経理の実務と心得、ときどき事務ノウハウ。 -12ページ目

雑費を使わないのは美しい?

●雑費を使わないのは美しい?

お疲れさまです。Mです。

とある記事で「雑費を使わないで勘定科目に当てはめます。雑費は発生しません」という方がいらっしゃいました。

雑費というのは、販売費および一般管理費(販管費)に出てくる科目で、販管費の中で当てはまらない場合に使用する科目です。

簡単に言えば「その他諸々」といったところでしょうか。

その他諸々って、雑じゃん! で雑な費用=雑費
(ホントかどうかは知りません(汗))

それはさておき・・・


経理マンとして、雑費を使わずに科目を当てはめる、というのはわからなくはありません。何に使用したか、というのが勘定科目名によって判明しますから。

その他諸々じゃ・・・内容がわかりませんね。


とはいえ、雑費がないほうがよいか?というと、私は「あったほうがよい」です。

すべて勘定科目に当てはめると、勘定科目数が多くなる!
年間に1,000円くらいの経費でも何かしらの勘定科目がある、となると、そういう小さいものはまとめてしまったほうがすっきりしますし、見栄えもよいです。

そもそも、勘定科目を分ける意図はなぜか?を考えるべき。

最終的に数字を見るのは経営者(税務署とはいわないように・・・)経営者に必要な数字ができていればよいのです。

経営者が、年間数千円の細かい数字をつっつくとは思えません。というか、突っついていたら相当細かい性格の持ち主。むしろ、痛くもない腹を探られてしまう、ともいえますね。

金額が大きければ、別途勘定科目を作ることを検討してもよいですが、そうでない場合は雑費に入れておくのがよいでしょう。

あ、税務調査では雑費が調べられるそうなのでご注意を。



振り出した小切手はすぐに引き落とされない

●振り出した小切手はすぐに引き落とされない

お疲れさまです。Mです。

前回の記事(読んでない方はコチラ

コメント欄でも触れましたが、実務上で「現金」を使うことはあまりありません。普通預金や当座預金に預けてしまう(取り立てる)ことが多いから、なんですね。

だって、そのほうが流動性よく資金を動かせますから。


T社が支払った小切手はの仕訳は?というと、

買掛金 100万/当座預金 100万

となります。

でも、すぐにそうなるわけではありません。

T社は、Mへ支払をするために白紙の小切手帳に必要事項を記入します。しかし、小切手帳のに記載されている銀行(当座預金を開設している銀行)は、T社が誰にいくら渡しているか、なんてわかりませんよね?

よって、小切手が相手に渡って、相手が銀行に預けたときに、受け取った銀行が、小切手に記載されている銀行へお金を請求(取立て)したときに初めて、どれだけ必要か?、が判明し、必要額が引落としされるのです。このときに上記の仕訳が成立します。

仮に、Mが小切手をもらって1週間後に銀行に持っていった場合、T社は上記の仕訳をきったとしても、当座預金には反映されていないのです。

この状態が・・・ そう、取り立ててない小切手(未取立小切手)なのです。


ドラマで「この小切手に好きな金額書いて」と白紙小切手を出すようなシーンがあった場合、いつ、いくら引き落とされるかは、白紙小切手をもらった人しかわからない、となります。

当座預金が不足(当座借越枠を超えている)なんてオチがあったら笑えるのか笑えないのか・・・。



小切手の仕訳 もらうと○○、振り出すと当座預金

●小切手の仕訳 もらうと○○、振り出すと当座預金

お疲れさまです。Mです。

小切手を見なくなって久しくなります。IT業にいるからかもしれませんが、普通預金だけのやり取りです。当座の振込先を見ると、

「小切手振り出してるんだなー」

なんて思ってしまいます。

簿記を始めた時に最初に習う勘定科目は、現金ですね。

小切手を受け取った時は「現金」小切手を振り出したときは「当座預金」と暗記したものです。でも、受け取った時に「現金」で、支払った時に「当座預金」と違うのが、なぜかわからない。

そりゃそうです。暗記してるからそう覚える!です。


でも、実際に、小切手の動きを考えるとわかります。

小切手を受け取った時をイメージしてみましょう?

例えば、TO●TAが、下請けのあなた(Mとしましょう)に100万の支払いをするとします。TO●TAの本社に行って「大企業はでかくてキレイだなー」と少し物怖じしながら、経理担当のところへ向かいます。(どうでもよいくだり・・・って言わないでー(汗))

TO●TAの経理(以下「T」)
あなた(以下「M」)

T「Mさん、はい、今月は100万でしたね(と小切手を渡される)」

M「ありがとうございます(と領収証を渡す)」

ここで、支払のやり取りが完了します。

でも、まだMさんは小切手を持っていますね。普通預金にも当座預金にも預け入れていません。TO●TAにいるんですから。。でも、TとMはすでに取引は完了しています。


よって、この時点では、売上の回収だとすると、

現金 100万/売掛金 100万

が成立します。暗記したときの「小切手を受け取っても当座預金と違う」というのは・・・手もとに小切手があるからですねー。小切手は現金、と覚えるよりもイメージしやすいでしょう。目の前に小切手という現金があるイメージ。


で、簿記の受験生が迷う一文がコチラ↓

「ただちに当座預金に預け入れた」

でも考えてみて下さい。あなたは、100万を持っていて平気ですか?会社からお使いを頼まれて、そのまま持っている状態。

不安じゃないですか?落としたらどうしよう。。

そうだ!京都に行こう!!

いや・・・銀行に預けておけば大丈夫だ!!

ってことで、銀行へ小切手を持っていくのです。小切手を当座預金に預け入れました。(文章はもたもたしていますが、「ただちに」という文脈をお含み下さい・・・)

当座預金 100万/現金 100万

これで安心だ・・・。


さて、上記の仕訳を2本並べるとどうなるかというと、

現金 100万/売掛金 100万
当座預金 100万/現金 100万

現金勘定が借方と貸方の両方にあるので、相殺されます。

当座預金 100万/売掛金 100万

となるわけです。

Tの支払のほうを入れたかったのに・・・これは次回にします。


【参考記事】
【勘定科目】現金とは?