★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
2004年 85min.
ネタバレ しました。
敬称略
グロ画像アリ お気をつけを。m(_ _)m
監 督 クリストファー・スミス
脚 本 クリストファー・スミス
音 楽 ジ・インセクツ(いや、「ジ」て……)
出演
ケイト:フランカ・ポテンテ
クレイグ:ショーン・ハリス
ジョージ:ヴァス・ブラックウッド
ガイ:ジェレミー・シェフィールド
ジミー:ポール・ラットレイ
マンディ:ケリー・スコット
えと、これ観たのが実は今をさかのぼること8月31日でしてね、ホラー映画強調月間として始めたこのホラーシリーズも最後の日、ということで、まあいろいろ吟味いたしまして、いやたぶんこれ観たときあるけどスプラッターやし、時間的にも85分ならラクやし、ということで、クジ引かずにこれ観ることにしたんですね。そしたらフランカ・ポテンテて……。なんかイヤな予感はしたわけですよ。「ボーン・アイデンティティー」「ボーン・スプレマシー(ボーン・スプレマシー | みたたの日常と映画ざんまいそしてディズニー! (ameblo.jp))」「トゥ・ヘル(トゥ・ヘル | みたたの日常と映画ざんまいそしてディズニー! (ameblo.jp))」シリーズに出てますね。まあいいですけど……。
で、いきなりの下水道シーンですよ。いやこれ、だから汚いっての、って。「IT “それ”が見えたら、終わり。(IT/イット “それ”が見えたら、終わり。 | みたたの日常と映画ざんまいそしてディズニー! (ameblo.jp))」でもわたし書きましたけれどね、だからこういうシーン観るともうへきえきなわけです。最初っからこれですよ。しかもすっかり汚物浴びてるし……。不安しかありませんね。
でもって、暗いです。見えません。何やってるか、さっぱりわかりません。
↑暗いです。ほんと、暗いです。
↑お腹がぽてんて、ではないようですけれど、相変わらず魅力はありません。
↑これ観て、あ、イギリスの映画なんや、て思いました。「狼男アメリカン」を思い出しましたよ。まああっちはバリバリのアメリカ映画ですけど。
↑こういうシーンもわたしキライです。だれかがのぞいているように見せかけているのでしょうけれど、これゼッタイ気づかれますよね。あり得ないです。こういうあり得ないことは映画でもやっちゃいけないと思いますよ。特にホラー映画なんて、リアリティあってこそ成り立つわけですからね。やめてほしいのです。
そもそもですね、どうしてフォームで寝てるのに取り残されたのか、ってことでしょうよ。地下鉄だから、じゃないですね。地下鉄だからこそ、取り残されるなんてありえないでしょう。職員が見に来ないわけがないじゃないですか。こういうのもあり得ないわけです。なんか映画の紹介文でも「終電後になぜか電車が来て、不安に思いながらもそれに乗り込むと」なんて書いてありましたけど、そんな不安げな様子もないですし、終電後になぜか電車が来たようにも見えませんでしたしね。けっきょく犯人が運転してたってことなんですけど、いやいやそれも、鉄道会社が気づくだろうってことですよ。普通に警察沙汰です。何から何まであり得ませんね。
↑あ、吊り革がない、とかそんなことばっかり気になりました。
あと、スプラッターだからそんなに暗くないかな、なんて思ったら大間違いでした。昼でも観られるだろうなんていうのは大甘でしたので、観るご予定の方はお気を付けくださいね。
↑まったくなにも見えません。
フランカ・ポテンテもねえ……、という感じです。「ボーン・アイデンティティー」のときはちょっとだけかわいいと思ったんですけど、それから2年後ですよ、この映画。それでこれだけ華がなくなりますかねえ。この2年でなにがあったんや、て感じです。役作りだとしても、これはちょっとザンネンにすぎますよ。ガイって仕事の同僚がどうしてこうもご執心なのかが、わたしにはまったくわかりません。
↑なんか簡単に車内から運転室のドアを開けて、そこからまた外に通じるドア開けてってやってましたけど、そんな簡単に開くのか?いや、開いていいのか?ということにもなります。なんか設定もヒドイですよね。
スプラッターやから、って観たのに、30分経っても全然始まりませんし……。
↑こんな優雅に歩いてる場合じゃないんですよ。
↑ジムは男前でした。クリスチャン・スレイター、ではありません。
↑マンディは女前でした。
そうこうしてますと、かわいいマンディちゃんが殺られちゃうのですけれども、そこはなんか画面には出てこないんですよねえ。なんでジラすのか、それも全然意味不明です。
助けを求めてるのに、警備員ガイはまったく言うこと聞かんし。ウザすぎますよ。
↑イライラしかしません。
で、ガイは亡くなりました。
↑あ……、
↑殺られた……。
ここまできて、なんだいったい、何が起こっとるんや、てことになってきました。もうとにかく、なにからなにまで意味不明なんですよ。やっぱりこれ、映画ですからね、イミがわからないとどうしようもないですよ。いくらスプラッターでも、ただ血だらけでいいってもんじゃないんですよ。半分の40分経ってですね、意味が分からないまま、マンディちゃんがいなくなって、警備員が殺られただけですよ。そもそもスプラッターの割に登場人物が少なすぎるって、そういうことです。
もう、言い出したらキリがないですよ。トンネル歩いてて、電車来て、早く逃げてって走って逃げるんですけれどね、いやいや相手は電車ですからね、走って逃げられるもんじゃないでしょうよ。て、普通だったら突っ込まないとこも、なんか気になっちゃうわけです。ていうかこのトンネル、まったく逃げるとこないですね。人が歩くとこないんですよ。点検とかするから、歩廊があるはずなんですけどね、地下鉄って。そういうとこもちゃんとしてもらわないと、なのです。
↑眠くなってきました。
でもって、ジムも殺られます。でもやっぱり殺られるとこは観せてくれません。ジムは世を儚んでこんな地下道みたいなとこに住み着いてて、唯一の友だちのマンディも殺されて、まあ死んだ方がマシだったのでしょうけれども、どっちにしてもこれ、どこがスプラッターやねん、です。
↑ジム、けっきょく殺られてしまいました。
で、ポテンテは下水道に落ちますね。だからもう、汚いっての。なんにも見えんし。
↑えと、なにが起こっているのでしょうか……。これDVDのバグとかじゃないですよ。ちゃんと映画のワンシーンなんですよ。
そしたらとうとう怪物が出てきましたよ。もうスプラッターでないのでは、と。
↑モンスター映画になり果てました。
唯一その名に恥じないスプラッター様(よう)だったのが、モンスターがなにかを解体しているところでした。でもけっきょくは、暗くて青くて、何もわからなかったですけど。もう致命的ですね。血の色すらわかりませんよ。
↑たぶん、解体してます。
オープニングで出てきた作業員の、あの汚物をかぶったジョージが、ここへきて、50分過ぎあたりで出てきました。なんか捕らわれて檻に入れられて水につかってましたけど、こいつもこいつで、いつから水につかっとんねん、て気もします。低体温症とかふやけたりしてとか、とっくに意識失っててもおかしくないような気もしますよ。少なくとも体力はなくなってるのではないかと思うわけですよ。
↑水につかってましてね、寒いと思います。
でもって、体力ないはずのジョージとポテンテが逃げ出しますよ。いやいや、そんな元気あるんやったら闘えよ、ですよ。相手は、見てくれは恐ろしいけれど、なんか痩せたおっさんですよ。
↑ジョージ、お前がなんとかせえよ、です。
あーもう、眠い、ですね。
↑なんじゃこいつ、です。
↑で、2分20秒かけてゆっくりと着替えてこうなりました。めんどくせえです。
と、突然とんでもないことが起こりますよ。亡くなったと思っていたマンディちゃんが、捕らわれているとはいえ生きていたのですね。でも解体されそうですよ。大ピンチじゃないですか。ここでようやくスプラッターなのか、と、ちょっぴりS心が刺激されますが、けっきょく解体されはするものの、そこはやっぱり観ることはありませんでした。やっぱりスプラッターではないのですね。
↑いろいろザンネンな結果です。
ようやくですよ、ようやく1時間10分が過ぎてちょっぴりスプラッターかなというところが出てきましたが、これではもう時すでに遅し、です。そもそも相変わらず暗くて見えないのですよ。なんじゃこりゃ、てなります。
↑スプラッター、なのか……。
でもってこの怪物くん、じつはとんでもなく強いことが判明しますね。これは意外でした。ジョージ、頑張ってめちゃめちゃタコ殴りしてましたけど、怪物くんは何事もなかったかのように平気で動いてましたし。ロッキー以上ですよ、きっと。さすが怪物ランドのプリンスなのですね。ていうか、そんな強いわけないだろ、とは思います。
まあですね、最終的には当然この怪物くんもお亡くなりになるわけですが、首切られても普通に歩いてて、要するになんでお亡くなりになったのかは判然としませんね。なにからなにまで中途半端なわけです。
↑苦しむ怪物くん、です。まあ、不気味ではありましたが……。
★ひとつでしょうかねえ、と。メイクはまあまあよかったので、それに対してのみ一個進呈、という感じです。ていうか、★ひとつついただけでもありがたいと思え、的な一個進呈、です。
↑なんか終わってからも長いし。
けっきょく最後までわけわからず、怖くなく終わってしまいました。ホラー映画でもなければスプラッター映画でもない、単なる退屈なモンスター映画、でありました。みなさん、パッケージの文言には騙されてはいけませんよ、と、老婆心ながらご忠告申し上げる次第でございます。
あー、つまらんかった、っと。
今日の一言
「おーい、ちょっとだれか、明かりつけてー」