先日の西麻布の夜、沢尻エリカの色気について、熱戦のガールズトークが繰り広げられました。

・あの若さであの色気は、ズルい。
・それは生まれ持ってのもので後からの取り入れは不可能。
・エロは、肉々しさとその潤い密度に大いに関係している。
・その密度が濃ければ濃いほど、イイ。

そんな話が永遠と続き、深夜にめいめい帰宅。
その翌日。

とあるドラッグストアの店頭の入り口に、沢尻エリカの化粧品の広告のポスターが貼られていて、私は思わず足をとめました。

『やっぱり問題は、密度か、、、』

昨晩の談義を思い返しつつ、その美しさに見とれていたところ。
ぬぬ!その横に衝撃ポスターを発見!
私は思わず息をのんだのです。

それは、IKKOのポスター。
沢尻エリカに対抗するように、堂々と、飾られておりました。
しかも、恐るべし存在感で!!
どうやらリップクリームか何かをプロデュースしたようで、その宣伝ポスターのようでした。

正面を見据えた自信に満ちたその目、そしてどう見ても完全な男の体なのにロングドレスがなぜか自然に思えてしまう優雅な着こなし。

あんた、その逆説的な色気はいったい、、、、
エリカとは違ったジャンルにしても、美しさ度は決して引けを取っていない。

『濃い。濃いわ、、、!』

生まれ持てなかったことを悲しみ続けるより、自分が持てるいいところを見つけ、そこをいかに上手に演出できるかというところで、人生は変わっていくのかもしれません。
どちらにしてもやっぱり、「密度」は濃い方が勝ちってこと。


私は、昨晩のエリカ談義の際、「バルヴェニー」というウイスキーを注文したところ店員さんに聞き間違えられたのか「ダルウィニー」がでてきてしまったことをフと思いかえします。
私の滑舌が単純に悪かったのか、それとも私の存在感が自分が思っている以上に薄かったのか、、、、

IKKOのその目が、そろそろ自分の「密度」にちゃんと目を向けなさいと語っている気がし、暫くその場に佇んでしまいました。






西麻布の、私のお気に入りのブリティッシュ・パブ。
そこの優しい店長さんが、ショックなことに今月いっぱいで店を辞めてしまうというのです。
辞めてどうするかというと、これまた驚くことに、奥さんと共にUAE(アラブ首長国連邦)に移住するというのです。

ゆーえーいー。
一瞬、頭が白紙になる私。
アラブっていうと、超セレブな都市・ドバイとかがある方だよね...
石油とか天然ガスとか、大富豪が集まる地区........

なんでまた・・・???


自分とは距離的にも経済的にもほど遠い世界へ飛び立とうとする彼。
もはや一瞬にして、私の横にたたずむ彼が、西麻布の一飲み屋の店長ではなく、「異国に住まう人」となってしまったかのような気がしました。
というのも私の中で、パリやニューヨークはパリ、ニューヨークであっても、アラブというのはアラブではなく、「異国」という認識なのです。
ラクダ、三日月、白いターバン。。。
私の持てる少ない情報で想像するゆえ、急に店長が店長ではなく、非現実的な存在の人になってしまったかに思えたのです。


落ち着いて話を聞いてみるとどうやら、彼のお父様がUAE在住で、しかも海運業の会社を経営しているという、かなり特異且つセレブなご一家だったようで、そして最近お父様の体調があまり芳しくないとのことで、彼が会社を引き継ぐことになったということでした。


私は、ふと過去を振り返ります。
あんなに頻繁に店に通っては、店長と談笑していた、私。
なのになぜ、店長と客の一線を超え、男女の間柄になれなかったのか......

私の人生に、‘大富豪の嫁’という思いもよらぬ道がうっすらでも可能性としてあったことさえ全くもって気づけずに、その道はいつの間にか閉ざされたようです。

毎度となく深夜から早朝にかけ、アベラワー、グレンゴイン、タリスカーなどのウイスキーを飲み、ウイスキーに飽きたらシャンディーガフで一息つき、フライドポテトやチキンをつまみながら、漫画の話や少女好きのオタク話などで店長含めスタッフとワイワイ盛り上がり楽しんでいた過去の自分を、もはや嘲笑してしまいます。

ひょっとして無理矢理にでも私が何かアクションを起こしていて、もし彼を今の奥さんから奪っていたとしたら、、、、!

今頃私は、来るべく素晴らしいアラビアンナイトの準備で日夜明け暮れていたかもしれないと思うと、妄想だけでも異国在住気分になりました。


日曜の朝、7時前。
携帯電話が鳴りました。

こんな時間に誰じゃ?!何事?!と思い慌てて飛び起きると、電話の相手はとある女友達から。
その名前を見て私は、更にドキッと、嫌な予感がしました。


「もしもしっ?!どした?!」
「ごめんね、寝てたよね..........ちょっと今から家に行っていい?」


案の定、うちに来た彼女は、なんとも言えない「負」をまとった印象です。
ちょっとー、大丈夫?寝てないでしょ?
諸々事情を聞くと、、、、

やはり。また例の件です。


彼女のダンナは、いわゆる「DV」。家庭内暴力なのです。
長いことつき合っている時はそんなことなかったのに、去年結婚してから彼の動向に、DVの傾向がみられ、、、

落ち着いてはまた、DVを繰り返す彼。
彼女としては長い間つき合ってきたこともあるし、どうにか修復出来るものならしたいのに、どうしていいかわからないとのこと。

彼女は時に涙しながら、昨晩までの散々な恐ろしい出来事を話し、私は鳥肌がたちっぱなしでした。


部屋の窓を開け、気を流す。
外の風を入れても、なかなか鳥肌がおさまらない。

部屋の中に明るい日の光が入ってくると、より一層彼女の弱り具合がみえてきます。
ストレスで、表情もこわばり、目にも力がなく、お肌もくすんでしまっていて、、。


なんてったって、まだ早朝だし、普段だったらうちにある癒しのお酒でも飲ませてあげるところですが。
彼女に足りないもの。彼女が欲しているもの。
私は冷蔵庫できんきんに冷やしていたコラーゲン飲料を取り出し、彼女に渡しました。

「ほら、コラーゲン飲みな!」

その名も「キュプルン」。
ピンクの蓋の、可愛い小瓶には、女の子がキラキラでいれられるためのたくさんの要素がつまっているから。

「飲む~~」一気に彼女は飲み干しました。
そうそう、ダメダメそんな顔してちゃ。
女の子は絶対、くすんでなんていられない。
いつだってキラキラしてないと、ダメなんだから。

私も一緒に「キュプルン」をあおります。
彼女が、これからもキラキラでいられるために、
次のステップをふむ勇気と自信を失わないように。

小さな魔法の瓶に、願をかけながら。