KRを2台でシンクロ動作させ、早くも約4週間が経過しました。蛍光タンパクの挙動については夜間の消灯時のF.Pドクターでの観察が有意義です。KR2台による照射で、もはや死角が無いほどと感じていました。 個別に420nmを当てて見ましたが大きく変化したのは感じていません。むしろ白化していたら蛍光タンパクの反応がないので、それを確認する意味でも定期的にチェックしています。
現在、一番心配しているのは焼ける心配を持っていた、パンダダルマハゼが立ち寄るピンクのショウガサンゴ。F.Pドクター420nmで観察すると輪郭の反応が以前よりも強くなった気がします。
(KRオンタイム) (夜間F.Pドクター420nm)
ご覧のように全体に満遍なく反応があるという事でKRの光が同様に当たっているからであることが裏付けできます。オンタイムで見えない、見難い反応がこのように夜間、F.Pドクターでは見えてくるのです。
(KRオンタイム) (夜間F.Pドクター420mn)
右の画像では手前付近に蛍光励起がない部分があります。当初からこの状態でしたので、成長に伴い共肉がこの無反応の部分を覆うようになると同様にF.Pドクターの反応があることになるでしょうし、もしも白化が進行する事態ならば無反応部分がより拡大する事も容易に判定できます。
撮影画像はありませんが、F.Pドクター450nmを当てると僅かに同様に反応がありますが同500nmを当てると先端の成長点部分にのみ反応が出るようになりました。しかしそれは極めて弱いです。入海当時と比較してCyanの反応が日増しに強くなってきている=入海以来の躯体の色変わりと比例した反応です。主にシアンの影響が現在までの色揚げの挙動であろうと予測しています。
下のウォ-レスミドリイシは当時の比較対象しやすい画像が見つからなかったのですが、以前はKRが良くあたる部分のみに蛍光タンパクの励起があり、ほとんどKRが当たらない部位は反応が極めて弱かったのです。いわゆる逆光状態の部位の所です。現在は、ご覧のさまです。躯体のポリプが日中のオンタイムでも蛍光グリーンが煌く変化が目立ってきていますので、掲載画像の左側(KRオンタイム)ではソリッドに見えますが、じつは肉眼で見るとポリプの先端が蛍光グリーンがあり、その繊細さにとても魅力を感じています。
SPSの緩やかな成長と同時に蛍光タンパク励起の兆候を今までよりもさらに窺い知れる近況です。右の画像で分かるようにギラギラですよ。肉眼でリアルに見ると本当にキレイです。
さて、KR93SPを2台にして約1ヶ月となりました。じつは記事にはしておりませんでしたが、MAX時の白・青CHの%設定をマメに細かく調整をしています。 正直、未だいろいろ探っている作業をしている所です。
そろそろKR設定の確定の意味も含め、次回のネタはそのあたりを。