【インド旅行記 第3話】便利さ | 大野みさきのブログ♪

大野みさきのブログ♪

ペンネームMisssimこと大野みさきの何気ない日常を書き綴ったものです。ワイン輸入会社を経営しているのでビジネス、ワインのウンチク、お勧めレストランやバーの情報、お料理やお菓子、旅行、感動した事だったりと・・・・さしずめ写真日記です。

こんばんは。今日は税務署と法人市税事務所などに行って色々と申告を済ませました。さて、インドの続きと行きましょうか。




【第3話】便利さ

IT社会の功績で私達の生活は便利さの一途をたどっている。だが考えてみて欲しい。私達が当たり前だと感じているこの生活。でも、そうではない国の方が圧倒的に多いということを。


2015年までにインドの人口が中国を超えると予想されている。(貧しく食欲はそっちのけでも、どうやら性欲は満たすらしい)実際に1日1ドル以下の収入で暮らす世界の貧困層の約4割がインドに住んでいるという。


貧富の格差は日本のそれとは比べ物にならない。煌びやかなマハラジャが住むような世界があると思えば、ここでは言及できないような劣悪な環境もあり、その差は天と地だ。


IT分野ではインドは世界に先駆ける先進国であるがそれ以外の分野では発展途上である。そんなインドで日本の生活がいかに恵まれているかを思い知らされた。


水道の蛇口を捻れば瞬時に熱いお湯が供給される。日本ではごく当たり前の事だが、インドでは基本、蛇口から出てくるものは水だ。もちろんシャワーも水だ。宿選びで最重要視するのがホットシャワーの設備があるかどうかであるが、これに実によく裏切られる。


浴びるシャワーがぬるいぐらいならまだいい。お湯の出るのが最初の5分間だけだったり、水量がチョロチョロと弱かったり、全くの真水だったり。北インドは日本の冬より寒いのだから水浴びなんて冗談じゃない。


ある日、いつものごとくシャワーが冷たい。外は零度の極寒。でも今日こそは髪を洗いたい。宿のオーナーに事情を説明した。すると彼はキッチンに行き大鍋で水を沸かし始めた。待つこと30分、ぐらぐらと沸騰したお湯が完成して、


Here you are. 


と渡された。100℃の熱湯に水を入れてお好みの温度に調節する。もはや原始的だ。熱湯の水割りで烏の行水をする。



水事情の他、スイッチを押せば電気やエアコンが作動するのが日本。便利な社会だ。インドではよく停電が起こる。餓死者が出るという真冬の暖房停止は命にも関わる。



またまたある日、恐ろしく寒く眠れなかった夜だ。ロビーのソファーにブランケットが1枚あった。しめたと思い、それを拝借した。


するとその夜半、事件が起きた。3階の部屋に煙の臭いが立ち込める。慌てて廊下に飛び出すとあたり一面真っ白な煙で視界が悪い。


火事か。


とりあえず口を押さえて階段を下りた。煙の中にうっすら人影を捉えたので近寄った。突如目に飛び込んできた光景に動揺して思わず叫ぶ。



What are you doing now ! 



宿のおじさんが七厘でダンボールを燃やしていたのだ。



Today is very very cold......



その言葉で全てのストーリーが繋がった。寒い夜、いつも使っているブランケットがなくなっている。このままでは寒くて眠れない。その解決策として暖を取る為に火をおこしたのだ。便利なエアコンのない世界では原始的だが至って自然な発想だ。



鎮火を促し、部屋へブランケットを取りに走った。無言で差し出すと、



You are very very kind.



彼は笑顔で受け取った。彼の中で私は親切な人。自分の事しか考えていなかった恥ずかしさと素直に謝れなかった2つの罪で私は頭を垂れた。


その後、仲良くなったおじさんと立ち話になる。年齢は16歳かときかれた。いや、28歳だ。質問返しをすると彼は黙った。しばらく沈黙が続いた後、彼は口を開いた。



Maybe 35 years old.



そんなに若かったのか。おじさん呼ばわりしてすまないと思ったと同時にたぶんと濁した事が気になった。



真相はこうだった。捨てられたので自分の歳がわからないらしい。推定で35歳。もちろん誕生日も知らない。そして家族もいない。



捨てられた原因など知る由もないが、爆発的な人口増加も含めこの国が抱えている問題は計り知れない。



満ち足りた生活、何不自由のない私達の暮らしは世界中の先進国である30%のみに与えられたもの。便利で快適、今日も暖かいシャワーがたっぷりと浴びられる幸せを噛み締めつつ当たり前とは何か、便利さとは何かをもう一度考え直す機会に恵まれた。



あのおじさん、いやお兄さんにもう一度会うことがあったら、ローソクを立てたケーキを用意したいと思う。


【次回予告】一人旅の魅力


{F3C7D2BE-FF71-4DAC-B413-E63D4719D20E:01}

アグラーでは対岸からタージマハルを眺める。本当はここに王の黒いタージが建てられる予定だった。寵愛の王妃とのシンメトリー。実の息子の手によりアグラー城に幽閉されその夢叶わず。

{7D790FDD-CBAB-4E9A-AD24-D2E85C680DA5:01}

インド人の女の子達がたまに集まってくる。28歳と言うとガールズ達にドン引きされるので20歳と言うことにしたw

{D3CF9D5B-5885-46B6-BB0D-A31B720C5093:01}

川を渡る際に、

{758AC55F-68E5-4231-9724-DA021CC98B6D:01}

洗濯を生業としている人達を見かけた。

{01CF5689-B5DC-4CE2-B068-E7473FBE8B88:01}

ベイビータージ。

{EC4397D7-39A6-4BA0-B4F2-6F16BEF7A0D9:01}

写真下はアグラー城。

{87104204-B95A-4DC2-A2A0-64B293F20D35:01}

幽閉された王が王妃を想い対岸を眺めた塔。

{7647C5F1-AF1A-48A8-BEFA-204DC44859BF:01}

スモッグだったが中々の見応えがある。

{D704A89A-7DED-48E5-BE20-9515E434A3D0:01}

タージマハル。

{39782EAD-354A-411C-BECA-A927ACB2D6A8:01}

朝8時には行列だと聞いていたので7時に訪れる。

{19105462-7178-4B85-8F9C-98C8DCAEE0EA:01}

早朝なのでほとんど人がいない。

{E8D48FE0-AC57-4B73-94C5-7B4BB71BD0E7:01}

セキュリティチェックでカメラ用の10cm程度の三脚が引っかかる。預けロッカーが高額だったので近くの露天チャイ屋のおじさんに預かってもらうようお願いをした。

{5F23B495-1348-4052-A55F-B6D07E13293E:01}

帰りに引き取りに行ったら店の奥から出てくるのかと思ったら、外の大きめのレンガの下から出て来て手渡しされた。

{D433D573-EA4C-4707-98E7-9BD74632E874:01}

ありがとうとお礼を言い、チャイを一杯飲んでタージを後にした。


つづく。


{A82E4AD7-D441-45EC-ACF0-7F6916E7B25A:01}


【2016年ワイン福袋!発売中】
今年も笑顔が絶えない1年でありますように。そんな想いを込めて福袋を作りました。

・5ヶ国5本セット ¥22,000→¥11,000(税込)
・5ヶ国10本セット ¥39,000→¥19,000(税込)

この機会に是非ご利用下さい。ご注文はWebからどうぞ。http://www.365wine.co.jp


日に日に限定各20個の残数が少なくなってきています。お早めにどうぞ。365wine(株) 


【365wineのSHOP】
貴方とその大切な方の舌と心を満たすワイン。

【メルマガ登録】
ワインの豆知識を配信します。

【Facebook】
「いいね!」して頂けたら嬉しいです♡