時計の再生 ① 現状確認とテスト | 淑女との戯れ ダットサン フェアレディ

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フェアレディSP311の再生記事を中心に、あれこれと気ままにつづっています。

機械たるもの、仕様変更はつきものなのである。

 

旧車の時計は、概ね故障していることが当たり前のように言われることが多々あります。

けれども、せっかく装備されているのですから機能しないのは残念ですよね。

 

淑女の時計も、以前整備して動くようになっていたのですが、保管中に動かなくなってしまいました。

一番の理由として考えられるのは、油脂の劣化による固形化、2番目はモーターの劣化と考えられます。

一般的に「腕時計」も機械式なら定期的なオーバーホールとすることでいつまでも時を刻むものですが、それを怠ると十分な機能を果たせなくなるものです。時計のオーバーホールの目的は、分解して注油をすることです。

なので、旧車の時計も機械式なので本来なら定期的なオーバーホールは必要なものだったのかもしれませんね。

 

 

暫くおざなりであった時計の再生を着手しました。

手元には2個の淑女用の時計があります。製造メーカーは「ジェコー」です。

ひとつは元々ついていたもの。もうひとつは予備として入手したものです。

 

もう分解してしまいましたが、開けてみると缶モーターの違いが一目瞭然です。

 

 

構成部品の感じから、淑女についていたものの方が古いようです。便宜上「Ⅰ型」と呼ぶことにしました。

なので、もうひとつを「Ⅱ型」とします。

 

時刻合わせの構成部品と取付位置も異なっていました。

 

 

モーターのサイズもほぼ一緒なので、位置の変更は何故だかわかりません。

クロームメッキされたツマミも互換性はありません。

 

モーター取付ベースの形状も異なっています。

「Ⅱ型のモーター」は取付面が凹んでいるためか、ベースもそれに合わせた突起形状になっています。

 

 

缶モーターも、性能が違うようです。

ピニオンギヤの歯数と回転を抑えるため?と思われる抵抗器の値も違っています。

 

↑”歯”と書くところを”山”と書いてしまいました(汗;;)。

 

この2個の時計の現状を確認しました。

 

「Ⅰ型」は、モーターは程よく回り、触ってみても抵抗感を感じるくらいのトルクはあるので、良品と思われます。

ところが、ムーブメントは、重くて回りづらかったので、清掃と注油は必須です。

 

「Ⅱ型」は、モーターは回るけれども、トルク感がなくて、触ると止まってしまいました。問題ありです。

逆にムーブメントは、軽く動作しました。このままでも良さそうですが、点検注油はしようと思います。

 

さて、以前より時計故障は、モーターの交換で直るとされていますが、同一のモーターは入手困難です。

現在入手可能な小型モーターで何とかならないかも検証しています。いくつか良さそうなモノの当てはつけましたが実行には移していません。

 

そんな中、所有しているジャンクの中から「ジェコー」の時計が出てきました。

電源を繋ぎ、数日間テストしてみました。

問題なく作動し、時間の狂いも感じられませんでした。

中々よいですね!このモーター使えるかも!

 

開けてみると、「Ⅱ型」より新しくなった仕様でしたが、サイズ的にもそのまま利用できそうです。

 

製造時期がより新しいようで、プラスチックの部品が増えています。

再稼動できたのもそんな要因もあったのかもしれません。

ピニオンギヤは14歯、抵抗器も300Ωでしたので、仕様としてはⅡ型と変わっていないようです。

 

さあモーター取っちゃおうか?と思ったけれどやめました。

この時計はせっかく稼動できるのですから、本来の使用車種に使うのが本当だと思ったからです。

 

それではどうしましょう?

とりあえず今回は、「Ⅱ型」のモーターの分解修理でもしてみようと思います。

 

まずは、ブラシを抜きます。プラスねじで留まっているだけなので簡単に外せます。

 

 

つづいて、缶モーターの蓋を開けなければなりません。

淵に4箇所かしめがあるので、それを緩めるだけなのですが意外と大変です。

また、ピニオンのついている軸は”0.5φ”しかないので、気をつけないと直ぐに曲がってしまいます。

 

何とか外しました。

 

構成はこれだけです。

写真ではわかりませんが、実はコイルと軸の接着が取れており、分離していました。

これが、トルクもなく触ると直ぐに止まってしまう一番の原因だったようです。

その部分は接着して問題解決しました。

 

また、コンミュテーターも真っ黒です。こちらも綺麗に清掃して、接点グリスを塗布しました。

同様に、ブラシも清掃と接点グリスを塗布しました。

接点グリスは、対磨耗対策でもありますが、スパークが飛びにくくなり接点の荒れも抑制しますので、寿命を延ばすことが可能です。

 

あとは、元通りに組み付けて、とりあえずテスト稼動します。

モーター単体でのテストでは、トルク感もあり触っても止まるようなことはなくなりました。

問題なさそうです。

 

ムーブメントはとりあえずそのままですが、モーター組付けで稼動できました。

 

数日間このままテスト稼動をして様子を見ることにします。

よい結果が出てくれることを祈ります

 

 

接点グリスには、こちらを利用し、接点復活スプレーも併用しました。