クシャクシャっといったら・・・もう遅い
テープデッキというものは、巻き込んじゃうときありますよね~
すると、折れ曲がってしまった悲惨な状態のテープを目のあたりにするわけです。
今までは、そのまま巻き直してみるのですが、再生時にはその部分にかかると明らかにそことわかる音声を聞くことになるわけです。
そこで、このクシャクシャと折れた部分を、もう少し”マシ”に出来ないかと考えたのが今回の試みです。
磁気テープは概ねポリエステルでできています。つまり熱によって形体調整できるのではないかということです。
そこで、熱を加えることに出来るものを色々と考えてみました。
ライター・・・燃えてしまう。
半田ごて・・・溶けてしまう。
なんて考えるうちの思いついたのが、アイロンでした。
もちろん洋服にもポリエステル製がありますから大丈夫と踏んだのです。
しかも、平たく均すのは得意な道具です。
まずは、本番の実践をする前にテストピースを用意して温度の変化をつけてテストをしてみました。
今回はそのレポートです。
具体的には、こんなになってしまったものを修復するための検証です。

適当な磁気テープを切り出し、適当にクシャクシャにしたものをテストピースとしました。

アイロンの温度は4段階でテストしました。
下記に記載の温度は、非接触型の温度計にて、約20cmは慣れた距離でアイロン面を計測したものです。
必ずしも正確ではありませんが参考にはなると思います。
なお、このアイロンの説明書には、合成繊維~絹は約100℃と記載されていました。

それぞれの温度帯で、テストピースをアイロンがけします。

やはり温度が低いものよりも、高い方がその効果は高く、折れの強い部分も比較的平坦に均されやすいように感じました。
ただし、熱がかかる分押さえながらおこなわないと写真のようにカールしてしまいます。

この対策としては、下記のように押さえながらアイロンがけをして、冷めるまでそのまま保持するというのが良いようです。


今回のテストピースでは、もちろん完璧ではありませんが、概ね良好なのではないかと思っています。
折れ線は若干残ってしまうのは仕方のないところでしょう。
あまり追っかけて熱を掛け過ぎてしまうとテープが本当に伸びてしまって本末転倒な事態にもなりかねませんので程々で止めておくのが良いのかもしれません。
いずれにしても、やってみて感覚で捕らえるのが一番ですね。

低い温度帯でも時間が少々かかるだけで成果は出るのでリスクを負わないならその方がよいと思います。
ちなみに、アイロンの下敷きにはA4封筒に書類が入っているものを下敷きに使いました。
洋服用はやわらかいのでアイロンがけがしにくいです。
次回は、8トラック 折れた磁気テープの修理 実践編で実際に損傷のあるテープを修理いたします。