2013年5月・ゴールデンウィーク頃にお迎えしたヨゴレダルマハゼが11年飼育を達成しました♪
画像では真っ黒ですが、顔(頭部)がオレンジでボディーが黒くて二色なんです。
埼玉の(廃業した)アクアステーションピュアさんで入手しました。
ショウガサンゴの中にコッソリ居たのを見つけ店員さんに売って欲しいとお願いしてゲットしたものです。
画像では真上からのアングルだと全身黒いサンゴハゼにしか見えませんが、顔を含む頭部がオレンジ色です。
コバンハゼの特長としては真正面から見ると顔が僅かに片方側へ偏っています。
これはサンゴの隙間に入り狭い所を移動しやすくするためにそのような"進化"をしたという点とコバンハゼを好んで食べる捕食者へ両目の間隔が左右対称でないことで捕食対象のハゼじゃないよ!と牽制する意味があると唱える先生もいるそうで。
入海当時は体長3㎝くらい。
最初の1年間は水槽右に鎮座している巨大ショウガに先住のイチモンジコバンハゼと棲み分けしていたのですが、気が付くと自身の頭部の色に似たショウガサンゴの存在に気が付いたのか、そちらへ自ら引越していきました。
このハゼもワタクシが与えたエサを捕食するところを入海から7年以上見たことがありませんでした。
しかしショウガサンゴをつつく姿をのちに何度か見るようになりショウガから排出される白っぽい粒状のものを食べているのではないかと過去何度も当ブログで述べてきました。
パンダダルマハゼもですが、ショウガなどに棲む彼等はこれらサンゴの粘膜をエサにしているとのちに手にした書籍に記載されていました。
現在はキョーリンのメガバイト(ブルー)の粒エサを旺盛に食べるようになりました!
彼らの飼育には基本的にはショウガサンゴが必須という事です。
いまだにショップでショウガやハナヤサイを見る時は隙間にコバンハゼの仲間が挟まっていないか欠かさずチェックしてます(笑)
まるでライブロックに何かのサンゴ片が付いていないか探すのと同じ感覚で。
それにしてもヨゴレダルマハゼなんて不名誉なネーミングが不憫。
このハゼたちを永く飼い続けてきた自論ですが、ウチではハゼが棲家にするショウガやハナヤサイは調子を崩しません。ハゼが何かしらサンゴのケアやメンテナンスに貢献をしている、サンゴにとってもメリットがあるのではないかと感じるところがあります。
個人的には未確認ですが、海外ではポイズンゴビーと呼ばれるコバンハゼ(日本近海のも棲息)には自らが持つ毒性ある粘液を出しているらしくコップなどでコバンハゼと小魚を入れておくと小魚がその毒性で死んでしまうことがあるそうです。
この成分が棲家であるハナヤサイやショウガサンゴに寄り付く悪い細菌類を取り除いたり殺したりしているのかもしれません。
〚偶然ショウガサンゴから飛び出しマガキに乗る(笑)ヨゴレダルマハゼ〛
【2021年5月】
全身が見られることはなかなか無いので、この1枚は図鑑以上のいい写真だと自画自賛(笑)
【2022年5月】
2022年のゴールデンウィーク後半にプチレイ変したときにヨゴレダルマハゼが棲んでいたショウガサンゴを移動したのが気に入らないのか、別のショウガサンゴへ。
長く飼ってきたので良く分かるのですが、このハゼは明るすぎるところが嫌いみたいです。
【2023年5月】
この画像のどこかにいますよ(笑)
イバラカンザシのアチラ側にいます。
明るい場所は比較的水流が強いためそれが気に入らないのか、あるいは粒エサに馴染んでしまった今となってはショウガサンゴに依存しなくとも”食える環境”&”食われない環境”だからか、ショウガサンゴから出ることが多々あります。
ちなみに昨年ペア化を目指し、もう1匹入海させました。
しばらく2匹はバラバラのショウガサンゴに棲んでいますが、ときどき2匹で同じショウガサンゴに居ることがあります。
【2024年2月撮影】
どうやらペアでもなく、仲良しという間柄ではないらしい!
今回の主役である先住の方が11年を超え、もはや老体につきフェロモンがないとか、繁殖能力を失っていてペアにならないとか考えられるかもしれません。
【2024年5月】
顔が見えていないですが、元気そうです。
後から入海した相方はこんな感じで先住を意識してか(?)棲家にしているショウガサンゴを離れて近寄る姿をたまに見せることがあります。
こんなに小さいハゼが11年以上も生きるとは思いませんでした(笑)
気が付けばいつの間にか、このヨゴレダルマハゼが準絶滅危惧種になってしまったというのに安価なことの方が個人的には驚きです。
狭い水槽で4000日以上も生き永らえてくれるのはありがたいことです!
この先いつまで生きてくれるか分かりませんが、目指せ!ハゼ長期飼育でギネスブック掲載(笑)