「あなたは、発音記号が読めますか?」
これは、出会った生徒さんに、いつもお聞きしている質問です。そして、ほとんどの生徒さんは、この発音記号が読めないです。では、どうやって発音してきたのでしょうか?私も知りたいと思います。
私が初めて英語に出会ったのは、中学1年生の頃です。その時は、今のような単語帳が市販されてはいませんでした。だから、「単語帳」というノートを買ってきて、自分で単語と発音記号を記入して、その右側に和訳を加えて完成していました。
しかしながら、授業では発音記号を読む練習はなかったです。だから、単語帳に書いた発音記号は単なる飾りとして記入されたのでした。そして、私もそれがどんな意味を成すかも知りませんでした。
そして、私が獨協大学に入学してまもなく、サークルの勧誘で「ESS(英語会)」というクラブの説明会に行った時のことです。そこで、先輩の方からの説明を聞いていた時に、こう言われました。
「お前の発音は、汚ねえなあ。」
その時は、愕然としてました。いままで一生懸命に英語を勉強して来たのに、どうしてこんなことを言われなければならないのか?そうして、その先輩に対して猛烈な怒りが沸き上がりました。殴りたくなる衝動を抑えて、その場を去りました。そして、こう考えたのです。
「俺の発音って、間違っているんだな。そう言うように聞こえるんだな。だったら、正しい発音を身につければいいだな。」
そういう気持ちになりました。それからは、そのESSの他の人に教えてもらっていた方法で、発音記号を読み始めて、正確な発音を身につけることに時間を割きました。それが、英語学習の最初だと思ったからです。
「発音記号を読めること。」
「1つ1つの単語の発音が正確に出来ること。」
「文法を覚えること。」
「その文法を使って、1つ1つのセンテンスを正確に書くこと。」
「それを、スピーキングとライティングに応用すること。」
ずっと発音記号を勉強して、この順序が必要だと気付いたのです。基本中の基本である「発音記号を読む」ことの大切さをいやと言うほど、感じました。
「相手に自分の意見や感情を伝えるためには、相手に分かりやすい発音をしてあげることが必要だ。」
コミュニケーションをするという立場から言えば、正確な発音をすることは重要です。そして、そのために「発音記号を読む」ことは、必要条件なのです。
「先生の口真似ではなく、実際に自分で発音記号を読んで、正確な発音をすることで、最終的に指導者になれる。」
そう考えることに至りました。そして、英語の勉強に限界を感じている生徒さんには、発音から指導することにしています。多くの生徒さんが、不正確な発音をしながら勉強をしてきた経緯があります。だからこそ、自分の英語力に限界を感じているのではないかと感じています。
英検やTOEICやIELTSの単語を暗記する場合に、単語帳には必ず発音記号が書かれています。それを正確に発音できるなら、単語の暗記も楽しくなるのではないでしょうか?
「ネイティブの先生と同じ発音が出来る。」
あなたの発音がきれいなら、だれも否定的な言葉をかけることもなくなります。初めに発音ありきなのです。ここから始めて頂きたいと思っています。
「発音は、性別、年齢、学歴に関係なく、だれでもうまくなることが出来ます。そして、きれいな発音を身につけると、さらに英語の勉強をしたくなります。それが、モチベーションを維持する大切なコツです。」
ここまでお読みいただきまして、ありがとうございます。
感謝
お問い合わせは、こちらです。