前から密かに煩っていたのです。
気づかないふりをしていました。
でも、こんなに急激に、主張してくるとは。

右手 腱鞘(けんしょう)炎。

仕事でパソコンを使う日々なので、しょうがない。
時々軽い痛みがあるくらいだし、、、
なーんて思っていたらつい先日、朝目覚めると同時に、
ピキーーーンッッッッ..
刺すような痛みに成長していたのです。
それは何の前触れもなく。
まるで飼い犬に噛まれたかのようなフイうち。

笑いごとじゃなく、ペン一つ持てない日々が、丸二日間続きました。
もちろん、バーの仕事もお休み。


雨模様で寒い日々が続き、桜の木の下、未だ衿もとのマフラーも手離せず、いそいそと帰路につく。
軽く腫れ上がった、なかば使いモノにならない右手を切なくいたわるように、家でおとなしくしていた今週。
愛おしいお酒も、さして進まない一人の夜。

そして本日、、、、久々の春空でしたー!
事務所に来たお客さんが、見るからに美味しそうな、可愛いイチゴのケーキを差し入れしてくれた。
と、突然、春・女をもっと楽しまなくっちゃ、という潤った気持ちになるから不思議。

まだまだ右手の鈍さはあれど、気分は上々。
さて、今宵は、いきましょうか、おいしいお酒。
先週末、世田谷公園にての花見。
花見にあう酒って?とマスターに相談すると、日本酒かスパークリングワインが気分では..と助言をいただく。が、なんとなく私は、シャルトリューズ・ヴェールを持参することにしました。

シャルトリューズ・ヴェール。
「ヴェール」とはフランス語で「緑」を意味する。薬用リキュール(ハーブ系)の中でもアルコール度数55度ともっとも高いリキュール。
フランス南東部のラ・グランド・シャルトリューズ修道院で作られ、1970年以降は民間企業で製造されるようになったが、シャルトリューズの味を決定する香草・ハーブの調合は選ばれた3人の修道士以外は誰も知ることができない秘密とされているそう。
ブランデーをベースとして、アンゼリカ、クローブ、コリアンダーをはじめとする130種類のハーブを加え、5回の浸漬と4回の蒸留を経て調製されるということだけが公開されているとのこと・・・


満開の桜の木の下、ふと、恐ろしい数の小虫が、頭上を縦横無尽に飛び交っている。
春の胸騒ぎ。
何度となく感じた、この息吹。


シャルトリューズ・ヴェール、ロックスタイルに、桜の花びらを一枚浮かべて、皆で改めて乾杯をしました。
草草の萌える強い生命力、香りをまるごといただくと、無数の小虫と同じように生物としての本能がうずき、鋭気がみなぎってくる気がするのです。
えぐいほど、サディスティックに。


今週は雨模様。
桜がもの凄い早さで散りゆくのを見ると、その儚(はかな)さとは対局の、強く隆々としたメッセージを感じるのです。

私が昼に働いている職場は最近広いスペースに引っ越しをし、黒を基調としたモダンな事務所になりました。事務所スペース、ショールームスペースと別れていて、私のデスクはショールーム内に。
カウンター仕立ての長いデスクに、うちの上司が左、私が右と、まるで受付嬢のように横並びで座って仕事をしているのですが。

ある日、上司のデスクの下に、50センチ角ほどのミニ冷蔵庫が仕込まれているのを発見!
どうやら密かにアスクルで注文していたらしい...

お客様用のお茶やらジュースやらを入れる普通サイズの冷蔵庫はちゃんとキッチンに備わっている。だが、なぜうちの上司があえて自分専用ミニ冷蔵庫を足下に仕込んだかというと、自分のお客がカウンターに座ってちょっと話したりする際に、わざわざキッチンまで飲み物をとりにいくのではなく、自分もデスクに座りながらにして目の前のカウンターのお客にヒュッと飲み物が出せるようにしたかった、とのこと。

そんなmy冷蔵庫を謳歌する上司より、私にも嬉しいお許しが!
それは、私の右横に収納棚があって、カタログや資料などがギッシリ収められているのですが、そのうちの一つの空いている収納スペースを、私専用のお酒ボックスにしていいという、企業ではありえない許可。

横幅1メートルほどあるその愛おしいスペース、ウイスキーは勿論、ブランデーやらリキュールやら...どのお酒をおこうか?あれこれ考え悩むのは、とっても楽しい。

昼の職場が夜はカウンター・バーに?!
上司のミニ冷蔵庫、丸氷やらスピリッツも一緒に忍ばせてもらわなくっちゃ。