2020年2月、個人的に心の中で”師匠”と呼んでいる、某有名マリンアクアリストさんから頂いたフラグサンゴ達が4年経過したので記しておきます。
師匠と呼ぶのには、約28年に渡り主にサンゴ飼育について教わってきた事柄が多数あり、現在のサンゴ飼育続けていけるモチベーションも同時に頂いてきた尊敬する大先輩です。
SNSのアカウントすら持っていない方ですが、この趣味が長い人に名前を告げれば『あぁ~』とリアクションするような有名人。
しかもワタクシと同じくダイビング趣味もお持ちで、ダイビングスキルとその経験についてはエキスパートすぎるという、まさに文字通り”Mr.マリンアクアリスト”の王冠に相応しい方です。
4年前のその日、師匠とは直接手渡しする段取りだったので我が水槽のご神木ショウガサンゴを筆頭にエダ系など5つほどお渡し、実質サンゴのトレードとなったわけです。
(※このご神木ショウガ親株の最盛期で最長部50㎝幅くらいの群体 2014年11月撮影)
のちに偶然(?)雑誌マリンアクアリスト誌上で師匠の水槽が掲載された際にお渡ししたうちの一つである我がご神木ショウガサンゴの近況を知ることが出来て、その激変した姿に流石だなと感銘を受けました!
前置きが長くなりましたが、師匠から頂いたサンゴたちを恒例の入海から現在までをそれぞれ見比べていきます。
①ハナヤサイ
【入海・2020年2月】
頂いた当時、不覚にも入海直後の画像を誤って消去してしまったことに後から気が付き慌てて撮影した3月時点なのが少々残念・・・(滝汗)
【半年経過・2020年8月】
【1年経過・2021年2月】
【2年経過・2022年2月】
【3年経過・2023年2月】
真上にあるニムさんハナヤサイが大きくなったことで影になりつつあり、カメラのiso感度を上げて撮影。
現在はウェーブポンプのMP40もあるせいで暗いですがどうにか耐えているようです。
ガラス面のスターポリプは削がないとマズいことになりそうです(汗)
セオリー通りに育っています。
【4年経過・2024年2月】
都合により頻繁に移動していたせいか目立って成長していないようです。
しかも今の位置はややブルー系スポットが当たるため輪郭が青く照り返しています。
このハナヤサイはごく普通に見えますが、じつは産地が日本ではないアジア産というところが激レアなんです!
②中央のフトトゲサンゴみたいに見えるハナヤサイ
【入海・2020年2月】
トゲだろ?違うだろ?って思われるのも無理はないです(笑)
【半年経過・2020年8月】
まだトゲみたいですね。
【1年経過・2021年2月】
フトトゲサンゴ似だったのがハナヤサイサンゴらしきシルエットになりつつあります。
【2年経過・2022年2月】
大きくなってきたせいで、なびくポリプで隣のショウガを攻撃するほど大きくなってきたため半分に分割しました。 ⒶとⒷそれぞれ見比べてみます。
Ⓐ
Ⓑ
だいぶハナヤサイサンゴらしさが出てきました。
Ⓑの根元を下から覗くと入海当時の証としてプラグの土台をそのまま残してます。
【2023年2月】Ⓐ
もうハナヤサイでしょ(笑)
【4年経過・2024年2月】
左側がバロニアに覆われカットしたため小さくせざるを得ない感じに。
充分に希望はあるので復活させているところです。
Ⓑは背後のガラス面。マグネットに接着していました。
よく見ると中心にバロニアらしき何かが詰まっていて簡単に取れない状況になっています。
Ⓑは真上のスギノキの影でⒶよりもやや暗いカラーです。
【近況・2024年2月】
こちらもバロニアで半分に(汗)
しかも根元にまた小さなバロニアが詰まってきたようで参りました。
最後はグリーンのトゲサンゴですがワタクシの不注意で入海数日後に誤って折ってしまったため、2ヶ所で置き場所を分けてそれぞれどう変化が出るのか観察することに。
③やや深い水深から来たというトゲA
【入海・2020年2月】
【半年経過・2020年8月】トゲA
【1年経過・2021年2月】トゲA
入海時はベースがベージュ系で先端だけグリーンを持ち合わせていました。
どうしてもグリーンの素質を引き伸ばしたくて、このトゲ向けにスポット球を登用しています。
【2年経過・2022年2月】
場所は一度も移動してません。
ご覧のようにフロー管があり真上には水流ポンプもあるため、光も水流もいくらか遮蔽されがちの本来は不利な位置ですが、特に水流ポンプの引き潮でもOKのようで結果的に狙った通り濃い色のグリーンへ変化しました。
【3年経過・2023年2月】
定位置のままです。
根元にどうにもならないオオバロニアの親分的なものがあり衰退しているところがありますので、どのタイミングで一旦取り出して折るか考え中でした。
【近況・2024年4月】
サイズ感が掴みにくいですが、いくらか育っています。
しかもこのトゲは隅なので専用向けのスポットを浴びせています。
やはりこのトゲは濃いグリーンであることに価値があると思っているのですが、KRだけでは白chに引っ張られてベージュ寄りに傾いてしまうのを阻止するためです。
④同じトゲB
【入海・2020年2月】
【半年経過・2020年8月】トゲB
【1年経過・2021年2月】トゲB
Ⓐより少しだけベージュ感がいくらかまだ残っているのはエダがカーブしていて光の当たり方が少し違う影響もあるのだろうと推察しています。
【2年経過・2022年2月】トゲB
スポット球(Grassy-RX072e DEEP)を真上から照射している効果が非常に高いです。
【3年経過・2023年2月】
コチラも定位置のままです。
こちらは大半が衰退してしまいました。
入海時より左斜め上にあるハナヤサイが育ちトゲの方に進出してきていて、トゲにとっては厳しいようです。
水槽のコーナー部だけに海藻が絡んだりしても手入れがにしくい場所というのがネックになり、2023年夏休み期間にまともな数本をⒶに混ぜ他は諦めて廃棄しました。
どちらも水槽の左右の隅に置いた事はそもそもベストではなかったかもしれないですが、水槽がもっと大きければセンターポジションが相応しいのかも。と思うフシがあります。
ちなみに頂いたサンゴたちは予め師匠にハナヤサイとかトゲやショウガが好きというミスズのリクエストに応えてもらったものなんです。
というわけで師匠には過去2回にスイハイに来て頂いていますが、いつか3回目のスイハイの機会があれば『授けた甲斐があったよ』と言われるよう末永く育てていきたいです。