本日の朝刊一面で目を引いた「認知症 2040年に584万人」の大見出し。昨日からTVやネットのニュースでも話題になっていましたね。
 
(2024年5月9日朝日新聞1面より)
 
新聞記事によれば、2040年には、65歳以上の高齢者のうち、およそ3人に1人は認知症か、その前段階の軽度認知障害(MCI)になるーー。という推計を、昨日(8日)、厚生労働省が公表したとのこと。
 
今回の推計は、九州大学の二宮利治教授が、厚生労働省の補助を受けて、2022年度から23年度に、福岡県久山町など日本の4つの地域で、65歳以上の高齢者計7153人を対象に行った調査のデータがもとになっているようです(全都道府県の調査ではない⁉ ようですね)。
 
そして、2022年時点の認知症の人は65歳以上の人のうち443万人(12.3%、10年前(2012年)の時点での認知症の人の割合(15.0%)よりも2.7ポイント低下がみられたとのことです。
 
ただ、認知症の一歩手前の状態であるMCI(軽度認知障害)の割合は、2022年は558万人(15.5%)で、2012年調査よりも2.5ポイント増えているため、認知症とMCIを合わせた割合には大きな変化はないようです。
 
認知症患者の割合が減った理由について、今回の調査を担った教授は、喫煙率の低下や高血圧や糖尿病などの生活習慣病の治療法が発展したことにより認知機能の低下が抑えられた可能性があるとみているようです。
 
人生100年時代!の到来は喜ばしいことではありますが、高齢になるほど有病率が上がる認知症。3人に1人ということは、いわば、誰もがなりうる病。むやみに恐れることなく、認知機能の低下を抑えるための努力は、していきたいものですね。
 
認知症予防の取り組みの一つとしてヨガ(ヨガセラピー)が国内外で活用されていることは、これまでもブログで書いてきましたが、あらためて、今後も自身の日々の習慣としてヨガを続けていくことはもちろん、お伝えする活動も続けていこうと思いました。
 
他のあらゆる疾患と同様、認知症も100%予防することは不可能だとしても、脳のトレーニングや肉体の強化(体操や呼吸法)、心の安定(呼吸法や瞑想)によって、QOL(生活の質)を向上させることは可能だと思っています(これまでの指導経験から)。
 
これまでは、公共施設や商業施設で「認知症予防のためのヨガ」としてイベントレッスン的に開催(例:「人生100年自分らしく輝いて生きる!/椅子ヨガ&ティータイム」(2018.4.26記事→https://ameblo.jp/mitakaforest/entry-12371382580.html)したこともありましたが、このところ、あまり、このテーマに触れてこなかったので、また折をみてお話していきたいと考えてます。
 

この記事の最後にリブログした過去記事は、2014年7月に岐阜県多治見市で開催された日本ヨーガ療法学会の研究総会で、南カリフォルニア大学神経科臨床教授のヴィンセント・フォーテネイス先生が、「アルツハイマーの中の7割くらいは予防可能だと思っています」と語っていたことを取り上げたもの。よろしければご覧下さい。

 

 

 

 

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