前回の続きです。
④ユビグリーン(右)
入海当日、2012年9月1日に撮影した画像が見つからず同年10月です。
【2012年10月】
当時は横も高さも3㎝四方くらいのとても小さいサイズでした。大きさで察するとブリードだったのか、入手した時点から土台は付いていませんでした。
【2015年9月】
入海から3年で小さいなりにも分岐が細かくなってきました。
【2017年9月】5年
2015~2017年は伸張率が目覚ましいです。
細く長く伸びてしまい、もはやユビなのか疑わしいほどのシルエット(笑)
ユビは図鑑によるとオヤユビ、ナカユビ、コユビ、ツツユビ、andmoreといくつにも分類されているようで水槽飼育下での同定は難しいですね。
色はオーソドックスですが蛍光感は強く生命力の強さすら感じる色をしています。
【2018年9月】6年
前にある他のミドリイシが伸びすぎて全然見えない(汗)
矢印で示したところにもエダが伸びていますが6年のわりにスローペースかも。
アングルを変えても普段からこんな感じにしか見えないので、水換え時に真上からで全体を確認する感じなんです。
《真上》
色は悪くないです。まだまだ分岐しそうです。
【2019年9月】7年
これは真正面からほぼ見えないアングルなので上から。
ストロベリー寄りの位置は海藻でダメに。とりあえずやんわり伸びてるようです。
なかなか濃いグリーンで好みです。
これもよく見えていませんね。
とりあえず元気なうちに半分に割るべきかなと思いつつも成長が遅めです。
しかし現水槽に移したとき(since2020年1月)根元はランナー状の海藻が爆殖し健全な部分のエダだけフラグ化し残りは廃棄しましたので再び元のサイズレベルに(汗)
【2020年9月】8年
これもまたやり直し!
新水槽のリセットで根元からジワジワ弱って、ダメになりかけましたが水槽の調子が上がると色も戻ってきました。
【2021年9月】9年
ごく普通で、成長速度は速くない種類のようです。
【2022年9月】10年
再び海藻に覆われてしまい一部を破棄せざるを得ない状況になりました。
そして11年。
【2023年9月】
11年経過だというのに恥ずかしいほど小さいまま。
どうにか生かしているというありさまです。
どうも海藻に絡まれやすく、何度もやり直してきましたので今後こそ成長モードに入れたいです。
【2024年9月】
12年経過した近況です。
前年の画像使い回し??(笑)と自分でも目を疑うほど差が無いですね!
それこそがユビミドリイシの特長という説もあるそうですが、まぁジックリと育てていくのみですね。
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⑤ユビ褐色系
【2012年9月1日】
これが12年前の入海時、5つの中で状態が一番ひどかったですよ。色は激渋茶で!
ちょっと分かりにくいですが左後方とその隣の左側面&土台が白骨化してしまっているのがお分かりでしょうか。
まぁ普通はこの状態だと買わないでしょう?普通はね(笑)
【2014年9月】
当時は炭素源のRedsea No3-Po4_Xを用いていたのが効いたようです。
今までで一番淡い色というか、明るいベージュ系になり歪ですが細めに伸びてきました。根元も白い所は完全に被覆。
【2017年9月】5年
No4-Po4-Xを止めたので周辺が地味な色彩で分かりにくいですが、かなり大きくなり高さは最長部で16㎝位になりました。
やはり細くてパッと見ではユビ系には見えにくいかも。
上手く写っていませんが先端の成長点はまだ伸びそう。写真だと対象物との比較が無いので大きさが伝わりくいですね。
【2018年9月】6年
さらにたくましくなった感じです。色は相変わらず褐色ですが。
入海時の状態からすればよく死なずにもったなぁと思いますし、2014年画像の頃は炭素源を乱用していたので色彩差を比べるとかなり違いますね。
この頃の方が健康的で良いと思います。
【2019年9月】7年
正面からのアングルで見えうるのは赤いラインで囲ったところです。
手前はグリーンショウガのポリプで溶かされてしまい白骨化へ。
しかし接触していたスギノキに対して侵攻し被覆しています。
そのスギノキの先端は水流で削れて取れないタイプのコケに覆われてますが(汗) まぁそれは置いておいて、このユビは我が家の茶イシの大御所様です(笑)
そして例によって2020年1月の水槽入れ替えを乗り越え、水槽全体が立ち上がってきた頃です。
【2020年9月】8年
これも他のサンゴと同じく全部一旦バラバラにカットし成形しました。
褐色系だからでしょうか、水槽の入れ替え直後から調子は崩さずにいますので我が水槽で一番タフなサンゴかも。
このエリアが過密なんですよね~(汗)
【2021年9月】9年
とりあえず枝振りは自然な感じになってきました。まだ分岐もしていきそうなので、置き場所を考え直し大型化を目指せるかな。
先端の様子はカブトムシの幼虫顔みたいでアレですが(笑)
【2022年9月】10年
それなりに分岐点があり、まだ大きくなりそうです。
右斜めからのGrassy LeDio RX072e(Deep)のスポット球の影響か、やや褐色が進行した感がありますが元気そうです。
先端の成長点のピグメーションもロスト・・・(汗)
11年経過。
【2023年9月】
すでに上方はエダ系に頭を押さえられてしまっているため上に伸びるのは至難でしょうか。
KR93SPが3台体制でウォームホワイト&10000K白色が強めの影響か、肉眼だとやや黄色掛かったようなところも?
そもそも褐色系のベージュカラーは水質や照明に対してタフな印象があります。
今年のゴールデンウィークに正面から見えない側で海藻&スナギンチャクが付着し被害が進行し取り出しました。
正面から見えていなかった反対側がじつは悲惨すぎる状況と気が付かずバロニアとランナー状の海藻の巣窟状態!
放置できない状況にバンドソーを用意し解体。
しかも一部はヒラムシにより衰退!DipXで薬浴も施しました。
海藻が完全に取れそうにない所は思い切って廃棄!
ひとまとめに置けない形状になっているため、大きい方は水深深いところへ押し込むよう置いてあります。
【2024年9月】
形は以前のシルエットに近い雰囲気になるよう成型したつもりですが、エダの向きがやや不揃いなのはそういうことです。
肉眼で正面から見ると、実際には褐色です。
そしてもう1カ所。
【2024年9月】
グリーンのユビ近隣に置いています。
こちらは前出の塊のユビより肉眼ではやや観賞価値がある色をしています。
この例のように同じ水槽内なのに置き場所によってサンゴの色が変わるのは水質の何かが影響しているのでは無く光の影響の方が圧倒的に大きいから。
というわけで5つのうち(前編でご紹介した)ピンクショウガサンゴ1つを2020年1月の水槽入れ替えで落伍させてしまったのは残念でした。
とにかく4群体を通算12年飼育を迎えることができたのは嬉しいです。
同時に最近は自分の飼育方法は間違っていないという自信もついてきました。
でも批判があるのだとしたら、まずは是非あなたの12年以上継続飼育のサンゴの変遷を例として示して下さいね(笑)
今後の展望はセジロクマノミのペア飼育+シライトイソギンチャクをお迎えすべく大幅なレイアウト変更とか、魚は全てハゼだけに絞った水槽とか、特定のサンゴだけ飼育個体を絞り大型化を目指すとか!?
ということで、自分のテーマを持った飼育をこの先も続けていきたいと思います。
無駄に長い(前編/後編)記事を最後までお読み下さった方、ありがとうございます!