自動車評論家の国沢さんのサイトで見つけました。
クルマの話ですが、経済に関して、非常にわかりやすい内容です。
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着々と空洞化
6月21日のTOPで「怖いのはマーチのような日本パッシング」(海外の工場で生産したクルマを他の国で売る)だと書いた。 日本を全く経由せずにクルマが作られるようになってしまうと、雇用激減。 深刻な事態を招く。 するとどうよ! 23日の共同通信は「フランスで作ったヴィッツをアメリカで販売」と伝えています。
当初「アメリカじゃ小さすぎるので売れない」と言われていたヴィッツながら、意外や意外! 持って行くそばから売れる状況(リーマンショックの時は在庫過多で富士スピードウェイの駐車場を埋めた)。 ところがヴィッツのアメリカ価格を見ると、フル装備の1,5リッターATで125万円(輸入関税まで含む)。
ほぼ同じ装備内容(サイドエアバッグやVSC付き)のヴィッツの日本価格は170万円。 こらもう明らかにアメリカで売ると赤字。 ユーロ安のフランス工場からアメリカに送れば、キチンと利益が出るという。 かくして日本でアメリカ向けのヴィッツを作っていた工場はお役御免。 これがトヨタ国内生産40万台削減の一部だ。
さらにアメリカ向けフィットやデミオなども円高で採算割れしている。 これまたタイ工場から持っていくことを真剣に考えていると思う。 日本政府や一部のワケワカラン識者の皆さんは電力不足で企業が日本から逃げ出す、といってるけど、そんなことより円高を放置していることの方が問題。 モノ作り出来ませんがな。
トヨタがハイブリッドの工場を海外に作るようになったら、もはやオシマイ。 日産やホンダだって日本で売るクルマしか日本で作らなくなる。 ということを考えると、軽自動車の優遇見直しなんか行うと、自分の首を絞めるだろう。 軽自動車を止めて世界で売れるサイズのクルマとしたら、海外の工場で作るようになる。
乱世になれば当然の如く企業は自己防衛に入ります。 といったことを全く考えない政治屋や役人屋ってノンキなモンだ。 こう書くと「円安になったら日本に戻ってくればいい」と言う人がいる。 雇用問題について日本ほどやさしい国など世界中捜しても無い。 一度進出したら、企業が傾くまで撤退など許してくれないです。
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