3年前の2022年3月、埼玉にある中古屋さんで正体不詳の薄いグリーンの塊りがありました。
店員氏曰く種類は不明と。なのに価格を聞いたら想像していたより高値!
買わずに帰りましたが、3日後にまた同店に行くとまだ売れずにありました。
値段は以前聞いた価格より安くするという提案に乗り買うことに。
スズナリイソギンチャクが大量に付着しており、しかも一部をバンドソーらしきものでカットしたかのような形跡。たぶんそこは何かに被覆していたのかなと。
不思議な形状していますね。なかなかの大きめサイズというか、イビツ・・・
色はともかく店内の水槽ではポリプがよく開き、私見ではユビエダハマサンゴではなかろうか!?と想像しつつも現実に我が水槽にそのまま入れられるサイズではないのは明らかでしたが好奇心が湧いてしまいました。
土台らしきライブロックにも大きなスズナリイソギンチャクが大量に付いているため、そこはオール廃棄。
肝心の本体はバンドソーを持ち出し解体!
露出した骨格を良く眺めると(アミメ)ハマサンゴのような雰囲気もあると感じました。
やっぱり置き場所は定まらないので砂地に(汗)
数日後に当たり障りない場所に破片だけを集めておいたものの、どうレイアウトさせるか構想が固まらず1週間ほどそのまま放置。
毎日ウニとマガキに転がされまくり(汗)
ファーストインプレッションとしては蛍光感は弱めです。
おそらく変化無くこの色のまま完結かもしれないと思う色をしていました。
1年経過。
【2023年3月】
入海時はそれぞれ分解状態でしたが、接着していなかったのにお互いで被覆し合い塊状になりました。
真上のトゲサンゴよりも濃い目の地味系グリーン。
シルエットがエダ状に大きく伸びるような変化は無いですが、1年飼った感想としてはユビエダハマサンゴと思えるように。
まぁそもそも我々の趣味の世界では個体ごとにDNA鑑定などを実施し”種の同定”をしたものがトレードされておらず、ネームを言ったもん勝ちみたいなところがありますから(笑)
正体を窺い知るのにポリプが手掛かりになるわけですが、アミメハマサンゴとは似て非なるもののように感じます。
2年経過。
【2024年3月】
当初は丸みを帯びた塊でしたが、突起状に成長しようとしている特徴はユビエダハマサンゴっぽくありません!?
一部にヘビガイが居付いています(汗)
2年飼って分かったのはバラバラだった破片は隣接する点を起点にお互いで握手をするかのように被覆していきます。
ポリプの配列については規則性があまり無く散漫でハナヤサイと特徴が似ています。
個性的な色とシルエットには好感を持っています。
入海から3年経過した近況です。
【2025年3月】
前年まではそれぞれの近接点がハッキリとしていましたが、すでに痕跡がなくなりフラットになったことが分かります。
最前列がガラス面と接触していたのでカットしました。すでにその痕跡も被覆してます。
この場所だからこそレイアウトの構成に欠かせない存在かも!?と最近思うようになりました。
入海時と比べると各先端部は丸いなりに伸びようとしているところはユビエダハマサンゴならではかも。
比較的多くは流通してない種なので気長に成長&変化を楽しめたらと思っています。