『人はひとりで死ぬ 「無縁社会」を生きるために』 島田裕巳著 | 幸せ信州

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◆島田裕巳さん オウム事件でバッシング受け…孤独死寸前の経験生かす


「無縁社会」。NHKのドキュメンタリー番組のタイトルから派生した言葉である。孤独死など、人と人とのつながりが希薄になりつつある現代を批判的に言い表したフレーズだ。

 だが、宗教学者の著者は、島田裕巳さんは,この流れに懐疑的である。そもそも無縁社会とは、相互束縛でがんじがらめになった農村の「有縁社会」に対し、日本人自身が都市化と自由を望んだ結果ではなかったか。それは社会の変化による必然であり、嘆くのは不毛である。この先多くの人が一人で死ぬという現実は受け入れるしかなく、そこから思考を始めなければという達観したリアリズムが、本書,『人はひとりで死ぬ 「無縁社会」を生きるために』の基調となっている。

 巻末では自身が「あやうく無縁死になりそうになった経験がある」と、10年ほど前の大病を明かしている。

 オウム事件の渦中あり,平成7年の地下鉄サリン事件の後、著者はオウム真理教擁護派だとして猛烈なバッシングを受け教職の座を追われた,当時,仕事もなく、心身ともに衰弱した。「あのとき死んでいれば、孤独死の典型として扱われたかもしれない」と,当時を振り返る。

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