気がつけばひとり | ときには真珠のように

ときには真珠のように

思考は光速を越える

揺れている。

かなりの揺れだ。

ぼくはどこにいるんだ。

西麻布のマンションかと思ったが、そうではない。
ここはどこだ?
ああ、大学時代に住んでいたボロボロのアパートか?
いや、違う。
実家だ。ぼくの生まれた家の2階、ぼくの部屋だ!

ああ、揺れている。
ああ、なんだ?
煙がーー。
火事だ。
火事だよ~!

階下には両親がいるはずだ。
「おとうさーん」
「おかあさーん」
返事はない。
怖いよう。
助けてよう。
どこにいったの?

「おとうさーん」
「おかあさーん」
返事はない。

目覚めた。
夢だった。
しかし、ぼくはひとりであることを思い知った。
これはどうしようもない。