広東省市で起きた、6月25日のウイグル人虐殺事件を受けて、
十日後の7月5日、
ウイグルの人々はデモ行進を行いました。
中国政府は、これを「暴動」だと発表していますが、
しかし真実は、中国政府に対して、
「虐殺を行った人々を正当に処罰してもらい、再犯を防いで欲しい」
という正当な主張の平和的なデモ行進だったのです。
デモ行進を行ったウイグル人たちは、
中国政府に対して、「これは独立運動ではない」ということを示すために、
あえて五星紅旗を掲げました。
しかし中国政府は、この平和的なデモ行進に対して、
軍隊を派遣して虐殺したのです。
あるジャーナリストによれば、
中国政府はアメリカの人工衛星から監視されないために、
あえて街を一斉に停電にして、暗闇の中で、銃声を鳴らし続けたそうです。
「鎮圧のために拉致された者、殺された者を合わせて、
一万人のウイグル人が、一夜にして姿を消した」
と言われております。
実はこれは天安門事件の時も同様ですが、
中国政府は、国際社会の批判を避けることを目的に、
たとえ大勢の人間を殺しても、すぐさまその死体を片付け、
そして人の血で汚れた街をきれいに洗い流すために、
殺されたのか、それとも拉致されたままなのか、それが分からないのです。
ですから天安門事件の時も、ウイグルでのデモ行進の時も、
大勢の人間が「行方不明者」という形になってしまうのです。
そのために、
夫はどこに行ったのか、
息子は死んでしまったのか、
恋人は生きているのか、
それが分からずに苦しむ人々が、今も昔も後を絶えません。