ケーナケース 万国小博覧会!(会場建設中w) | ふぉるくろーれ夜話/mitaquenaのブログ 

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仕事をリタイアしてから始めたケーナの演奏をきっかけに、思い出したり思いついたりした、主にフォルクローレに関するよしなしごとを綴ります。

 

ケーナ吹きにとってケーナは大切な相棒。その相棒を練習や演奏のために外へ連れていく時には、相棒をケースに入れておきたい。ケーナケースには、耐衝撃性も望まれるが、私はデザインが気に入ったケースで持ち歩きたい。
カバンを開けてケースを持ち上げ、ケースからケーナ本体を取り出すとき、お気に入りのケースだと、中身が同じケーナでも、吹く前のテンションが変わるからだ。

 

今回はそんなケーナケースを巡るお話である。

(ケーナ本体については、別稿「いま私が吹いているケーナたち」をご覧ください)

 

ケーナもバラエティに富むが、ケースも色々探してみると多様性・可能性に富んでいる。

 

 

1.【ボリビア・ペルー館】

まず、ケーナケースと言えば、真っ先に思い浮かぶのが、下の写真のヤツだろう。

化学染料染め・機械織りのアワイヨ製で、いかにも民芸品って感じ。

Amazonで「ケーナケース」とか入れて検索すると、大体こういうのばかりがぞろぞろと出てくるだろう。

これらのアワイヨ製の民芸風ソフトケース、気づいたらこれだけ手元にあるが、私自身がそれが欲しくて買ったものは一つもない。ケーナを買ったら付いてきただけだ(と言ってしまったら作った人に失礼だが、事実としてそうなのです)。

正直なところ、あまり積極的に使いたいという気持ちは起こりにくい。

 

ただ中には、天然染料染め(と思しき)の古布でできている良質な品もある。

 

勿論、アンデスっぽさを強調するならば、これらでも悪くはないのだけれど、いかにも民族楽器でござーい!という感じがして、個人的にはちょっとこっぱずかしいときもある。

――もう少し、他に選択肢はないのか? これが今回のテーマである。

 

普段のファッションと馴染むようなケースが欲しい!

日本での日常の暮らしに溶け込むように、ケーナを持ち歩きたい!!

 

――と、探し始めると、無いようでいて意外と無くはない(どっちなんやw)。

 

まず、マルセロペーニャの無地のソフトケース。「アンデスの家ボリビア」で入手した(同店でケーナを買うとおまけで選べるそうだが、バラ売り対応もして下さる)。

マルセロペーニャのケーナ本体同様、洗練されていてオシャレである。

シックなモノトーンなので、練習会以外の日常の場面で、ふとカバンから取り出しても、「場違い感」が生まれない。

しかもこちらはお手頃価格(執筆時現在で税込550円のお値打ち価格)。

Marcelo Peñaのタグも付いているので、中のケーナがグレードアップしたような気もしてくるw

細めに見えるが、伸縮性の高い素材で作られているので、太めのケーナでも収納できる。

 

私は取り敢えずその時お店に在庫があった全4色を揃えて、お気に入りのケーナに割り当てて悦に入ってる(^^;)

願わくば、ユニクロの衣料みたいに、30色くらいアースカラー中心で展開してほしいのだが…(他にどれだけ需要があるかは知らないけれどw)。

 

 

2.【日本館】

さて、もしこれが「ケーナケース」ではなく、「リコーダーケース」であったら、小学校の音楽の授業での巨大な需要をバックに、様々な商品が出ている。

 

例えば、手作りソフトケースを32色展開している手芸用品店があったりする。思わず流用を考えたくなるのだが、我らがG管ケーナ(一般的に全長38cm前後)は、ソプラノ・リコーダー(同じく全長33cm前後)よりも長いため、微妙に入らず、基本的には流用困難。

こちらの18色展開しているリコーダーケースが、帆布製・芯入りで防御力高めっぽいうえに、長さ37-38cm(マジックテープで微調整可能)でギリギリG管ケーナが入りそうなのだが、少しお値段がする(本体2400円+送料600円)ので、手を出しかねている。

 

昔、日本楽器界の王者・ヤマハが、短期間自社ブランドのケーナ、その名も「Qen」を出していたが(既に終売)、そのリコーダーケースライクなヤツを今からでも多色展開してくれると良いのになあ、と夢想する(写真を載せておくが、ちなみに本体の音色もリコーダーライクだ)。

 

なお、探索の結果、手芸が得意な方が、自作のリコーダーケース(サイズゆったりめ)を某フリマサイトにお手頃価格で出品されていたので、試しに入手してみた。

うん、G管ケーナなら太めでもすっぽりと収まった。悪くない感じ。

 

ちなみに小学校用品と言えば、あの竹製ものさしを収納する「ものさしケース」もネットでよく見かけるのだが、これも基本長さ30cmちょっとなので、流用はムリ。

それから、未だ生き残るどころか近年再評価されつつあるという、かつての子どものお稽古ごとの王者、算盤の「そろばんケース」も使えないか考えた。

 

しかし、現在主流だという23桁算盤は、長さが33~34cmで、ケースも37cm~。ケーナがギリギリ入らない可能性が高く、かつ幅もケーナには広すぎる。

ただ1点、G管ケーナが2本収まりそう(42cm×11cm)で極めて安価なもの(送料込みで400円台!)が楽天市場にあったので、この機会にポチってみた
届いたら、後日ここへ写真を上げよう。

 

それにしても小学校関連グッズは、ちょうど保護者の手芸意欲をかき立てるのか、アイテム数が膨大で、選択肢が多くて羨ましい。

フォルクローレも全国の学校の音楽の授業に組み込まれないかなあ…。

 

流用可能性があるのは、ドラムの「ドラムスティックケース」や、和太鼓の「バチケース」。大体長さが40㎝~45cm前後、幅7~10cm前後のものが多いので、入るのは入るのだが、少し幅が広すぎて、ブカブカしそう。

とはいえ、モノは試しに、手芸の上手な方たちが某フリマサイトで出品されているものをポチってみたので、届いたら、後日こちらへ写真を掲載しよう。

 

それからやはり邦楽の「篠笛ケース」「横笛ケース」の流用も考えられる。

同様にポチってみたので、届いたら、後日こちらへ写真を掲載しよう。

 

それからレアだが、防御力に全振りした、ケーナ用ハードケースというのもあるにはある;

こちらも某フリマサイト経由で入手した。

CAMAC社製の短めのG管ケーナがジャストフィットするが、来歴や製造元は不明。

 

現状、私が最も気に入っているのは、約30年前に京都で大学生していた頃に、ときどき顔を出していたフォルクローレのワークショップで譲って頂いたもの2点。

縮緬風のものと、正倉院柄のもの。防御力はほぼゼロに等しいが、単純に美しく、中に収められた楽器がどれだけ美しい音色を出すのだろうと期待させる袋だ。

 

さて、ここまで買ったケース・袋を紹介した。

しかし本当は、自分で、お気に入りのケーナにジャストフィットするケースを作ってあげるのが、一番なのかもしれない。

こちらは、手持ちの楽器類の整理をされていた方から譲って頂いたケーナの付属品。

手縫いのケーナ袋。きちんと採寸して作ったものなのか、中の牛骨ハカランダ製のケーナ(吹きやすくて立派なお品だった)がピッタリ収まる。

前の持ち主の方が、如何にそのケーナに愛情を注ぎこみ、大切に扱っていたのかが窺い知れる。

 

でも私は、手先が不器用で、手芸ができないからなあ。。

 

 

ケーナ吹きの皆さんは、普段どんなケースにケーナを入れていますか?

また入れてみたいですか?■