おはようございます。

非正規こそが最前線!アルバイトパート育成アドバイザーの佐々木美智子です。

 

アルバイト先の社員さんは、私達アルバイトスタッフのことを、基本的に「労働力」としか見ていないんだろうな」と思われる場面がけっこうありました。

 

朝の時間帯に「今日は休みたい」という電話がかかってきたときのやり取りを、何度か小耳にはさんだことがあります。

 

ファストフード店では「結構お休みが多いですよね。」という厳しい口調。コールセンターでも派遣の人相手に「今日もなの?きちんと病院に行っているの?」と言っている言葉が耳に飛び込んできました。

 

明らかな発熱で病院で診察を受けて休むような場合、つまり出勤が難しいことがわかる場合は「お大事に」と言ってもらって、回復したら通常通りに出勤すれば問題ないのですが「なんとなく調子が悪くて今日は休ませてほしい。」が何度もあると、コールセンターの派遣は契約更新無し、直接雇用のアルバイトも退職ということになります。

 

そんな様子を見てきたので、私はちょっとした不調であれば、がんばって出勤するようにしておりました。なぜか具合が悪くても発熱しない。なんだか今日は具合が悪いと思っても、熱を測って平熱なら「行くしかないか」と、出勤します。

 

けれども季節の変わり目(ちょうど今頃の時期など)には不調気味になる体質で、昨年のこの時期は、1日寝込んで仕事を休み2日目には時短でできるところまで頑張ったということがありました。在宅の仕事ですが、専用のフォームから連絡すれば、すぐにシフト変更ができるというありがたい職場です。

 

それはさておき、居酒屋のアルバイトをしていた頃のそんな季節の変わり目のある日に、やはり体調がよくなくて、仕事ができないほどではないけれど、あまり無理はできないような状態でした。

 

だから「今日は洗い場でいいですか?体調があまりよくないので」とお願いしました。そしたら店長やリーダーから「いいですよ」と言ってもらって感謝しつつ、ひたすら洗い物をしておりました。

 

その日の帰りだったか次の日だったかはっきりとは覚えていないのですが、社員さんが「佐々木さん、大丈夫ですか?」と声をかけてくださったのですが、私はその意味が分からずにきょとんとしてしまいました。そうしたらその方は「なんだか体調がよくないとおっしゃっていたので。」とのこと。

 

その言葉で私は思わず笑顔になり「季節の変わり目はいつもだから。」と答えると「ああ、それならよかったです。」と言ってくださいました。

 

その居酒屋は全国チェーンで、社員の皆さんは転勤族です。そのお店も店長以外の社員は流動的で、副店長の社員が数か月来たかと思えば、他の店の店長になって県外のお店にご栄転。一般の社員さんが来ても長期間そのお店にいることがないという状況でした。

 

「大丈夫ですか?」と言ってくださったその社員さんは、そのお店としては珍しく若い女性の方で、どちらかというとアルバイトの学生さんたちと近い世代。店長や長い期間仕事をしているアルバイトのリーダーから仕事を教えてもらいながら業務に励んでいる、そんな女の子でした。

 

その彼女が、私が「体調がよくない」と何気なく言った一言を気にかけてくれて「大丈夫ですか?」と声をかけてくださったのです。

 

アルバイトを雇っている飲食店の社員の方から、そんな風に言っていただいたのは、初めてかもしれません。その心遣いがとっても嬉しくて、季節の変わり目に体調を崩すたびに思い出されます。

 

その若い女性社員は、その居酒屋がリニューアルして新規オープンに向けての準備期間に、素晴らしいリーダーシップを発揮していました。

 

新しいお店のコンセプトに基づき、接客対応の方法をスタッフで考えるようにと会社(エリアマネージャー)と店長から指示があったのですが、そのアイデアをたくさん出してくれたり、ロープレ際にはどんどん指示を出して、皆を引っ張ってくれたりして、新規オープンを盛り上げる働きを成し遂げました。

 

「アルバイトスタッフは労働力」という価値観は、雇っているお店にとって、変えようがない事実です。体調不良等の理由でその役割を果たしてもらえないのが困る気持ちも、とてもよくわかります。

 

けれどもその「労働力」としての働きをしてもらうためには、その人自身が健康であることや必要な体力があることが基本です。その人自身の様子を見て調子が悪くないかどうかは、さりげなく見ている店長さんも多いとは思いますが、しっかりと言葉をかけて心遣いを示してあげることによって信頼関係を深めることもできます。

 

ぜひ「一人ひとりを個人として」気遣いながら見たり関わったりしてあげましょう。