1976  119min.

 

珠玉の名作、ですな。

 

無名だったシルヴェスター・スタローンが、三日で脚本を書き上げて、というのはあまりにも有名な話でして。ま、これご本人が言ってることなので、その真意のほどは定かでは無いんですけれども😅、とはいえ映画自体は名作中の名作。アメリカンドリームなんて言葉の発祥とでもいうべき、見事に夢のある、これぞ映画、てやつです。

 

同世代に「エイリアン」「スター・ウォーズ」「スーパーマン」「ジョーズ」「オーメン」なんてのがありまして、まさにハリウッド黎明期の代表的作品、と言えるでしょう。

 

ザンネンながら、監督の故ジョン・G・アヴィルドセンは、この「ロッキー」でアカデミー監督賞を受賞したものの、それ以外は「ロッキー」の高校生版「ベスト・キッド」で話題になったくらいで、一発屋の名をほしいままにしてますが、ま、それでも一作でもアカデミー賞を獲ってたら、名監督として歴史に名は残りますね。

 

シルヴェスター・スタローンは賛否両論ありますね。

 

ありますよ。それはわたしにもわかりますが、ゴールデンラズベリー賞を獲得するほど演技ヒドイかなぁ、ていつも思います。

いや、そもそもスタローンの映画、おもろいじゃないですか。

わたしたぶん、ほとんど観てますけど、つまらんと思った映画はありませんよ。

この「ロッキー」だってシリーズ全部おもしろかったし、「ランボー」もしかり。ほかにも「コブラ」はかっちょえかったし、「オーバー・ザ・トップ」はコウフンしました。「クラブ・ラインストーン」はフツーに笑ったし、「ジャッジ・ドレッド」はダイアン・レインがめちゃめちゃかわいかったじゃないですか。(あ、スタローン関係ないか...😅

 

「ロッキー」は、アカデミー賞で作品賞、監督賞、編集賞を受賞してますが、スタローンだって主演男優賞にノミネートされてもまったくおかしくないと、わたしは思います。

 

ちなみに、ラストで感動必至のあの世にも有名な音楽を作曲したビル・コンティは、この曲でノミネートされましたが、受賞は逃しました。

ビル・コンティは、わたしが好きだったテレビドラマ「女刑事キャグニー&レイシー」の曲も手掛けてて、やっぱりいい曲でした。

アカデミー賞の生オーケストラの指揮をしばらくしてましたね。

 

右はバート・ヤング。

こにくったらしいクソ親父を、憎々しげに好演。アカデミー助演男優賞にノミネートされましたね。

 

 

故バージェス・メレディスもさすがベテランの味、てところでしょうか。

 

この人もこの「ロッキー」でアカデミー助演男優賞にノミネートされてるんですよ。スゴイんですって、だから、この映画は。☺️

 

で、ロッキーの奥さんになるタリア・シャイアがまたこれ。

 

 

右の人です。当たり前ですね。

 

なんか、フランシス・フォード・コッポラの妹だから決して美人ではない、なんて揶揄されてましたけど、そらま確かに

 

これじゃそうでしょうけど、これは単にメイクでこうなってるんであって、

 

こうなって

 

こうなって、

 

こうなったら、

 

かわいいじゃん、てなことににりますよ、男ならきっと。😊

 

で、助演女優賞を受賞したのでありました。

 

だから「ロッキー」、ほんとのほんとに、スゴイんです。

 

 

カール・ウェザーズはカッコよかったなあ。ほんまもんのボクサーかと思うほど、チャンピオンらしさが出てました。

「ロッキー」のオーディションでのボクシングシーンで、相手をしたスタローンをボコボコにしたというのはまたこれ有名な話ですね。🤣

 

このあと何年か後に「プレデター」でアーノルド・シュワルツェネッガーと共演してますが、スタローンとシュワルツェネッガーの両方ともと重要な役で共演したのはこの人だけじゃないでしょうかね。貴重な存在なのですね。

 

そうそう、この1枚目の写真で、スタローンと一緒に写ってるマフィアのボス役の故ジョー・スピネルさんは、この映画でスタローンが一夜にして成功を収めたということに感化されて、のちに「マニアック」ってスプラッター映画を製作、監督するんですけど、特殊メイクがあのトム・サヴィーニだったこともあって、大成功となりましたね。52歳という若さで亡くなってしまったのがザンネンでなりません。

 

このシーンは大好きですね。

 

試合前日、緊張から眠れないロッキーが試合会場を見に行くシーン。

次に続く、壮絶な試合のシーンへの序章にするにはピッタリの静けさ。厳かですらあり、文字通り「嵐の前の静けさ」でありました。

 

ラストはもうただただ感動、であります。

 

せっかく応援しに会場に来てたにも関わらず、けっきょく怖くて生で試合が観られなく、終わった直後に控え室から飛び出してロッキーの元へ走るエイドリアンでまず号泣。

 

 

そんなエイドリアンを、すっかり塞がってしまった目で捜しながら名前を連呼するスタローンでまた号泣、でした。

 

 

ラストのストップモーションではもう、涙と鼻水で顔じゅうボロボロになりましたとさ。

 

 

今日の一言

「フツーのテレビ番組で、このロッキーの曲、勝手につかってんじゃねえ!」

 

 

レビュー さくいん