ちょっとした岐路に立たされています。
元々小生の淑女に装着されていた「Ⅰ型の時計」なのですが、ちょっと再生は厳しいかもしれません。
破損部品があったことと、ピニオンギヤの歯数がⅡ型以降の“14歯”に対し“18歯”の為、モーターをピニオンギヤ付きでの置き換えができないこと、ピニオンギヤの入れ替えが困難なことなどから厳しい状況です。
一番は部品破損です。
とりあえず、バラしましょう。
メッキベゼルは、掴んで捻れば、切り欠き部分から分離できます。
また、時間調整ノブは、ケース開口部から“ピン”を外せば抜けます。
この個体は以前外したものを紛失していますので、「ステープラーの針」を刺して曲げて代用していました。
モーターのオーバーホールをします。
マイナスビスを2本外せば、缶ボディが外せます。
ブラシも、それぞれのビスを解けば外せます。
本来なら、ピニオンギヤを抜いてローターを外したいところですが、所有しているピニオン抜きも入らないクリアランスの狭さの為断念しました。
例によって、コンミュテーターとブラシを清掃して組み立てます。
接点グリスの付け過ぎ注意です。導通が悪くなります。薄く薄くです。
電源を繋げて回転確認をしました。
キューっと音が鳴っていたものが大変静かに回るようになり問題ないようです。
こちらが問題の「18歯ピニオンギヤ」です。
ボディとのクリアランスが狭くて、ギヤプーラーを入れられず、今回は外すのを断念しました。
恐らくですが、18歯から14歯にⅡ型以降変更になっているのは、トルクを稼ぐ為と考えています。
これで、モーターは復活しました。
ところが、ムーブメントの部品破損が発覚し、稼動できませんでした。
部品調達するにしても、部品取りの同部品が健全なら恐らくムーブメント単位でそちらの方が状態が良いと思うので、逆にこちらが部品取り用になってしまうでしょう。
現況では、そちらもありません。
一応、樹脂ケースモーターのムーブメントを利用する方法も検討していますが、以前より検案しているクオーツの移植の題材にするのも一考かと思っています。
上のが、某車のクオーツで、バッチリと組み込めそうなものを見つけています。
本当は、もうひとつジャンクの淑女用時計が入手できたら組んでみようと企んでいました。
左が、樹脂モーター用で、ブリキ細工みたいな感じで、安っぽいつくりです。
こちらの組み換えの方が健全かもしれませんが、なんかつまりません。
さてどうしたものでしょうね。
とりあえず、クオーツ作ってみようかと気持ちは傾いています。
それと、稼動試験中の「Ⅱ型」ですが、その後、ムーブメントの洗浄と注油を行いました。
洗浄にはブレーキクリーナを用いて、古い固まった油脂の除去を行っています。
特に、ギヤ同士が絡むところの「塵と油の固形物」は確実に取り除き、回転の障害にならないようにしています。
また、注油は、今回簡易な実験として、シリコンスプレーを使用しました。かなりフリクションロスは減ったようです。
摺動部の「ガンギ車やアンクル」に効果が高かったようで、時計のカチカチ音がより静かになって、一見止まってしまったかな?と感じるほどでした。
その後、一週間が経ちますが、時間も正確に休み無く時を刻んでいます。
この調子なら大丈夫そうですが、もう少し経過観察を続けてみます。







