★★★★★★★★★☆
2003年 143min.
ネタバレ そりゃあしてますよ
敬称略
監督 ゴア・ヴァービンスキー
製作総指揮 ポール・ディーソン ほか
製作 ジェリー・ブラッカイマー
脚本 テッド・エリオット、テリー・ロッシオ ほか
音楽 クラウス・バデルト、ハンス・ズィマー
ジャック・スパロウ:ジョニー・デップ
ウィル・ターナー:オーランド・ブルーム
エリザベス・スワン:キーラ・ナイトレイ
ウェザビー・スワン:ジョナサン・プライス
ジェイムズ・ノリントン:ジャック・ダヴェンポート
ヘクター・バルボッサ:ジェフリー・ラッシュ
ジョシャミー・ギブス:ケヴィン・マクナリー
ピンテル:リー・アレンバーグ
ラゲッティ:マッケンジー・クルック
アナマリア:ゾーイ・サルダナ
えとこれ2003年の作品ですから、CGを駆使して、っていうのが流行り出した当初の映画ですよね。わたしCMの予告で観て、めっちゃおもしろそうで。なにしろTDLの「カリブの海賊」を映画化したってんですから、そりゃディズニー(TDR)大好きのわたしが観ないわけにはイカンやろ、て。ところが、なんて言ってるうちに突然仕事が忙しくなってけっきょく観られずということになってしまいました。
その後2004年4月から我が家は千葉に引っ越しましてね、TDRへドア・ツー・ドアで30分なんて西船橋に住むようになるともうそりゃ何度もTDRに行くようになって、だからランドに行くたびに「ああ観りゃよかった」なんて思ってたんですよ。
で、そんな生活が続いた2006年。御成門の赤十字ビルで働いてたんですけど、仕事帰りにたまたま寄った浜松町のでっかい書店で本作のDVDが3,600円で売り出していたのを見ましてね、そりゃもうここで会ったが百年目とばかりに有無を言わず購入いたしまして、家に帰ってその日のうちに速攻で観て、やっぱ観てよかったなあ、ということになったわけでした。
なのでわたしにとってはいろいろ思い出深い映画なのです。
主演のジョニー・デップは大作デビューの「エルム街の悪夢」から知ってまして気にしてた存在だったので、大好きなTDLの「カリブの海賊」をモチーフにした映画に主演すると聞いたときはそりゃもう嬉しかったですよ。予告で観てそのビジュアルにも感動してましたし。まあ彼は本作までに「シザーハンズ」、「ギルバート・グレイプ」、「スリーピー・ホロウ」なんて映画でクセのある演技ばっかりしてましたから行く末を心配していたところでしたので、普通(?)の海賊の役ならおもしろそうだな、っていう思いもワクワクに拍車をかけたものです。
音楽はハンス・ズィマー。ドイツの人ですけどたくさんのハリウッド映画音楽を作曲していて、そのどれもが評価高いですから、本作での抜擢も当然なんでしょうけれども、これね、日本の年末恒例の最大お笑いイベント「M-1グランプリ」で本作の主題曲が流れてますよね。いやそれほんとわたしいつも言いますけどね、やめろ、って。いいかげんにしてくれないでしょうかね。映画音楽って、映画のものなんですよ。その映画のために作曲家が全身全霊込めて作ったんですよ。映画そのものと言ってもいい。それをね、全然カンケーない日本のお笑い番組のテーマ曲で使うってもうそれ、オリジナルの価値が下がるどころか映画をバカにしてる、どころかもうその映画に対しての冒涜なんですよ。「ロッキー」のあの名曲だって平気で「探偵!ナイトスクープ」で使ってますけど、フザけんな、って。「ロッキー」と「ナイトスクープ」ですよ。畑が全く違いますしね、そもそも重さが天と地以上に離れてるでしょうに。これ誰に言えばいいんですかね。心の底からムカつきますし、それを採用しようとしたヤツとゴーサインを出したヤツ連れてきてぶんなぐってやりたい、というほどの殺意を覚えるのです。(←「殺意」はウソです)
さて。
↑出だしはちょっとやっぱり「絵」感が出ちゃってますかね。
まあ古い映画ですからね、そこは仕方ないです。
↑主役のエリザベスの若いころです。
あの「カリブの海賊」の冒頭で流れる「ヨーホー」の曲を歌詞付きで唄っておられます。そうです、「コロコロバイキング」のやつです。ちなみに「コロコロバイキング」ではちゃんとアレンジされてるのでそこは問題ないです。
このあと彼女は海に浮かぶ板の上で波に漂う男の子を見つけるわけですが、同時に
↑燃える船を見つけます。
まあのっけからノンストップですけど、導入部ですからね。そのスピード感は、そうこなくっちゃ、というところではあります。
↑のちのオーランド・ブルームです。
↑首には海賊の印であるメダルがかかってましたよ。
ふむふむ、なるほど、です。
↑少女は大人になりました。
エリザベスのキーラ・ナイトレイです。大人になってもあの海賊のメダルはもっているようで、だからそれが元で海賊とかかわることになるのでしょうけれども、ならさっきの男の子はどうなったんや、となります。開始まだたった5分ですけど、すっかり入り込んでしまいますね。
なんて言ってたら
↑すぐ出てきました。
さきほどの少年ウィル・ターナーのオーランド・ブルームです。もったいぶってなくてほんと観やすくていいです。
↑すぐにジョニー・デップも出てきました。
凛々しいですよね。
ところどころでちょっとしたコメディ要素も織り交ぜられてて、遊び心がふんだんにちりばめられてます。おかげでまったく飽きないですし、心からワクワクします。
↑ここは好きなシーンですよ。
↑ジョニー・デップが上陸して警備と対峙しますが、
こうしてすぐに重要事項が語られます。こうした流れもほんと自然で、まったく違和感ないです。
ちなみにその重要事項ですが。どの船よりも速いのはブラックパール号だ、ってジョニー・デップが言うんですけど、それを聞いた警備の一人は、そんな船は存在しない、と。ところがもう一人の警備はその船をたしかに見たと言っていて。で、いやいやそんなはずはない、ブラックパール号は伝説で、船員はみな呪われてるし、船長は地獄からも追放された悪人なのだ、ってことになってます。わたし、おお「呪われた海賊」なんや、ってなりました。
いっぽうエリザベスですが、
↑こちらはノリントン提督、ジャック・ダヴェンポートですが、
こちらの方と政略結婚させられそうになってますが、どうやら彼女はオーランド・ブルームといい仲になってるようななってないような、という感じでしてね。はあはあなるほど、こういう映画にはよくある話ですけど、それはもうすっかりお約束でわかりやすくてまったく問題ないです。逆にそうした恋バナなんかは安心して受け流せる、というもんなわけです。
ちなみに提督はイギリスの海軍で、ジョニー・デップはもちろん海賊。だから提督は、海賊を成敗する正義の味方、という構図としてはそうなんですけど、観てる側にはこの提督がとってもイヤなやつって描かれ方をしているので、そこが心地いいところです。まあそもそもこっちは最初っからジョニー・デップありきで観ているわけですしね。
なんて言ってましたら、
↑闘うことになりました。
ジョニー・デップ vs オーランド・ブルーム。ここもいい流れですよ。こうしてふたりが必然的に出会うわけですよ。ジョニー・デップのシーンはさっきもいいましたけどコメディ要素がふんだんで、もうなにしろほんとにおもしろいです。
↑27分過ぎで出てきました。
見にくいですけど、口にはちゃんとカギをくわえてますよ。
↑ジョニー・デップも捕まってました。
もうここらへんですっかりディズニーに行きたくなってます。
↑もうひとつの主役、呪われた海賊たち登場です。
開始30分でいよいよです。左のでっかい船がブラックパール号なわけです。
で、もちろんエリザベスが海賊にさらわれるわけですが、肝腎のジョニー・デップは
↑ワンコとたわむれてます。
↑呪われた海賊たちはジョニー・デップを知ってるようですよ。
海賊どうしだから知っている、というよりはより親密なカンケーだった、みたいな。いやいや、どうなるどうなる、ってワクワクしかないです。
↑左が呪われた海賊たちの親玉ですね。
バルボッサのジェフリー・ラッシュ。おサルはかわいいです。
↑さらわれたエリザベスですが、
バルボッサはそのエリザベスの名前を聞いてなにやら思い当たるフシがあるようで。若干、なんやなんやとのジラし戦法ですが、イヤな気はまったくしないです。ここまでの流れが秀逸なので逆に心地よさすら感じる、というわけです。
↑ジョニー・デップとオーランド・ブルームが同盟結んでます。
要するに、愛しのエリザベスを助けたいオーランド・ブルームが呪われた海賊のことをどうやらよく知っていそうなジョニー・デップと手を組む、ということなんですけど、よく考えたらこれジョニー・デップにはなんのメリットがあるんかいな、ということにはなりました。なんかいわくはありそうでしたから、さあ、こうご期待、ということなのでしょう。いやあおもろいわあ、ってなってます。
↑なんかCGも進歩してるような……。
↑ジョニー・デップの一言にオーランド・ブルームがキレました。
まあそう大したことではなくって、ジョニー・デップがオーランド・ブルームのウィル・ターナーって名前を聞いてお前の親父は海賊だったっていうんですけど、それに、そんなことはない、ってオーランド・ブルームがキレた、というわけです。このあとオーランド・ブルームはけっしてそれを受け入れたくはないんですけど、でもやっぱりエリザベスを助けたいもんですから不問に付すということで、ここもいい感じですよ。心情がしっかり表れてていい演技です。そもそも観てるこっちは、海賊(ジョニー・デップ)カッコいい、で観てますから、そうそうちゃんとジョニー・デップの言うこと聞いてりゃいいのよ、ってなるわけです。
↑ここでさっきのメダルの真実が明かされます。
捕らえたエリザベスと夕食を共にする海賊船船長、というところですが、バルボッサが語ります。
あのメダルはアステカの金貨で、まったく同じ金貨が全部で882枚あり、人々が「虐殺をやめてくれ」って願いを込めて当時の征服者であったコルテスへと届けた、と。ところがコルテスは欲深だったので金貨だけもらって虐殺はやめず、それを見たアステカの神々が激怒して、金貨を一枚でも盗んだら呪いをかけてやる、ってことになったそうです。で、そ金貨をバルボッサがみつけてしまって全部使っちゃったもんですから、バルボッサとその手下どもに呪いがかけられて、その呪いを解くには金貨を全部返すしかないそうで、881枚は探して見つけたのですけれども、見つからなかったその最後の一枚を持っていたのがエリザベスだった、というわけです。
↑呪い、かかってます。
↑かかってます。
↑エリザベスもタイヘンです。
↑当然おサルも、です。
呪いのかかった皆さんは、この世のものでもなければ死んでもいないんですって。そりゃ地獄にも見放されたということですからね。えらいこっちゃ、なわけです。
↑CGすげえ、ってなりました。
まあ、あいかわらず唇がないのに “B” とか “M” とかの発音がきれいにできているのはギモンですけどね。これはでも昔っからずっとそうですからしかたないんでしょうかね。そこをちゃんとしたら話できなくなりますしね。若干、そこを突っ込んだ映画も観てみたい気もしないでもないですが、とりあえずここでは文句言うのは辞めときます。
いやまあなにしろ、しっかりとエンターテインメントに徹してて、観ていてずっと、本当にありがとう、っていう感じでした。
↑ジョニー・デップの過去が語られます。
ジョニー・デップの昔をよく知っている仲間だったおじさんがオーランド・ブルームに語ってます。曰く。
ジョニー・デップはもともとブラックパールの船長だったけれども、手下であったバルボッサの裏切りで孤島に置き去りにされて。で、なんとか逃げ出したジョニー・デップは今でもバルボッサのことを恨んでいる、ということなわけです。
わたしさきほど、ジョニー・デップがオーランド・ブルームと手を組むことになんのメリットがあるんだろうって言いましたけど、そういうことなわけですね。
↑いい感じにはなりました。
さて、話としてはラストに向って動き始めてます。
バルボッサは、金貨の最後の一枚を持ってるのがエリザベスですから、てっきりエリザベスの父親が最後の一枚を盗んだ張本人で、だからその金貨を返すとともに盗んだ張本人の血を引く者の血をもって呪いを解くってことにしたわけです。ここでわたしちょっと、え?てなりました。だって血をもって呪いを解くなんてひとことも言ってませんでしたからね。だからここだけが腑に落ちなくってですね、★ひとつだけ減らしてます。う~ん、どっかで言ってたんですかね。わたしにはわかりませんでしたよ。このレビュー書くにあたって原語ですべて観なおしたんですけど、それでもわかりませんでした。ご存じの方おられたら教えていただけると幸いです。
あ、でもちろんバルボッサはエリザベスの血でやってみたんですけど呪いは解けないわけですよ。そりゃそうですよね、ほんとに盗んだのはエリザベスの父親ではなくオーランド・ブルームの父親なわけですからね。
で、おいてめえウソつきやがったな、てことになりまして、じゃあ本当の血を引くもんは誰や、てなりますね。そしたらそこにいた、すっかり実は海賊たちに捕らわれてしまっていたジョニー・デップ、おれは知ってるよ、ってなりましてね、じゃあバルボッサに命を助けてもらう代わりにその血を引く者、オーランド・ブルームのもとに連れてってやろう、ってことになりましたよ。軽い裏切りですけど、ジョニー・デップなんだからなにかちゃんと助かる手立てを計算しているんだろう、で観進めますよ。
ただここらへんの二転三転は普通だったらちょっと注意が必要かもなところですよ。え、誰が誰でだれを裏切ってどっちがだれの味方なんだ、って。気を許すとわやくちゃになっちゃいますよね。あんまり凝りすぎると訳がわかんなくなるわけですけれども、でも本作にいたってはそういう心配はないです。ちゃんとわやくちゃになる手前で止めてます。脚本すげえなあ、ということです。「トランスフォーマー」よりもはるかにわかりやすいです。
↑こういうCGもほんとよくできてます。
こうなると冒頭のシーンが若干もうちょっとなんとかならんかったんか、とはなりますが。
↑ハラハラも忘れてないです。
えと、ここの闘いは、捕らわれたエリザベスとジョニー・デップを助けにオーランド・ブルームが、ジョニー・デップの昔の仲間だった海賊たちとともにやってきて、ってことなんですけど、けっきょくジョニー・デップとエリザベスは海に落ちて孤島へ流れ着き、海軍に助けられるのですけれども、こんどはオーランド・ブルームが呪われた海賊たちに捕らわれてしまった、となりました。うまくしないのも飽きさせませんね。
↑さあて、で、いよいよ大団円、なわけです。
海賊 vs 海軍、ですね。
ここからのこのCGがほんとすごいんですよ。月明かりの下では呪いがかかってガイコツになるのですけれども、陰に入ると人の姿に戻るわけですが、それがめまぐるしく変わるわけです。当時はいやあこりゃスゴイ、なんて思いましたけど、今観てもスゴイですね。斬新です。
↑ジョニー・デップ、バルボッサを撃ちました。
本来なら呪いのかかってるバルボッサは撃たれたところで屁のかっぱなわけですが、この時ばかりは呪いが解けたあとだったので
↑お亡くなりになりました。
なんかここはちょっと切なかったです。それだけ感情移入していた、ってことなんでしょうけれども、なにしろ楽しい映画です。
↑ジョニーは海軍に捕まって絞首刑です。
ジョニー・デップのおかげで海軍は海賊に勝ったのに、海賊だからってことで絞首刑にしようとしてるのですね。
↑さすがのエリザベスもナットク言ってなさげです。
もちろん救世主は現れますよ。まあここで絞首刑に処されてしまったらこの映画、シリーズ続きませんからね。
↑救世主、こちらのお方です。
まあ当たり前ですけどね。
海賊との戦いが終わってハイおしまい、でないのがうれしいです。トコトン最後まで楽しませてくれますよ。
↑オーランド・ブルーム、かっこいいです。
↑“ It’s right here between you and Jack. ”
いやあ、あっぱれですね。直訳すると、「おれの居場所はおまえたち海軍とジャック(ジョニー・デップ)の間だ」というわけで、「おれはいつでもお前たち海軍からジャックを守る」という感じですかね。
ほんとすばらしいエンターテインメントでした。2作目はこれハードル高いですけど、楽しみではあります。
ちなみにエンドロール、10分です。やめろっての。
↑To be continued!
今日の一言
「海賊、カッコいいんだけど、汚いんよね……」
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