満員札止め!
保土ヶ谷球場は1万5千の超大観衆となった!!
まさに県民的行事
春季高校野球、神奈川大会の準決勝!!
すでに夏の大会の第1シードを獲得
トーナメントの四隅を確保した4校であるが
この準決勝に勝てば関東大会の出場が決まる!
春は東京地区も関東大会に参加し
既に大会を終えた東京からは帝京と日大三高の参加が決まっている。
強豪が揃う関東大会に出場し
貴重な公式戦で経験を積ませたいところだろう。
準決勝第1試合は
桐蔭学園ー東海大相模
昨秋も準々決勝でぶつかったこのカード。
観戦には行けなかったが2-1で東海大相模が勝利している。
そしてその試合から遡ること10試合
なんと公式戦では東海大相模が桐蔭に10連勝中!
桐蔭は相模に94年以来20年近く公式戦で勝てていないらしい。
相模は2010年まで33年間夏の甲子園から遠ざかっていた点や
桐蔭が90年代に浅井・平野、W松本を擁し甲子園の常連であったことを考えると
桐蔭の20年越しの対相模公式戦10連敗中というこの事実には驚きである。
この試合も相模が相性の良さを見せて連勝を伸ばすのか
はたまた桐蔭がストップをかけるのか
注目の試合は両サウスポーエースの登場となった!
まず守る
相模先発小田桐が初回の桐蔭の攻撃を三者凡退で抑えると
その裏、桐蔭の絶対的エース
2試合連続完封中の齊藤がマウンドにあがった。
その立ち上がり、相模1番の遠藤に対し
ボール先行で3ボール1ストライクとカウントを悪くするが
そこから整え三振を奪った。
しかし三振を奪った変化球がショートバウンドとなり
振り逃げで先頭打者の出塁を許してしまう。
苦手意識は無い。
10連敗は、たまたまだ。
そんな先頭打者の出塁も気にする気配もなく
齊藤はキャッチャーの伊勢に、済まないと言った感じで左手で軽く合図をした。
気持ちを切り替えた通りに
続く打者にはスリーバントを失敗させ得点圏に進ませない。
後続も打ち取り初回は両軍0スタートとなった。
2回裏、
齊藤は先頭の桒原にヒットを打たれ
2イニング連続で先頭打者の出塁を許した。
苦手意識は無い。
縦縞アレルギーも無い。
なのに何故先頭打者の出塁が続くのか。
続く打者のエンドランは外野フライで防ぎ進塁は許さない。
しかし7番鈴木にフォアボールを与え
1アウトで1,2塁のピンチとなる。
呪縛なのか?
本来の球が行かない。
しかし齊藤はそんな呪縛を振り払うかのように
後続を連続三振に切って取りピンチを脱した。
するとこの連続三振で、これまで桐蔭を絞めつけていた何かが解き放たれたのか
直後の3回表、
小田桐が突如崩れた。
先頭の高橋にフォアボールを与えると
1死2塁から連続フォアボールで1アウト満塁となる。
ここで桐蔭3番清水がライト前にヒットを放ち桐蔭が先制点をあげる!
さらに4番増田が犠牲フライを放ちこれで2点目。
5番の伊勢にフォアボールを与えここで小田桐はマウンドを降ろされる。
相模2番手でマウンドにあがったのは
4回戦でノーヒットノーランを達成しているエースナンバーの仲宗根。
彼もまた齊藤と同じく松井の陰に隠されがちな投手であるが
松井のライバルはこの俺だけだと言わんばかりに
齊藤が仲宗根から左中間にヒットを放ち
さらに連携の乱れから3走者すべてが生還し5-0
ビッグイニングとなった。
7回表にも桐蔭が追加点を挙げ6-0とすると
相模は3番手で青島をマウンドにあげる。
7点目の献上だけは防がねばならない
そんな相模ベンチの思いに応える形で
今日も青島は吠えて後続から三振を奪ってピンチを脱した。
この試合に限ってはコールドゲームにはなってもらいたくなかった。
9回表にも桐蔭は1点を加え7-0となっていた。
9回裏、3試合連続完封勝利を賭け
齊藤がマウンドにあがる。
松井松井の世間に対して強烈なインパクトを残すには
3試合連続完封を達成するしかない。
先頭の2番矢後を簡単にフライアウトに取ってみせ
ここは準々決勝の平学戦と同じ形であっさり決めてくれそうだ。
しかし3番服部にはツーストライク追い込んでから
必要以上に粘られ
高めに入った変化球を痛打されツーベースを許してしまう。
打順は4番の外山
そして今日2安打を許している5番の桒原へと続いて行く。
齊藤にとっては3試合連続完封へ正念場となった。
4番の外山はセカンドゴロに打ち取りツーアウトを取る。
あと一人。
しかしこの間にランナーは3塁に進み
もはやバッテリーエラーさえも許されない。
そんなプレッシャーも跳ね除けて
今日2安打を許している桒原を打ち取って3試合連続完封を決めてくれ!
そう願った。
しかし齊藤の選択はストレートのフォアボールだった。
桒原との勝負を避けた。
そこまでして
そこまでの思いがあったのか
3試合連続完封への執着。
こんなに完封にこだわった齊藤を観ることになるとは
これは自分が思っている以上に
齊藤の松井へのライバル視は強いのだろうか。
しかし続く打者への初球だった。
内気に走ったエースに待っていた結末は
ライト前へのタイムリー被安打だった。
9回ツーアウト
3試合連続完封への夢を断たれた瞬間だった。
続く打者からは三振を奪い試合には勝利した。
7-1で圧勝し
20年ぶりの対相模戦公式戦勝利もあげた。
しかし齊藤は完封で勝ちたかった。
強烈なインパクトを与える3試合連続完封勝利を達成したかった。
大会No,1左腕であることの証明のために。
1塁側のスタンドに向かって挨拶をした桐蔭ナイン
挨拶後もただ一人
その場に立ち尽くしていた男がいた。
それは他でもない、齊藤だった。
勝利の喜び以上に悔しさの残った試合になっただろう。
完封を断たれた瞬間は
野球の神様が齊藤に与えた試練としか思えない。
逃げずに勝負して決めてみせろと言わんばかりの結末。
この経験を機に齊藤は一回り強くなってくれるだろう。
準決勝第2試合
球場は既に札止めとなっていた。
桐光学園ー日大藤沢
もともと高校野球熱の強い神奈川に
松井目当ての観客も集まり保土ヶ谷球場はそのキャパシティーを超えていた。
その溢れんばかりの視線を浴びて
1回表のマウンドに松井があがった。
それに対峙する日大藤沢は打線を組み換え
1番から3番までに左を並べてきた。
今大会を通じて見えてきた松井の弱点。
それは松井が左打者への被打率の方が高いという点である。
阿部、小坂井、日野地とパワーのある左打者が連なる日藤打線。
特に今大会絶好調の日野地と松井の対決は注目であり
先人のライバルたちがこじ開けることが出来なかった松井攻略の扉を開くことができるのか
左の打線なら日藤に勝るところはない。
注目のプレイボールとなった。
まず1番打者の阿部が松井に立ち向かった。
追い込まれるもカットで粘り
松井に三振を奪わせない。
松井対策は十分に練ってきている様が伺える。
投げる松井もひとつプレートを外し
シャドーでリリースポイントの再確認をした。
それによってしっくりこなかった点が治ったのか
松井は阿部から三振を奪ってみせた。
続いて2番の小坂井
本来ならばクリーンアップを打っている打者であるが
この2番での起用には驚いた。
そしてその起用に応え
小坂井はセンター前にヒットで出塁した。
3番半場は三振に抑え
打順は4番の金子。
松井が今日初めて右打者を迎える。
その新鮮な景色に何かが狂ったか。
4番の金子は日藤打線は左だけじゃないと言わんばかりに
左中間を深々と破るタイムリーツーベースを放ち
あの松井から初回に先制点を奪った。
松井のピンチは続き5番の日野地を迎える。
注目の対決
第1打席は松井が日野地を寄せ付けなかった。
三球三振に仕留めてみせた。
松井は先取点は許したものの
この回のアウトはすべて三振で奪った。
1回裏、
1点を追いかける桐光の攻撃。
追いかける展開は今大会初めてだろうし
今後もこんな展開はなかなか起こらないだろう。
果たしてこの展開にどう向き合うのか。
注目したところだが
相手投手が浮足立っていた。
日藤の先発は木村。
怪我で出遅れた影響で背番号10番であるが
秋は彼がエースである。
満を持して今大会初先発のマウンドにあがるが
先頭の重村にデッドボールを与えると
2番武のピッチャー前へのバントの処理で、悪送球してしまう。
ノーアウト1,3塁とピンチとなり
3番水海にはセンターへの犠牲フライを打たれ、あっさりと追い付かれてしまう。
その後ツーアウト1,2塁となり
6番松井に左中間への2点タイムリーツーベースを放たれ3-1
松井に自分のバットで逆転を許してしまう。
さらに1点の追加を許し
初回終わって4-1
初回から試合は大きく動いた。
2回以降の松井は誰もが知る姿の松井だった。
変化球を多めに投じ三振の山を築いていく。
日藤の練った対策を実行させない。
桐光は4回裏に打者10人の猛攻で5点を加え9-1とすると
5回裏にはこの回からマウンドにあがったエースナンバーの松原を攻め1アウト満塁のチャンスを作る。
5番坂本の押し出しのデッドボールで10-1とし
6番松井がライトに犠牲フライを放ち11-1
松井が最後も自分のバットで決め
5回コールドサヨナラ
11-1で桐光が日藤を圧倒した。
松井は5回を投げ
15個のアウトのうち12個を三振アウトで取るという平常運行。
初回の失点で不調と騒ぎ立てた観客を余所に
逆に初回の失点で覚醒させてしまったようだ。
ドクターK健在!
神奈川準決勝は2試合連続で予想外のワンサイドゲームで日程を終えた。
明日は決勝戦。
桐蔭VS桐光
昨年夏の決勝カードの実現。
齊藤VS松井
大会No,1左腕決定戦となるのか!?
もはや明日は消化試合に過ぎないが
齊藤と松井の投げ合いが観たい
永遠のライバル対決が観たい。
この時期に連投はさせないだろう
他のピッチャーに経験を積ませる絶好の機会だろう
それでも明日は齊藤と松井の対決が観たい!
神奈川No,1を決めるサウスポー対決を観たい!!

































