長野県初の女性首長 諏訪市長 金子ゆかり氏 「透明度日本一のまち」の実現に邁進 | 幸せ信州

幸せ信州

◎幸せ社会をめざして社会デザイン
 ・公民一体の地域づくり
◎良い社会人であれ
 ・ウェルビーイング:心身ともに良い状態
 ・良い状態を持続的に維持
 

 1月18日、日本共産党は、新しい委員長に田村智子氏を選出した。共産党初の女性党首である。長野県では、2015年に県下初の女性首長に諏訪市長 金子ゆかり氏が就任している。

 

  長野県初の女性首長 諏訪市長 金子ゆかり氏

 

 『透明度日本一のまち輝く諏訪』の実現へ」と適したマニフェストを掲げて2015年4月の市長選で初当選した金子ゆかり諏訪市長。昨年は無投票で再選され、現在三期目である。

 

諏訪市長金子ゆかりの画像

昭和33年(1958年)8月28日
出生地    長野県諏訪市
学歴    昭和56年3月 慶應義塾大学法学部政治学科卒業
平成17年3月 早稲田大学大隈記念大学院公共経営研究科修了
 web site ⇒⇒ https://www.city.suwa.lg.jp/site/mayor-info/1052.html
   ⇒⇒ 金子ゆかり公式ホームぺージ  http://kanekoyukari.web.fc2.com/index.html

  ┏┓
  ┗■ 2019年、無投票で再選 「透明度日本一のまち」の実現に邁進
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 無投票で再選された2019年に「月間ガバナンス 2019年8月号」(発行:ぎょうせい)誌上で、「全身全霊」「健康長寿」をモットーに、「透明度日本一のまち」の実現に邁進すると、2期日に向けての展望を語っている。それを抜き書きで紹介する。

 

 1期目は、「磨けば輝く!こんな諏訪にしたい」というタイトルでマニフェストを作った。諏訪市は山々や湖に囲まれて清涼な空気と美味しい水があり、そこに育つ産物、農産
物もあれば世界最先端で勝負するような精密機械の技術開発もある。これらを活かして、住まう人々の良さを活かして、健康長寿で諏訪に住んでよかった、あるいはここを訪ねて
みたいと思えるような地域にしていこうと将来像を描いた。

 

 1期目に公約した一つがJR上諏訪駅前の再開発。デパートが閉じて暗くなってしまい、諏訪の駅前はどうなっていくのだろうという雰囲気の中で市長になり、私は行政も関わって再開発を行うと宣言した。  (中略)

 5月には駅前交流テラス「すわっチャオ」としてオープンし、駅前が明るく変貌した。新しい時代に相応しい駅前が実現できたことで、漠然と不安を感じていた人たちが「諏訪はもっと頑張れる」という気持ちになってくれたのではないだろうか

 

 Q- マニフェストのキャッチは「『透明度日本一のまち輝く諏訪』の実現へ」だが、これにはいろんな思いを込めているんですね。--
 

 A- その通りです。諏訪湖をもっと綺麗にしたいという思いは世紀を超えたテーマで、湖の水を透明にしたい。諏訪は空気が澄んで東洋のスイスとも言われ、精密工業が盛んになった。こうした環境の透明性に加え、情報の透明性の意味もある。例えば役所ではセクション間の壁がある。とかく仕事を与えられると自分のテリトリーを頑張る。それは正しいやり方だが、関連している仕事はたくさんあるのに、隣でやっていることを知らない場合がある。
 また、私は諏訪湖を心臓にたとえて、道路の現状を環状動脈狭窄症だと話しているが、道路は栄養を運んだり酸素を運んだり、老廃物を出したり、まちにとって非常に大事なツールなのに、バイパスがないため県道や市道が渋滞する。「これはバイパス手術をしないといけない」と表現し、よどみない交通を透明度につなげて考えている。
 もう一つは、最初に述べた将来に対する見通しの良さ。明日どうなるか分からないというようなまちに人は寄ってこないし投資もしないのではないか。10年後、20年後の目標を掲げて頑張っている姿が見えることが大事だと考えている。
 諏訪市ではコンパクトシティ計画を策定し、20年ぶりに都市計画マスタープランを改定、空き家対策の計画や道路の舗装計画、橋の長寿命化計画、水道事業のグランドデザインも改めた。そういう計画にしたがって、見透しよく行政は進んでいくのがよいと考えている。