
中学2年の頃
水頭症の同級生がいた。
そのY君、頭がデカかった。
後頭部に大きな傷、というか手術痕があった。
その部分は頭蓋骨がなかったらしい。
頭部に水が溜まるので、お腹のあたりから排出していた…みたいだ。
それは後から聞いた。
陰湿ではなかったが、彼はイジメられていた。イジられていたという感じか?
いや、それはぼくの見た印象なので、実際には酷かったかもしれない。
ある日、彼がいつものようにからかわれて、いじけて、
もう、死んでやるって言って、屋上の柵を乗り越えた。
飛び降りはしなかったが、クラスの問題になった。
誰が彼をイジったっんだ!
誰が彼をからかったんだ!
クラス担任のO先生の説教は数時間続いた。
あんた達、いくら言っても分からない。
Y君が死ねばよかった!
死んでみせれば、あんた達も思い知ったでしょう。
O先生は完全にヒステリックで真っ赤な顔になって怒鳴り散らした。
Y君はうつむいて涙を流していた。
クラスは静まり返っていた。
死ねばよかったってーーー
教師がそんなことを言うのか?
ぼくらの学年はそんな教師ばかりだった。
それで学校は荒れまくっていた。
Y君は二十歳前に亡くなったことを成人式の日に友達から聞いた。
成人の日の夜、ぼくはひとりで咽び泣いた。





