大器ハ晩成ス | みつる と こうたろう

みつる と こうたろう

親子の剣道の記録を残しておこうと思います。

大器晩成…大人物は歳を取ってから事を為す というような意味で使われます。いまパッとしない子供を励ますようなニュアンスで使われることもありますね。本来の意味は読んで字のごとくで、大きな器は作るのに時間がかかる、ということです。更に一歩踏み込んで、本当にすごいものは完成しない、という捉え方もできます。

 

他の子より不器用で、覚えも悪く、まわりと同じようなペースで成長しているのか分からない息子ですが、それは完成形への長い長い道のりの途中。焦らず、人と比べず、自分の形を時間をかけて作り上げてもらえれば良いと思います。

 

息子の腰板に入れたいのは、それを親が見るため。どこまでもおおらかに見守っていたいものです。

 

 

ちなみに大器晩成の出典は老子ですが、同じ文脈の中で「大方無隅」という言葉も出てきます。

 

大きなものは全体の形を捉えることができない、という意味です。もしかしたら、息子の器は、親の浅はかな「こうあるべき」という型では計り知れない大きさなのかも知れません。うちの子はできてない、となげく親のほうが、子供の真の姿に気付いていない可能性もあります。頑張っている子供の、ありのままの姿を応援してあげたいものです。