【注意】この記事では1つの運用について延々と語ります。話が長いので気を付けて下さい。
二軒茶屋駅は複線区間と単線区間の境目になっていますが、列車交換の待ち時間を極力発生させないために1駅となりの京都精華大前駅で列車を離合させるダイヤグラムを基本としています。しかし、ラッシュ時に突入すると市原行きが設定される関係で時刻が変化し、二軒茶屋駅で離合するようになります。

903-904・901-902 二軒茶屋 2022/5/23 18:43
この二軒茶屋離合ですが、駅で見るだけなら特に難しい話ではありません。1年を通して平日のラッシュ時に実施されるので行けば見れます。
しかし、これを更に発展させた素晴らしい現象があるのをご存じでしょうか?
それは同一路線上での離合というものです。説明が難しいのですが、二軒茶屋駅から先は単線であることから、駅から出町柳方面の上り本線と駅から鞍馬方面の上り下り本線は、同じ直線上の線路ということになります。

ここで言うと左側のレール。
この同じ線路の上に、離合した列車同士を上手いこと配置させようというのが今回の狙いです。
時刻表には駅の到着&発車時刻が上下とも同分と書かれていますが、完璧なタイミングで離合するわけではなく、実際には出町柳行きが先に入線して到着後の乗降中に鞍馬行きが到着し、先に出町柳行きが発車してから鞍馬行きが遅れて発車するダイヤグラムになっています。
しかしこれではいけません、これだと先発した出町柳行きが早々に遠くへ行ってしまい、京都精華大前へのカーブに突入されるともはや視界から消えてしまいます。なので、お互いに離れすぎず同一線路上に配置させようとなると、先着して先発する出町柳行きが遅延することが必須条件になるのです。
理想的な離合のタイミング

列車の遅延が前提とかどうすんねん…(妨害でもするんか)という話になりますが、ここで使用するのが京都産業大学の学生です。
ラッシュ時には京産への通学に二軒茶屋駅を利用する学生が一定数いるので、これを利用して列車の遅延を図ります。つまり京産生が列車に乗り込む作業が遅れば遅れるほど、発車時刻も遅れるので理想の離合タイミングへと近づいてくれる訳です。
そのため、出町柳行き列車が遅延する時間帯を狙う以上、舞台は朝ラッシュではなく夕ラッシュとなります。
ひとまず離合タイミングの解説は終わりました。しかし、理想の写真を撮るにはまだまだ厳しい条件が待っています。
まずは撮影時期ですが、離合は17時半ごろから始まるので冬は撮れません。そして二軒茶屋駅では夏至に近い時期限定で、日没ごろの鞍馬行き列車に陽が当たるようになるので、狙い目は6・7月付近になります。しかし梅雨と重なるせいで晴れる日が限られ、晴れたとしても雲が多くなりがちで、影回避も簡単ではありません。
このことから、晴れたとしても離合タイミングが合わない、離合タイミングが合っても曇られるなんてことは当たり前で、なかなか撮影に成功しません。
しかも日没ごろに離合し始める関係で、夏至ごろの最高条件でも撮影可能なのは17:31・17:43・17:55の1日3回となり、その次の18:07にはもう影が掛かってしまいます。
自作ダイヤグラム
ここまで撮影条件の話を散々語りましたが、更にまだこだわる条件があります。
前座が長すぎるだろ!!とお思いでしょうが、ここまできたら最後までお付き合い下さい。
2編成が在籍する900系のきららは毎日固定のスジで走っているのですが、毎週水木は片方が運休するため、運休対象のきらら②(出町10:15始発)は一般2連の800系による代走が定期で行われています。しかし必ずしも丸一日休んでいるとは限らず、夕方出庫の2連運用(修学院17:24始発)に、たま~に充当されて出てくることがあります(2連なら何でもいいので、きららもOK)。
そうなると折り返し出町柳17:36発のスジに入るので、先ほど言った二軒茶屋17:55の離合に入り、
定期きららと充当きららの離合が発生します(真の目標)。
説明だけでは分からないと思いますので後は自作ダイヤグラムの画像をよく見てください。
死ぬほど長くなりましたが、ようやく撮影条件の説明が終わりました。
つまりこのワガママに全て答えようとすると、
・夏至シーズン
・梅雨に負けない晴れ日
・京産生による出町柳行きの遅延
が基本条件かつ、
・毎週水木の夕方出庫2連にきららが充当される
を叶える必要があります(絶望)。
その夢を叶えるべく火祭ダイヤの記事(その2)でも紹介した、著者ご用達の神撮影地にやって来ました。
みんなも行こう
そして…
出町行き来た来た来た市原行き早よ来い来い来い出町行きまだ乗るな乗るな乗るな市原行き早く出ろ出ろ出ろ出た出た出町行きまだ出るな出るな出た出た市原行き早よ~~~~~~~~~~パシャパシャパシャパシャパシャ(連写)

802-851・811-812 二軒茶屋 2024/6/13 17:32
叡電・京産・天候の全てに感謝………(泣)
これが求めていた離合の正体となります。左奥の出町方面上り線と、左手前の鞍馬方面上り下り線にて離合しており、同一線路上に両方向の列車がいる構図が出来上がりました。

815-816・802-852 二軒茶屋 2024/6/13 17:44
嬉しいことに2回目も成功しました。奥の出町柳行き802が、1回目よりも少しだけ手前の位置で写ってくれたのが嬉しい。
逆に遅延しすぎて発車が遅れると、二軒茶屋駅構内の影に掛かってしまうのでタイミングはシビアです。
残すは最終目標のラスト3回目…

903-904・901-902 二軒茶屋 2024/6/13 17:55
ヤッター~~~~~~~~~~!!!!😍
一番望んでいたものが見れました。ただし離合3本目は既に太陽光の時間帯が限界なのか、奥の901に連続で影が掛かってしまい、両方とも綺麗に抜け切ることが出来ませんでした…。まあこれは仕方がないでしょう。きららが充当される可能性があるのもこの時刻だけですし、他に選択肢はありません。見れただけでも万々歳です。
以上が今回の記録となります。まさか3回連続で成功するとは思わなかった…。
また今年も再挑戦してみたいところですが、現在の2025年3月改正ダイヤでも撮れるのかは未検証です。夕方ラッシュの市原行き及び二軒茶屋離合は引き続き設定されていますが、発着時刻が微妙に変化しましたので内容は行ってみないと分かりません。誰かこの記事を見て興味を持たれた方は、ぜひ見てきて下さい(他力本願)。
おまけ・過去の二軒茶屋離合

813-814・802-851 二軒茶屋 2022/7/6 晴れ 17:43
今回の収穫を得るまでは、唯一の晴れ写真でした。この日の前後2回は両方とも失敗しています。ピンク帯同士の離合なのが良いです。

802-851・801-851 二軒茶屋 2022/7/21 曇り 18:31
天候を気にしなければ、1日3回までとは言わずもっと遅い時間帯まで撮影することが可能です。

901-902・903-904 二軒茶屋 2022/6/23 曇り 17:55
17:55撮影なので、これも夕方出庫の2連運用にきららが充当した時の写真です。
撮影3分前までは普通に晴れていました。天候というものは信用出来ませんね。

813-814・802-851 二軒茶屋 2022/6/16 曇り 18:31
出町柳行きが遅延しまくった例です。京産生の乗車を待っており、発車してすらいません。