「高校生の英語力は、英検準2級でいいですか?」
毎年の話で恐縮しますが、今年もまた文科省で「英語教育実施状況調査」が行われました。そして、その結果報告が
日経新聞に載っています。ちょっと、ご覧ください。
これは、公立の小中高校を対象に行う調査ですが、これを見たあなたは、どんな感想をお持ちですか?
「AIの活用」「教員の英語力」「レベルを測るテスト問題の配信」を行って、2027年度までに英検3級相当以上の中3、英検準2級相当以上の高3を6割になることを目指すとあります。これって、実態を反映していると言えるのですか?
「高校3年生で、英検準1級合格が最低レベル」
MARCH以上の大学に総合型選抜入試で入学希望する高校3年生には、英検準1級合格が欠かせないというのが、現状なのです。それを文科省がわかっているのでしょうか?この調査を担当している文科省の職員は、それで職務を全うしているのでしょうか?はなはだ疑問が残ります。
「テンプル大学ジャパンの『持田・ストロナク全額奨学金1200万円』に申請する公立高校の3年生は、こんな英検準2級合格しても、絶対に合格するはずがないです。」(為替の変動で、1100万円が1200万円に変更)
「学業成績は、5段階評価で限りなく5に近い」
「英語力は、TOEFL ITP550点以上」
「熱のこもったエッセイの作成」
どう見ても、英検準2級合格者は手が届くようなレベルではないのがお分かりだと思っています。
「文科省は、いつまでこんなルーティンワークをするのでしょうか?」
毎年、この時期になると、キャビネットからバインダーに整理された過去の資料を取り出して、今年用に数字を入れ替えて発表するということでしょうか?
「なんの参考になるというのでしょうか?」
ばかばかしくて、お話にならないほど、今の高校生に求められる英語力があがっているということなのです。テンプル大学ジャパンへの入学を目指す私の生徒さんは、懸命になって勉強しています。
「英検よりも、TOEFLのほうが断然難しいです。」
だから、海外の大学に学位取得を目指す高校生は、文科省なんか当てにしていません。学業成績が重要視されているので、授業の定期テストやレポートの作成にも手を抜かずに懸命に頑張り、そしてTOEFL対策をしています。どれだけの勉強を強いられるかを想像していただきたいです。
「テンプル大学ジャパンの本科コースを目指す高校3年生なら、日本の私立大学はどこも受かると思っています。」
それは、勉強する勢いが全く違うのです。TOEFLは、アメリカの大学へ入学希望する高校生が受ける試験です。同じ内容の試験を一斉に受けて、基準点に達するかを問われています。そして、世界中の受験者と競争するのです。つまり、自分の英語力が世界で通用するかを試されています。
文科省の職員が、毎年同じ取り組みをしている中、社会での急激な構造変化に対応しながら英語力を上げている高校生を少しは見習っていただきたいです。
「あなたは、どのようにお考えですか?」
ここまでお読みいただきまして、ありがとうございます。
感謝
お問い合わせは、こちらです。