アントニオ猪木と倍賞美津子 | ミスター・プロレス・アワー

ミスター・プロレス・アワー

プロレス、音楽、映画、昭和のこととか

Youtubeを開いたら、

猪木さんの元夫人倍賞美津子さんが新日本30周年記念ドーム大会にサプライズ登場したときの動画がおすすめに。

 


本当にサプライズだったのか「まいったなぁ~」という感じの猪木さん。

すごく穏やかな表情ですよね。

 

お二人ともいい顔してる。

 

 

 

この倍賞さん登場シーンもう一度見たいと思ってました。

 

私当日ドームにおりました。

倍賞美津子さんの登場すごくうれしかったです。

 

 

 

離婚はされましたけども希代の大レスラーと大女優のご夫婦深く印象に残っています。

 

 

帯を解き振り向きながらリングアナのコールを受ける、

あの猪木さんの所作は倍賞美津子さんのアドバイスによるものだと聞きます。

 

松竹歌劇団出身の女優倍賞さんは見せることを熟知している。

どうやったら美しく見せることができるか猪木さんにアドバイス。

猪木夫妻の自宅には一般家庭にはまずない大きな鏡があり、猪木さんはその鏡の前で何度もガウンを脱ぐ練習をしたとか。

すごく良い話です。

 

 

倍賞さんが猪木さんのパキスタン遠征に同行したときの話もすごく好きです。

 

パキスタンの英雄といわれたアクラム・ペールワンに猪木さんが完勝。

猪木さんがペールワンの肩を腕絡みで脱臼させた。

英雄を非情に倒したので大暴動になりかけた。

関係者が倍賞さんに退避を進言したら「私のことはいいからアントンを頼むわ」と気丈な態度を貫いた。

 

新間さんがよく話してますよね。

「なんて肝の据わった人なんだ」と思ったと。

 

アントニオ猪木激闘史の名エピソードの一つですが、

このパキスタン滞在中の倍賞さんのエピソードがもっと好きです。

 

 

遠征に同行したレスラー関係者はパキスタンの環境に耐えられずみんなまいってしまった。

 

うだるような暑さは日本の比ではない。

喉がかわいて水を飲んでもすぐ下痢になってしまう。

体力つけようと食事をとろうとしても慣れないパキスタンの食事が口に合わない。

 

みんな結構限界に来ていたとか。

 

 

そんな中倍賞さんは水にも当たらず元気にされてて、

 

「みんな大丈夫? 良かったらみんなこれ食べて」

 

スーツケースを開けた。

 

スーツケースにいっぱいのカップヌードル。

 

それを見た瞬間レスラー関係者は感嘆の声をあげ、「救われた」とばかりにみんなですすって食べたとか。

 

このエピソード大好きです。

 

屈強なレスラーたちもまいってしまうような環境の変化にも順応し、

なおかつカップヌードルを予め用意しておくという心遣い。

素晴らしすぎます。

 

 

 

倍賞さんといえば金八先生の天路先生役が有名です。

 

金八先生、私はリアルタイムで見ていません。

 

当然金曜夜8時はワールドプロレスリングを見ていたからです。

 

金八先生は後に夕方などにやっていた再放送で見ました。

 

夫婦で同じ時間帯で視聴率を争う。

ロマンあるな~。

 

 

それぞれの思いがあってお二人は夫婦ではなくなりますが、

新日本30周年のドームに登場して猪木さんを良い意味で困らせて1、2、3ダッーを一緒にやる。

すごく良いものを見ました。

 

 

憧れの猪木さんの逝去をどう受け入れればいいのかまだわからず、

猪木さんの現役時代の試合を見ても泣くに泣けません。

 

でも再びこの倍賞さんのサプライズ登場で穏やかな困り顔になる猪木さんを見て目頭熱くなりました。