「マリー・アントワネット展」に行ってきた!! | ひとみ中毒再燃っ!!

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ギロッポン!!

マリー・アントワネット展に行ってきました!

 

教科書やテレビで見たことのある絵画がいっぱいです。本物!

ヴィジェ・ル・ブランの描いたアントワネットもたくさん見ることができました。

「知ってる!この絵!有名!」という絵画がいっぱいです。

とくにこのマリー・アントワネット展のポスターにもなっている肖像画はすごく大きくて、全体に紗がかかっているようなふんわりとやさしい雰囲気で、これはアントワネット様がとても好きそう!という仕上がりです。

他にもアントワネット様の趣味がいっぱい詰まった家具や食器などを見ることができます。素晴らしいです。

アントワネット様はちょっとグレーがかった色味がお好きですよね。ブルーグレーはもちろんグリーンもはっきりした色やパステルカラーではなくてグレーがかったグリーン。そんなグリーンな居室も再現されています。わたしはその部屋で家具をガン見してきました!本物ですからね。本物。マホガニーに金細工が施されていて、修繕されたりしているのかもしれませんがきれいな保存状態です。今でも普通に使えそう。職人が丹精込めて作り、それを大事に使って大事に保存されれば何世紀もきれいでいられるんだなぁと思いました。

他にも、昔の調度品や幽閉されていたときに使っていたものなどもきれいに残っている品々を見ると、あの革命の混乱の時期にも大事に保存した人々がたくさんいたのだろうと想像できます。一方、盗んで売り飛ばした人もいるだろう。後にベルサイユ宮殿が買い戻したという話も聞きますからね。まぁ、でも暴徒たちが押し寄せて大変だったわけですから失われたものも多かったはず。きれいに残った品々はラッキーだったと思います。

 

この会場で一番の人だかりになっていたのはフェルゼンとの文通コーナーでした!マダムたちが群がっていた!(笑)フェルゼンの暗号表は複製かと思ったら本物でした。すげぇ!

ところでフェルゼンっていわゆるスウェーデンのスパイですよね?確かスパイ的仕事もしていたはず。なのに王妃様との命がけの恋に落ちてしまったってことですよね。すごいドラマチック!!なのに、なんでフェルゼン主人公の小説ってないのかしら?ひとみ先生書いてください!!

 

そして一番印象的だったのは展示の後半にあった、アントワネットとマダム・エリザベトが刺繍した絨毯。

すごく大きな絨毯で、丹念に刺繍してある。一体どれだけの時間がかかっているんだろうと感じる大作なんですが、タンプル塔に幽閉されているときに作っていたんでしょうね。外には出られないし、監視されていてできることも限られていたのでしょうけど、この材料は調達できたのかな?とか、いろいろ考えてしまった。(調べてみたら、幽閉されていた部屋の壁の織物から糸を取り出して使っていたなんて話がありました。マジか!)色が褪せているのかもしれませんが、それにしても王族の方の作品なのにかなり地味で、きっと材料も限られた中で仕上げたんだろうなと感じました。

それともうひとつ、王太子の習字帖。日本人だったら「あいうえおかきくけこ」と練習するようなところでしょうが、ルイ・シャルルは「国民に愛される国民に愛される」と何度も書いて練習している。王太子であるが故に、文字の練習ひとつにも帝王学が含まれている。だけどこの幼子の行く末も知っているわけですし、見るのがつらいです。一番つらい気持ちになったなぁ。子どものことは本当に胸が痛くなる。

 

こんな感じで最後の方はかなりつらい展示物が多いです。アントワネット様の肌着は想像よりも小さかった。断頭台に上るときに脱げた靴もとても小さい。

この時代に生まれた故に波乱の人生を歩んだ普通の女性という印象を受ける、そんな展覧会です。

あと、わたしが出かけた日はたまたまブレゲの懐中時計が展示されている日だったので、これを見ることができました。想像していたよりも大きくて、想像どおり美しかった。この時計の展示日だからこんなに混んでいるのか?と思っていたのですが、わたしが展示場所に行ったときには誰も時計を鑑賞している人はいなかった。あれ?と思いましたが、ラッキーとばかりにガラスケースにくっつきそうなくらい顔を近づけて鑑賞。しかし虫眼鏡が欲しかった。機械が小さい。中の仕掛けもシースルー状態の時計なのでよく見える。けど、時計に詳しくないので、すごいのだろうけどそれがわからない!!となりに微動だにせず立っている警備員さんが体にぴったりの軍服風制服(オーダーメイド?)で長身でかっこよかったな。(笑)←わたしはどこを見ているのだ!もっとそのありがたい時計を見よ!

 

これからおでかけしようと計画されている方には、ぜひ音声ガイドをおすすめします。花總さんが素晴らしいです!

それからこういう展覧会って会期の初めの方が空いていてだんだん混むんですけど、わたしが行った平日でもかなり混雑してましたので覚悟して行ったほうがよさそうです。

物販コーナーは狭すぎて身動きがとれませんでした。本当はグッズも買いたかったのですが時間もなくあきらめ、空いていたラデュレのコーナーでマカロンだけ買いました。そのマカロンも限定数しかないらしく、お昼過ぎには売り切れ。マカロン目当ての人は急いで買わないといけません。

なぜそんなに激込みなのかというと、全体的に会場が狭い。それに導線の悪い展示場所が何か所もあります。人が溜まってしまってどうにもならない。わたしも本当は全部丁寧に見たかったけど時間がなかったので説明書きは知っているものは読まない、複製品や複写はチラ見、そんな鑑賞の仕方でも出口に到着するのに1時間半ほどかかりました。

 

実はわたしには今回、鑑賞テーマがありまして「アンリの存在を感じるものがあれば感じたい」という……あまりにも遠い、そして変態的、どうぞ気持ち悪がっていただいてかまいません。

そんなわけで一番アンリを感じることができたのは「チュイルリー宮殿の襲撃」の絵画です。

王様が武装解除命令を出したため、アンリのような忠実な帯剣貴族たちが虐殺、凌辱されてしまうことになった場面の絵です。アンリは無事に逃げることができたけど、王家をお守りする使命感に燃えていた軍人たちがたくさん死んでしまいました。この頃にはとっとと国外に逃げてしまった貴族たちも多かったのに、忠誠心のある真面目な王党派はこうして減っていったのだろう。

 

とにかく日本でこういった資料を一度にたくさん見られる機会はなかなかないと思います。

興味のある方はぜひ見に行ってみて損はないと思いますよー!