「JAL再建の行方」 杉浦一機著 草思社・1575円
日本航空の経営破綻から1年。ナショナルフラッグキャリアと呼ばれ、世界に誇る航空会社だった日航はなぜ破綻したのか－。長年、航空アナリストとして、業界を取材し続けてきた著者が、その舞台裏を明かす。
そこには天下り幹部による弊害や内部対立で引き起こされた放漫経営だけではなく、採算の取れない地方路線を強引に就航させた政治家の思惑など内外の要因がいくつも存在していた。
また、米・パンナム航空やスイス航空といった海外の航空会社が破綻したケースも分析する。巨大航空会社の多くが経営破綻しているが、独・ルフトハンザ航空のように復活したケースも存在。日航の生き残る術を提言している。
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