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Missing

どうかこの意味のない言葉の羅列が

終わりのない夢路に迷い続ける僕を僅かに残せるように。





僕はこれからも、此処で夢を見続ける。

美しさが僕を殺そうとも、それは且つ永遠に。

儚さが僕を覆おうとも、それは遠く最果てまで共に。

僕は僕を殺すことを受け入れながら、

僕は僕を殺し生かすことを何よりも望んでおります。

ただ願うのは、静かに揺蕩うような旋律を。

意識さえもが僕を底へ堕としめるのなら。


脳内に見えない糸を張り巡らす。
其れは儚くも、他の何よりも鋭利に鋭く。

口内に出せない言葉を噛み殺す。
其れは醜くも、他の何よりも悲しみを帯びて。


雨は降る。

全ての想いを慰め、侵すように。
全ての想いを慈しみ、穢すように。

何にも侵されず、何にも支配されず、
何にも知らせず、何にも魅せず、

しとしとと、降り続ける。
孤高に立つ少女と少年の下に。


まるで終わりを知らないかのように、延々と。

何処までもこのか細い手を伸ばして、

何処までも名称のない何かを追い求めて。

そうして僕が此処に在る本当の理由は未だに見当たらないけれど

それでも、君が僕を必要とする間は夢を見ていたい。

そう想えるのは、終わりが近いからなのかもしれないね。


それは小さな出来事。

とても悲しい真実の愚話。

孤独な姫君と狂気めいた王子の物語。

僕は僕を見失いながら、

それでも何度でも終わりのない路を彷徨う。

躊躇いを、全てに躊躇いきれない僕に嘲笑を。

遥か悠遠に佇む全てに触れられない僕に慰めを。

どうかせめて、全てが色褪せることのないように。