聞き取りと現場撮影が終わり刑事さんたちが帰った後。
私は泣きながら自分を責めた。
夫の実家…捜索願いを出しに行った後から連絡をしていない。
警察署の方から連絡をすると言っていたから…
これからのことも相談しなければ…
お義母さんから連絡が来た。
その文面に違和感を感じた。
あまりのショックに現実を受け止められなくなってしまったのかと。
急いで義実家に向かった。
そこにはいつもと変わらないお義父さんとお義母さんがいた。
捜索願を出したきり警察署からも何の連絡もなかったようだ。
ただ、心配をしながら連絡を待っていた。
私の口から告げなければならない…。
夫が、お義父さんお義母さんにとっては大切な息子が、、
もう生きてはいないことを。
私は夫の両親から責められる覚悟で夫の死を伝えた。
警察署から連絡があったこと。
これからのこと。
泣き崩れるお義母さん。
自分たちのせいではないか
これがいけなかったのではないか、と。
親として自分たちを責めるお義父さんとお義母さん。
辛かった。
見ていられなかった。
それでも言わなければ…。
「それは違います。」
「そんな風に思わないでください。」
「お義父さんとお義母さんのせいじゃありません。」
遺書が無かった以上本当の事はわからない。
誰かのせいかもしれない。
何かのせいかもしれない。
でも…
私も自分自身を責めている。
お義父さんもお義母さんも自分たちを責めている。
それがどんなに辛くて悲しいか知っている。
今、私に出来る事は
我が子を失ってしまった両親がこれ以上辛く悲しい思いをしないようにすることだけだった。
夫を失って私も悲しくて辛いけれど…
我が子を自分よりも早くに、しかもこんな形で失ってしまう辛さや悲しみは計り知れないから…。
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