ロッドブランクについて… | ロッドプランナーのブログ

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今日は、ロッドブランクについて少し…


写真は、現在開発を進めている「サイファリストHRX・プロスペック」のプロトです。



このシリーズのブランクに求めているのは、粘りの無い上っ面だけの軽さではなく、粘りはもちろん反発力も兼ね備えた別次元の軽さ、そしてロングロッドを感じさせない高い操作性…





ちなみに6ft程度の短いバスロッドであれば、単なるカーボン素材の高弾性化や一般的な素材でもテーパーを工夫するだけでも比較的「軽い」ブランクに仕上げることができます。


もちろんロッドパワーや強度も似たような感じでね…




一方、これが9ftを越えるようなロングロッドになると話が違って、ロッドパワーや粘りを落とさずにカーボン弾性やテーパーなどの工夫だけで「軽さ」を表現するのは難しくなります。


特にロックフィッシュに向いた掛け調子のロッドは…




そこで必要になるのは


「ブランクの大幅な低レジン化」



簡単に言うと「贅肉を落として筋肉質に仕上げる」方法。


ただしレジンはカーボンシートを繋ぐ樹脂で強度にも関係するので、全てを「低レジン化」するわけではなく適材適所で使いわけます。


しかしながら、このレベルの技術になると形にできる生産工場が非常に限られるので簡単には行かないでしょうけどね…





だいぶ他社さんにとって興味深い話も語ってしまいましたが、この辺で終わりにします(笑)

(。-_-。)