と娘は、平土間Parterre席で、期せずして同じサイドで近く、私達が下を覗きこむと見える位置に座っていました。お互い手を振ったり、息子は始まる前に少しお散歩したり、オペラ座を眺めて開幕を待ちました。











息子の集中力がどれほど持つか内心ドキドキしながらでしたが、思いの外、最後までしっかりと舞台を見ていたので私もそれなりに楽しむことができました。とは言え、「ママ、あれ何?」「何で今こうやったの?」「あ、この音楽知ってるよ!」等の声がいちいち大きくて、「シーッ」と言うこともかなりの回数あり、同じLogeの方には申し訳ない気持ちでしたが、概ね初めてのStaatsoperをそれなりのマナーで乗り切れたと思います。





ラッキーなことに、我々の前2席がポッカリ空いていたので、何とLogeの最前列で観ることもでき、ちょっと余計な出費だったかな、、、と思ったのですが、実際はお値段以上の席で見られたので、結果オーライ。

主人は既に仕事初めで出勤しましたが、子供たちは明日からまた幼稚園。

クリスマスシーズンの締めくくりに、家族で良い思い出ができました。





あけましておめでとうございます

2015年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。



元旦はウィーンの自宅で迎えました。

日本の両親にスカイプで新年の挨拶をし、その後は家族でのんびりゆっくり、お雑煮となんちゃっておせち料理(かまぼこ、昆布巻き、黒豆、生酢だけ)を頂き、ウィーンフィルのニューイヤーコンサートをテレビで見て昨夜のジルベスターコンサートの余韻に浸ったり、ちょっと近くをお散歩したり・・・



翌1月2日から2泊3日で、Zell am See(ツェル・アム・ゼー)という湖沿いの町にあるお友達のご主人のご実家へお邪魔させて頂きました。彼女はベラルーシ人、2歳の女の子と7ヶ月の男の子のママで、ドイツ語コースで知り合いました。クリスマスにベラルーシからお母様もいらして、このZell am Seeのお家で一緒に過ごしていらっしゃるそうです。







こちらのお宅には、現在はどなたもお住まいではなく、友人ファミリーが冬と夏を過ごす別荘のように使っているのだそうです。湖を見下ろす高台にあるお宅はとても広く、地階(1階)を全て私達に貸して下さり、まるで自宅にいるかのようにくつろいでリラックスして過ごすことができました。




翌朝は、男性陣2人で朝早くからスキーへ。昔、スキーのインストラクターをしていたことがあるという友人のご主人と二人で氷河の上からガンガン滑ることができて、主人も楽しかったようです。

女性陣と子供達は家に残って朝もゆっくり、それぞれの子供達のペースで静かなのんびりした時間を過ごしました。雪遊びを楽しみにしていた我が家の子供達は、朝目覚めるとすぐにスキーウェアに着替えて、ベランダへ。わずかに残っている雪を集めて雪だるまを作ってご満悦。私はこの眺望にしばしウットリ。











男性陣が帰って来てから、今度は地元のファミリーゲレンデ(レストランに隣接していて、このレストランが無料解放しているとのこと!素晴らしい・・・)へ。スキー板やブーツは全て、お友達のお宅に残してある昔使っていたものをお借りして、娘と私も滑ることができました。息子は主人とソリ遊び。







夜に、友人ファミリーと一緒に行ったレストランでは、子供用の遊ぶスペースがあり、お陰で大人たちはゆっくりおしゃべりできました。ウィーンのレストランにも室内でこういうコーナーのあるところがあればいいのに、、、と思います。




この地方の名物料理、「Pinzgauer Kasnocken」。アツアツの巨大フライパンから、直接みんなでスプーンでつついて頂きました。






Zell am Seeは、昨年の年末年始を過ごしたKaprun(カプルン)と同じエリアにあり、私達が訪れるのは2回目でしたが、友人ファミリーのお陰で、前回とは全く違う楽しみ方をさせて頂くことができました。まだ赤ちゃんがいて大変な中、私達を呼んで下さった友人に感謝です。



帰りは、国境を越えたドイツ側にあるThumsee(トゥームゼー)という湖で休憩して、子供たちを雪で思い切り遊ばせてから一路ウィーンへ。途中、猛吹雪のエリアがあり、どうなる事かと思いましたが、そこを抜けたらあとは雪もほとんど降っておらずホッとしました。












2014年の締めくくりは、ニューイヤーコンサートと同じ指揮者・プログラムで行われるウィーンフィルのジルヴェスター・コンサートへ。

今年も残念ながら抽選には当たらなかったのですが、12月に入ってからふとしたきっかけでStehplatz(立見席)のチケットを、チケットショップで購入。ローマ旅行から戻る日で、かつ、ベビーシッターさんを探さなければならないというハードルがあったものの、どうしても生で聴きたい、雰囲気を感じたいという気持ちには勝てず・・・



ローマからウィーンへ到着したのが夕方4時45分。コンサート開演は7時半。

空港から自宅へ戻り、子供達のお腹を満たし、お風呂、就寝の準備まで済ませてベビーシッターさんにバトンタッチ、楽友協会へ向かうまでおよそ2時間弱という強行スケジュールでした。



立見席は開場と同時に入って、ダッシュで上へ駆けあがって最前列を取らない限り前の人に遮られて見づらいし、寄りかかるところがなくて苦しい、と立見席に詳しい方から事前に教えて頂いていたのですが、フライトが若干遅れて到着したこともあり、開場時間前に着くことができず、半ばあきらめつつも立ち見席へ。既に最前列、2列目、3列目は埋まっていましたが、まだ余裕があるうちに到着することはできたので、私は可能な限り真ん中の前の方でポジショニング。主人は少し後ろの、カメラ席の真後ろを選び、それぞれ開演を待つことに。開演になる頃には、満員の通勤電車並みのすし詰め状態でした。




私の立っていた位置からは、つま立ちすれば舞台が見え、指揮者も見ることができたので、ほぼ2時間半ずっとつま立ちで頑張りました。

会場の至るところに飾られたお花とコンサート会場に集うお客様の正装が、普段のコンサートより一層花やいだ雰囲気を演出し、気分も盛り上がります。会場に設置されたビデオカメラの台数もとても多く、これまた普段とは全く違う趣きでした。









蛇足ですが、日本人の女性お客様の装いが、やたらとお着物姿なのには個人的にはかなり違和感を感じました。もちろん、中には上質のお着物をビシっと着こなしていらして素敵な方もお見受けしましたが、正直、「エッ?」という印象のお着物姿もあり・・・正装=着物である必要はないと思うのですが。



2015年ニューイヤーコンサート(=2014年ジルヴェスターコンサート)は、ズービン・メータ指揮。

演目は以下でした。


Franz von Suppé
Ouvertüre zum Lustspiel "Ein Morgen, ein Mittag, ein Abend in Wien"

Johann Strauß (Sohn)
Märchen aus dem Orient. Walzer, op. 444


Josef Strauß
Wiener Leben. Polka francaise, op. 218

Eduard Strauß
Wo man lacht und lebt. Polka schnell, op. 108

Josef Strauß
Dorfschwalben aus Österreich. Walzer, op. 164


Johann Strauß (Sohn)
Vom Donaustrande. Polka schnell, op. 356

-- Pause --

Johann Strauß (Sohn)
Perpetuum mobile. Musikalischer Scherz, op. 257
Accelerationen. Walzer, op.234
Elektro-magnetische Polka, op. 110

Eduard Strauß
Mit Dampf. Polka schnell, op. 70

Johann Strauß (Sohn)
An der Elbe. Walzer, op. 477


Hans Christian Lumbye
Champagner-Galopp, op. 14

Johann Strauß (Sohn)
Studenten-Polka. Polka francaise, op. 263


Johann Strauß (Vater)
Freiheits-Marsch, op. 226


Johann Strauß (Sohn)
Annen-Polka, op. 117
Wein, Weib und Gesang. Walzer, op. 333

Eduard Strauß
Mit Chic. Polka schnell, op. 221


--Encore--


Johann Strauß (Sohn)

An der schönen, blauen Donau, op. 314


Johann Strauß (Vater)
Radetzky-Marsch, op. 228


前半の最後から二曲目の、ツバメのワルツは、私の子供の頃の八ミリビデオの映像を両親が編集した際に、BGMとして使っていたので馴染み深い曲で、かつ、そのBGMの頃の私の年齢がちょうど今の娘の年齢と同じくらいということもあり、色々な思いを巡らせながら生の演奏を楽しみました。鳥の鳴き声の部分の水笛をパーカッショニストが吹く際に水がこぼれるのが見えたり、、、面白かったです。



アンコールはもちろん、美しく青きドナウとラデツキーマーチ。

このラデツキー・マーチの時に、指揮者が観客席に向かって拍手のタイミングを指揮する様子を子供の頃から毎年テレビで見て来て、いつかその場に自分も居てみたい!と思っていたのが叶って感激しました。

マエストロ・ズービン・メータは、観客席の位置ごとに拍手を指示していて、私達Stehplatz(立見席)の出番もちゃんとあり、会場が一体となるこの瞬間にいられて一緒に拍手できることを存分に楽しみました。




立見席は、いったん場所を動くともうそこには戻れないので、休憩時間もほとんどの方は場所を動かず立ちっぱなし。よって、私も自分の位置をキープすることに必死で(笑)、演奏が終わって帰る時には足と首が相当痛かったです。それでもなお、生でこの演奏を聴く機会を得られた満足感、充実感、感動の方が遥かに大きく、最高の2014年の締めくくりとなりました。




今年も一年、家族全員が無事に過ごせたことに感謝です。

この気まぐれブログに訪れて下さってありがとうございます。

どうぞ佳いお年をお迎え下さい。

今日は娘と息子の通う幼稚園のクリスマス休暇前最後の登園日。

「Weihnachtsfeier」(クリスマスのお祝い)があるそうで、その最初に、娘がバイオリンを弾く機会を頂くことができました。




先日、お友達宅でのクリスマス・ホーム・コンサートで弾いた曲と同様、クリスマスソング2曲ともう1曲の計3曲を弾かせて頂きました。娘が弾いた最初の2曲は、どの子も知っている曲で、息子が先陣を切って声を出して歌い始め、それにつられて他のお友達も声を揃えて歌って下さり、何ともアットホームで味わい深い、可愛らしいクリスマス会の始まりとなりました。



娘は、知っているお友達の前だったからか緊張もしなかったようで、この間よりも音程もしっかり弾けていました。なかなか人前で弾く機会がない中で、このような機会を与えて下さった先生とお友達に感謝です。

素敵な幼稚園でのクリスマス会の思い出になりました。

この後、私はバイオリンを持って帰宅しましたが、子供たちはケーキやクッキーを頂き楽しく美味しい時間を過ごしてきたようです。

今年もお友達ファミリーが企画して下さったクリスマス・ホームコンサートに家族全員でお邪魔させて頂きました。今年は演奏する子供がグンと増えて8人!小学校2年生、1年生のお友達に混じって娘ともう一人が幼稚園の年長さんです。演奏する楽器はフルート、ピアノ、バイオリン、ギター、チェロとバラエティに富んでいて、さすが音楽が身近な街、という感じがしました。



娘はクリスマスソング2曲と、バイオリンレッスンで弾いている曲1曲の計3曲を弾きました。

クリスマスソングは先生との二重奏で、もう一曲を私のピアノ伴奏で。去年にも増して自分の練習が追いついていなかった(そもそも楽譜を入手したのが二日前だった!)ので、娘の演奏を聴く余裕がありませんでしたが、先生との二重奏は、まずまず、練習通りに弾けていたように思います。

外野で観客のハズの息子も、ここぞとばかりに娘の弾く曲に合わせて大声で歌い出し・・・あたかも「自分の番!」と思っているかのような歌声披露には笑いました。










今年もお忙しい中、企画、準備、そしてたくさんの美味しいご馳走を用意して下さったお友達ファミリーに感謝×感謝です。近づくクリスマスの期待感が高まる、心温まる素敵な一夜となりました。