夕飯までの時間は部屋で過ごす。
時折通過する列車をカメラに収めるなどゆったりと過ごす。
何もしないが休暇の醍醐味だ。
18時半になり夕飯に呼ばれる。
1階の和室で頂く。
1日1組限定の宿、われわれ家族しかいないなんて贅沢だとワカメが云う。
イベリコ豚のしゃぶしゃぶ、胡麻や青のりをまとったチーズ、里芋。
ワカメが完食した一皿だ。
さぁ、休暇の宴がはじまる。
子持ち鮎の甘露煮。
天婦羅。
畑で採れた玉ねぎの天ぷらに塩をふるワカメ。
旬の竹の子のおにぎり。ワカメはあっと云う間に完食する。
メインの鍋は猪肉のすき焼きとなる。
歯応えのある猪肉、ワカメには少々固いが酒呑みの我々夫婦にはサイコーのつまみ。
写真にはないが、うどん好きなワカメはすき焼きの〆のうどんが気に入ったようだ。
でも、やはり米が旨いのが一番の御馳走だ。
脇役の碗も主役級の旨さ。
お腹が一杯でご飯はいらないと云ったワカメはお椀だけは御覧の通り。
本当に美味しいモノだけに反応する小学2年生・・・。
デザートも極上だった。女将特製のチーズケーキとゼリー。
これまたワカメはぺろりと完食する(笑)
豪華な食卓の横には玄関が見える。
そうここは田舎の爺ちゃん婆ちゃんの家なのだと錯覚してしまう、そんな宿。
寝るまではこの通り列車に反応する位の刺激しかない(笑)
しかし名古屋とは違い車の音も殆ど聞こえないし、幸いなことに救急車の出動もない。
聞こえるのは何匹いるか想像もつかない程のカエルの合唱だけだ。
でも、何だか心地よい夜だ。
ワカメが珍しく5時に起きた。
折角なので散歩に出かける。
ワカメにとっても浪平にとっても新鮮なものがここにはある。
良いカーブ、良い道がある。
散歩の後は、庭で珈琲を飲みながら山と田んぼと、列車を眺める。
朝飯までの時間をそれぞれ過ごす。
つづく。