KZ’Deep File 青い真珠は知っている | ひとみ中毒再燃っ!!

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あれ?
最後にすっごいどんでん返しでバーーンッ!!って終わって、読者を突き放すようなニヒルな終わり方をするもんだと思って読んだら……違った!!(笑)
素直な感じで、そのまま終わった……。意表を突かれた!(笑)

こういう謎解きの展開だと、ひとみ先生の場合は最後の最後でバーーンッ!とひっくり返すもんだと思っていたので逆に驚きました。
そこが他の大人向けミステリーとKZシリーズとの違いなのかな。

ハードカバーだし大人向けのミステリーなのかと思って読み始めたのですが、これは現在のKZ読者である少女向けでした。
でもぱっと見は大人な雰囲気だし、文章も大人向けっぽい書き方にはなっています。
少女から大人に向かっているであろう年齢層の読者に向けた本ですね。
考えてみれば長く続いているシリーズなので、最初の頃から読んでいた年齢層はもうすでに高校生になったりしているんですよね。そんなことも考慮して、この本を出すことにしたのかもしれません。

主人公は小塚君です。登場するメンバーは若武と上杉君だけ。
中学の夏休みに悩める3人が伊勢志摩で過ごした期間に経験する出来事。
3人が憧れる男性像や、3人の悩み、3人の成長。それらがうまくミステリーと絡み合っています。
でも、内容はやっぱり少女向けです。
内容は少女向けだけど、今回は住滝さんは文章を書いていません。ひとみ先生の文章です。
先生は昔、少女小説はもう書かない的なことをおっしゃっていたことがありましたよね。だからこれはあくまでも大人向けのハードカバーの本ということなのかもしれませんが。

少女と大人の間の世代に向けた作品ということなのだろうと感じたのですが、面白い試みだと思いました。
うーん、だからなのかなぁ、大人が読むにはちょっと物足りないです。