状態把握しておけば劣化部分もやむをえまい・・・
錆色に染まった本体は、CNSベベルで、そぎ落とした後に、サビキラーで黒錆転換処理をしてから塗装しました。
本来、本体は黒(シャーシーブラック)、マグネットスイッチはクロメートめっきという仕様なのですが、後者の再めっきはできないので一緒に塗ってしまいました。
以前は、ちゃんとしたスプレー缶を使って塗装していましたが、最近では手軽にシャーシーブラックを使うようになりました、一番純正っぽく見えるのです。安いし(笑)
この後いつものダンボール箱乾燥室でのヒートガンによる焼き付けをして乾燥させました。
さて、組み立てていきましょう。
コンミュテーター周りの、軸、ピニオン繰り出し機構、本体側の軸受け、等の各部にグリスアップをします。
変形していたゴム部品は代替品がないので、お湯を沸騰させて少々煮て柔らかくして形状を修整しました。
本体側軸受けにコンミュテーターを差し込みます。ゴム部品もこのように切り欠き溝に収まるように取り付けます。
以前の作業者は、このゴム部品を溝に合わさず無理やり挟まれたまま組付けていたのであのように押しつぶされて変形させてしまっていました。今回は180度回転して変形の少ない方を溝に合わせて組み立てることにします。
続いて、胴体側のブラシは飛び出しバラバラになっていますので、簡単な治具を用意し整列させました。
整備要領書では、”わにぐちクリップ“で押さえる方法が記載されています。要は飛び出さないように固定して、コンミュテーターがスムースに挿入できるようにするのが目的です。
この状態で、先ほどのコンミュテーター側に差し込んで組付けます。
上手く収まりました。
ここでのチェックとして、マグネットスイッチへ繋ぐ銅線との位置関係や、裏蓋を留める「通しボルト」の入る位置を確認し位置を決める必要があります。通しボルトが、内部の銅線に引っかかってしまうようではなりませんので。
位置関係が決まれば、通しボルトで固定していきます。その際に本体との勘合はなされます。
例のゴム部品もこのようにきれいにはまります。隙間が気になるなら、液体パッキンでも入れればよいでしょうが、そのまま組み立てました。
次にマグネットスイッチです。
パッキンは再使用できないので、パッキン紙より作成しました。ボルト3本締めなので穴も3つしか開けませんでした。
この時代のマグネットスイッチは、分解して接点の交換ができる仕様です。
後年のものはカシメで一体となっているためアセンブル交換が一般的なので手が出ませんが、分解できるとメンテできるメリットがありますね。
本来なら、この荒れた接点も交換したいところですけれども、部品は無いので(探してない(笑))ちょっと修正した程度で再利用します。運良く、部品が入手できた暁には交換したいですね。
もう一つの課題だった「切れた銅線」は、できる限りクリーニングして、外れない程度に半田付けをして現状回復としました。本当はもう少し半田を浸透させたかったのですが、汚れが取り切れず、無理して更なる切断となってもいけないのでこの辺で手を打つことにしました。
マグネットスイッチも取り付けて完成です。
単体動作確認も問題ありませんでした。
元のようにエンジンブロックへと組み込みます。シャーシーへのアース線も必要です。
このアース線は欠落している車は多いと思います。
キースイッチをひねって、クランキングできたのでひとまずはOKかな(笑)
復帰へとまた一歩進みました。














