心と体の休息はとても大切です。続き | 届かない手紙〜自死遺族〜

届かない手紙〜自死遺族〜

最愛の夫を失った妻の記録。
二度と戻らない日々…
失った未来…
行き場の無い気持ち…
もう二度と届くことのない夫への想いを綴る。

前回の記事が書いてて長くなってしまったので2回に分けて続きを書こうと思ったのですが…。

分割して書く事が向いていないということに気付きました。笑

 

そんなたいそうな事を書くわけでもないのに引っ張ると、自分の中で謎にハードルが上がって書きにくいですね。

 

というわけで、続きが気になって見てくださった方…

先に謝らせてください。すみません。

 

↓こちらが前回の記事です。

 長々と前置きが書いてあります。

 

 

誰かが何とかしてくれるわけではない。

では、どうしたらいいのか。

 

私がここ数日悩んでいた時に拝見させていただいた動画です。

2分半くらいの切り抜き動画になっています。

上手く動画の説明が出来ませんし、専門家ではないので適当なことも書けないので貼り付けさせていただきます。

 

こちらの動画を見て、どう受け取るかはそれぞれだと思うので絶対こうした方がいい!という話ではありません。

私自身がこの動画を見てしっくり来た、というだけです。

 

なぜしっくり来たのか…。

夫が亡くなって以来、今まで生きてきた中で「落ち込む」という事があってもその比じゃないほどに気持ちのコントロールが出来ません。

 

いわゆる「グリーフ(悲嘆反応)」という状態にあります。

死別の悲しみを抱えた時に必要なのは「グリーフケア」と呼ばれますが、どういった支えが必要かは人によって異なります。

医療機関を受診した方が良いこともありますが、一般的に自然な反応であるということを本を通して知りました。

 

ごはんも喉を通らず、水分しか補給できず、まともに眠ることすら出来ず、気付いた時には体重は5キロ以上落ちBMIも16.7の低体重になってしまうほどでした。

キツイと感じていたデニムのウエストもこぶしが縦に入るほどゆとりが出来ました。

 

ボーッと一点を見つめ、声は聞こえているのに話の内容がまるで理解できない、何も考えられず物事を決められない。

「死んじゃう前のパパみたいで怖い」と子供に言われました。

 

 

家族の支え、友人の支え、知人の支えもあり少しずつ当時よりは落ち着きました。

日に日に人前では出来るだけ平静を装う事も出来るようになりました。

 

それでも毎日、毎晩、布団に入ってから人知れず声を押し殺しないています。

声を押し殺して泣くってすごく苦しいんです。

涙と花水に溺れて息が出来なくなるんです。

未だに眠れない夜もあります。

翌朝鏡を見て自分の酷い顔に驚きます。

 

どうにもできない気持ちを抱えて孤独な夜を過ごし、夫のいない1日の始まりに毎朝絶望するのです。

 

誰にもどうにも出来ないのです。

親にすら泣き付けないのです。

 

私の場合ですが、現状医療機関に頼らず生活しております。

時間をかけていろんな方法で自分で向き合うしかないと感じました。

それがどんなに辛くても…。

 

動画の内容を知ってか知らずか友人が同じことを言い続けてくれていました。

 

以下友人がしてくれていたこと、話してくれていたことです。

 

◎ただただ私の話を「うん、うん」と聞いてくれました。

 

◎生活、お金、仕事等様々な悩みは無責任な事を言わず各種専門      家がいるからそういう人たちに聞こうねと言ってくれました。

 

◎本当にダメな事については意見をくれるけれど、それ以外につ  いては大きな負担になるからと考える事や決断を迫らないでいてくれました。

 

◎どうやっても自分を責めてしまう私に「そう思ってしまうのは仕方がないけれど、そうじゃないんだよ」と私のいい所や頑張っていたことをたくさん思い出させてくれました。

 

◎前に進まなきゃと焦る私に、たとえ好きな事や楽しい事、気晴らしだとしてもそれが負担になる時もあるからと極力感情が大きく動くようなことを勧めませんでした。

 

◎まずはしっかり休息をとること。

体だけでなく脳と心の休息をとること、それ以外の事はしなくていいと言ってくれました。

 

そんな中で出会った動画だったのでしっくり来たんだと思います。

 

実際にそういった寄り添いつつも冷静に本当に必要な事を教えてくれたことで少しずつ日常に戻れたように思います。

 

とは言え気持ちの面に関してはどんなに寄り添ってもらっても自分でどうにかするしかありません。

 

家族や身近な人の方が親身にはなってくれますが「バイアス」が入っていることもあるので調子が悪いときこそ「客観的な意見」を聞くのが大切だと思います。(動画から引用)

 

難しいですね。

何が言いたいのかといいますと…

いろんな方がいるので色んなことを言う人がいると思います。

 

こんな風に言ってしまうと周囲の方に大変失礼だとは思いますが、今、心の底から辛いと思っている時に傷ついてしまうような言葉は聞かなくていいと思います。

 

何を言われたとしても自分の心を守ることを一番に考えて欲しいと思います。

だって最終的には誰も自分の心を守ってはくれないから。

 

どんなに正しい事だったとしても「今」言うべきでないこともあります。

どんなに正しくても言い方ひとつで受け取り方が変わってしまうこともあります。

 

全部が全部否定してしまえば人を寄せ付けなくなりますし、それでは気にかけてくれている周囲の気持ちをないがしろにしてしまうので最低限気を付けなければならない事あはあるにせよ。

 

心無い言葉を受け入れる必要はありません。

前編の記事にも書いたように植物にとって必要不可欠なものは取り入れなければ育っていきませんが、自分にとって良くないものを取り入れてしまえば…植物同様、枯れてしまいます。

 

表立ってそうしてしまうと角が立ちますのでね…。

自分の中のこととして、そっとビニールハウス…じゃちょっと物足りなければ温室を心の中に作ってあげるのは如何でしょう。

 

そうやって自分のペースで必要なものを少しずつ取り入れ、必要でないものからはそっと距離を取って心の安全を図り、しっかり心と体に休息を与えてあげましょう。

 

と、自分に言い聞かせながら記事を書いてみました。

 

長々と前後編に渡る記事を読んでいただきありがとうございました。

 

*専門家でも何でもない私の個人的な気持ちです。

不快に感じる方がいらっしゃいましたら大変申し訳ありません。

 

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↓こちら以前も紹介させていただきました。

 自分のためのグリーフケアの本です。

 

↓動画の益田先生の本です。

 読んでみたいなと思ったものを貼らせていただきました。

 クリックでは購入にならないのでご安心ください。